「ジアイーノ」共同検証 東京農業大学編

「ジアイーノ」共同検証 東京農業大学編のメインビジュアルです「ジアイーノ」共同検証 東京農業大学編のメインビジュアルです

「ジアイーノ」は、人間と同じ環境で生活する猫に何らかの影響を及ぼすものなのでしょうか?猫と一緒に暮らす飼い主さんにとって気になる問題を、猫の行動を研究する東京農業大学 農学部 動物科学科 動物行動学研究室の増田教授、内山教授とともに検証。また、猫のトイレ臭に対する「ジアイーノ」の脱臭力もチェックし、人間と猫との共同生活に「ジアイーノ」がどのように役立つのかを「ジアイーノ」のマーケティング担当者も交えて検証しました。

※実使用空間での実証効果ではありません。使用環境・お部屋の条件により効果は異なります。
※脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります。
※弊社からコメントを依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。

ご協力いただいた機関

東京農業大学 農学部 動物科学科 動物行動学研究室

人と動物との共利共生を基盤とし、動物の行動特性、行動機能や制御を主体とした研究を行っています。動物の様々な行動と行動制御する機能因子、神経・脳支配や遺伝的背景等を探り、未来社会に向けた動物と人の相互作用を科学的に考究しています。

東京農業大学の外観です
増田 宏司教授

東京農業大学教授、獣医師、博士(獣医学)。東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学博士課程修了。専門は、動物行動学、行動治療学。犬や猫の様々な行動を解明しながら、ペットと飼い主の両方に目を向けた研究を行なっています。

増田 宏司教授の写真です
内山 秀彦教授

東京農業大学教授、博士(学術)。麻布大学 動物応用科学専攻修了。ヒトと動物の関係学会 常任理事。専門は「ヒトと動物の関係学」。 アニマルセラピーによる癒やしのメカニズムや猫と人との関係について研究しています。

内山 秀彦教授の写真です

実施した内容

「ジアイーノ」使用による猫の行動変化
猫とジアイーノのイラストです
猫のおしっこ・うんち実物で脱臭検証
猫が糞をしているイラストです

検証のきっかけ

動物と一緒の環境下での検証が必要だった

田頭:「ジアイーノ」は強力な脱臭力をひとつの特長としているので、ペットオーナーの方からの注目度が高い商品です。しかし、これまでパナソニックは創業から約100年に渡り、人間が商品を使うという観点で多くの検証を続けてきましたが、動物と一緒の環境で使うということに関して知見は十分とはいえません。

一方、近年 猫の飼育頭数が犬の飼育頭数よりも上回っていることからもわかるように、最近のペット飼育のトレンドとして、猫を選ぶケースが増えていることが顕著になってきました。

パナソニック エコシステムズ株式会社 IAQBU日本事業 家電マーケティング部
マーケティング企画課 主幹 田頭 裕子

田頭 裕子が話している画像です

猫のスペシャリストから評価してもらうことが重要でした

そこで私たちが今後、「猫と人との快適な暮らし」に貢献するための商品を販売していくにあたり、猫の生態に精通するスペシャリストの協力を仰ぎ、その厳しい目から「ジアイーノ」を評価していただき、有益性をペットオーナーに向けて発信してもらうことがとても重要だと感じました。

そのような観点から、動物の行動分析のエキスパートであり、様々な企業とのコラボレーションの経験も豊富な増田教授、内山教授にお願いし、実際に「ジアイーノ」を使ってもらいながら検証をお願いすることになりました。

田頭 裕子が話している画像です

依頼を受けたときの印象

正直、最初は半信半疑でした

増田:「ジアイーノ」のことは、CM等で知っていました。しかし正直にいうと、その効果に関しては半信半疑でした。科学者の性(さが)とでもいいましょうか、自分で調べてみないと疑ってかかってしまう性格なので…

増田 宏司教授が話している画像です

内山:脱臭効果に関しては、猫の糞尿の臭いを人工的に作った「疑似臭」での検証しかしたことがないということでしたので、実際の糞尿を持ち込んで調べてみてはということになりました。…そのときもまだ「どうせ大した効果はないんでしょ」と思っていましたが(笑)。

