Interview 川崎義孝 | LAMDASH DNA
![INTERVIEW 製造管理 川崎義孝](/content/panasonic/jp/ja/shaver/dna/interview/kawasaki/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1711520193321/main.jpeg)
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熱い思いと、冷静な計算がラムダッシュに融合する。
製造管理 川崎義孝
ラムダッシュの心臓部を支える、強靭なバネ機構
24時間休みなく稼働する部品生産設備。その管理者はクールな人物だと勝手にイメージしてしまっていた。川崎からは爽やかな熱気がオーラのように立ちのぼる。
ラムダッシュの心臓であるリニアモーター全体を支えるバネ機構。2003年、ラムダッシュの板バネ素材は板金から樹脂へと劇的な変化を遂げ、以後めざましい軽量化と省力化を実現してゆく。だが当初13,000ストローク/分、そして現在は14,000ストローク/分にまで達したリニア振動を受けとめ吸収しつづける強靭(きょうじん)かつしなやかな板バネを、樹脂だけでつくりあげるということは、もちろん生やさしい技術ではない。
![機械を操作する川崎さん](/content/panasonic/jp/ja/shaver/dna/interview/kawasaki/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_286883130_c/item_1682418277059/c_gen003.coreimg.jpeg/1711520213336/img01.jpeg)
人の手による繊細なコントロールが、品質を左右する
例えば機械の中では液状に溶けた140℃の原料樹脂が射出シリンダーから金型に充填(じゅうてん)される。圧力が強すぎても弱すぎてもいけない。心臓部に不可欠な均一な密度に狂いが生じる。では機械の設定を常に一定にしておけばいいのか?答えはNOだ。
仕入れる原料樹脂の質は、実はその製造段階においてごく微妙に異なる。川崎は原料が変わるたび設定を新たに調整し直し、品質をコントロールするのだ。先輩に教えられた心得であり、安定した良品をつくりつづけるために不可欠なことだと信じている。
![川崎さん](/content/panasonic/jp/ja/shaver/dna/interview/kawasaki/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_286883130_c_1001254055/item_1682418277059/c_gen003.coreimg.jpeg/1711520222143/img02.jpeg)
自分自身で見極め、積み上げてきたものの中に答えがある
不良品はセンサーによる二重のチェックで自動的に除外される。だが品質とはそれだけで決定され保証されるものではない。さまざまなコンディション、不確定要素に気を配り、生まれるかもしれない誤差を計算する。そして機械をこまやかに調整し設定する。100%をどこに置くか?10人いれば答えは10人皆違う。管理の仕方も、基準も、極端にいえば安定した品質を導き出すための方法論さえ少しずつ違うのだ。
「結局、自分で見極め、積み上げてきたものでしか答えは出ません」答えに至る道筋を、誰も手取り足取り、教えてはくれない。部下や後輩には結局行動で示すしかないと信じている。そこから彼ら自身がその目と心で見極めた、彦根品質がまたしっかりと積み上げられてゆく。
川崎はそう信じている。
![品質のセンサーによる二重チェック](/content/panasonic/jp/ja/shaver/dna/interview/kawasaki/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_286883130_c_1685399572/item_1682418277059/c_gen003.coreimg.jpeg/1711520233360/img03.jpeg)