内山 秀彦教授が話している画像です

効果を実感し、正直な感想としては「疑ってゴメンナサイ」

増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です

増田: 「ジアイーノ」を設置した日、別室から飼育室に戻ってきて一歩足を踏み入れたときの感覚は、今でも覚えています。

内山「空気を洗うという感覚はこういうものか!」とすぐわかりました。飼育室独特の臭いが感じられないのはもちろんですが、清潔感というか、ともかく空気感がいつもとまったく違いました。「パナソニックさん、疑ってゴメンサイ」と素直に降参しました(笑)。

増田「人間にもこんなに違いがわかるのだから、猫はもっと敏感に感じているはず」と、「ジアイーノ」の検証に俄然やる気が出ました。

「ジアイーノ」使用による猫の行動変化

警戒感が強い猫は動揺すると予測していました

増田:パナソニックさんとの打ち合わせを通じて、どんなことを調べたいのかを把握することから始めました。「ジアイーノ」を設置したことによる人間側の反応は調べているとのことでしたが、猫の反応は調べたことがないとお聞きしたので、実際に飼育室に置いてみて、猫の様子を行動学的に検証することにしたのです。

増田 宏司教授が話している画像です

内山:まずは「ジアイーノ」を置かずに猫の行動分析や様子観察を1週間ほど行いました。その後「ジアイーノ」を設置し、同様の分析と観察を行って、変化があるかを調べました。私たちとしては、いつもと違うものが生活環境に置かれることで、猫が警戒感を示すのではないかと予測していました。

内山 秀彦教授が話している画像です
試験条件
約30畳の猫飼育室に~18畳対応モデル「F-MV4300」を2台使用。6匹の飼育猫の首につけたセンサーにより運動量 / 休息時間 / 昇回数を常時測定・記録約30畳の猫飼育室に~18畳対応モデル「F-MV4300」を2台使用。6匹の飼育猫の首につけたセンサーにより運動量 / 休息時間 / 昇回数を常時測定・記録

「ジアイーノ」を使用しても、猫の行動には変化はありませんでした

田頭:検証の結果はどうでしたか。
増田:10日間の検証は、首につけたセンサーで猫の行動や活動のデータをとるという形で行われました。その結果、6匹すべての行動に設置前との変化は統計学的に認められませんでした。

増田 宏司教授がパソコンを操作している画像です

検証結果

        
使用前 使用後
運動量 7372.87377.3
休息時間 879.0895.0
昇回数 185.4170.3

●使用前:22年2月22日~2月26日 (5日間)の平均。使用後:22年3月 1日~3月 8日 (8日間)の平均


増田猫の方から「ジアイーノ」に近寄っていくような行動もみられました。猫は警戒心の強い動物ですので、嫌な感じを受ける物に自分からは近寄らないはずです。少なくとも「ジアイーノ」から出る風や次亜塩素酸の匂いに嫌悪感を抱いていないのは確かなようでした。

猫がジアイーノに近寄っている写真です猫がジアイーノに近寄っている写真です

増田:また、私の家に設置した「ジアイーノ」の上には、4匹の猫がこぞって乗るという行動もみられます。その理由はわかりませんが、猫が「ジアイーノ」を「気持ちがいい風が出てくる機械」と認識しているからかもしれません。

増田 宏司教授が自宅の猫の写真を見せている画像です

内山:学生たちも、「ジアイーノ」の効果には驚いていました。今までの空気感とまったく違うという感想を、何人もの口から聞きました。毎日長い時間を飼育室で過ごしている学生たちの声ですから、利用者側の反応を検証する貴重なデータとして活かせるのではないかと思います。

内山 秀彦教授が話している画像です

猫のおしっこ・うんち実物で脱臭検証

「ジアイーノ」がどれくらい糞尿臭をとることができるか検証してみることに

増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です

田頭:その後、猫の糞尿の臭いの脱臭検証も行いましたね。
内山:「ジアイーノ」を設置したことで飼育室の環境が改善されたのではあれば、猫を飼育する家庭のQuality of Life(生活の質)は「ジアイーノ」を設置することで確実に上がるはずです。それは糞尿の臭いが大幅に改善されたということが作用していることは想像がつきます。 では実際に「ジアイーノ」がどれくらい糞尿臭を取ることができるのか、実物で調べてみるのは重要なことです。

増田:「臭いのサンプル」はいくらでも飼育室にありますからね(笑)。時間で臭いが変化することも考慮し、密閉した2日分の猫の糞尿をパナソニックの「空質試験室」に持って行き、臭気の官能試験を実施しました。

パナソニック エコシステムズ株式会社の外観です
試験条件
においを吸収しない空質試験室(約6畳空間) 東京農業大学 増田教授・内山教授・木村助教。パナソニックの社員(臭気判定の社内基準を満たした社員含む)による官能試験においを吸収しない空質試験室(約6畳空間) 東京農業大学 増田教授・内山教授・木村助教。パナソニックの社員(臭気判定の社内基準を満たした社員含む)による官能試験

猫のおしっこ・うんち実物で検証

猫の尿、便の入った容器の写真です。

サーキュレーターで排泄物のニオイを
試験室の空間中に充満させ、検証開始

サーキュレーターで排泄物臭を充満させている写真です。

「ジアイーノ」有り空間・無し空間
25分ごとに臭気強度を検証

空間の臭気強度を確認している写真です。

猫の排泄物のニオイもしっかり脱臭できていました

増田:「ジアイーノ」を稼働させてから30分ほどで臭いは気にならなくなり、その後「ジアイーノ」を置いた部屋からは加速度的に臭いが消えていきました。

6畳の試験空間で「臭気強度4以上」という一般のペット飼育家庭ではありえない強烈な排泄物臭がただよう空間であっても、「ジアイーノ」は100分で空間臭の臭気強度2以下を達成しました。

ジアイーノのペット排泄物 実物の空間脱臭を示したグラフです

臭気強度とは「においの強さ」を数値化したものです。

臭気強度の数値に関する画像です。0無臭。1やっと感知できるにおい。2何のにおいか分かるレベル。3らくに感知できるにおい。4強いにおい。5強烈なにおい。臭気強度の数値に関する画像です。0無臭。1やっと感知できるにおい。2何のにおいか分かるレベル。3らくに感知できるにおい。4強いにおい。5強烈なにおい。

内山:1時間後「ジアイーノ」を設置しなかった部屋との違いを確かめましたが、違いは一瞬でわかりました。参加していた全員の意見も一致していました。あれだけ臭いモノの臭いが消えるという体験は私自身初めてでしたので、この結果には衝撃を受けました。

内山 秀彦教授が話している画像です

「ジアイーノ」への期待

猫にポジティブな変化を感じ取りました

田頭:検証の後も、飼育室では「ジアイーノ」を使い続けていただいていますが、その後なにか「ジアイーノ」設置前との変化を感じることはありますか。

田頭 裕子が話している画像です
増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が話している画像です

内山:一番感じるのは、「ジアイーノ」の加湿効果です。これまで飼育室には、5台の加湿機を稼働させていました。しかし「ジアイーノ」を2台置いてからはそれが必要なくなり、今までよりも空気が潤っているようです。もちろん「ジアイーノ」の加湿機能によるものもありますが、臭いを追い出すために窓を開ける機会が少なくなったことが、適度な湿度を保つために良いように作用したのかもしれません。

人とペットとの“ウェルビーイング”に貢献する商品だと思います

田頭:最後に、検証を終えてみて「ジアイーノ」が人間とペットとの生活にどのような効果をもたらすか、率直なご意見をいただけますでしょうか。

増田:ペットと暮らす人にとっての共通の想いは「ペットが少しでも長く、健康な状態で一緒にいてもらいたい」ということ。そんな願いにも「ジアイーノ」は貢献できると感じました。例えば「ジアイーノ」を置いた部屋で暮らしている家庭ならば、そうではない家庭と比べて、ペットのちょっとした糞尿臭の変化に気づく可能性が高まります。

そう考えると「ジアイーノ」は、人とペットの“ハピネス(幸せ)”に貢献する商品であるばかりでなく、“ウェルビーイング(幸福で肉体的、精神的に満たされた状態)”にも役立ってくれるものといえます。少し言い過ぎかもしれませんが、それほど私たちにとって「ジアイーノ」との出会いはセンセーショナルなものでした。

増田 宏司教授、内山 秀彦教授が話している画像です

内山:室内のペットの気になる臭いを抑えることができれば、そこで暮らす人間の幸福度は高まります。そんな幸せな家族と暮らしている猫たちもまた、幸せに感じているはずです。

人とペットがハッピーに暮らすことができる環境づくりに「ジアイーノ」が役立っていることは、この検証を通してよくわかりましたし、今後私たち研究者としても「ジアイーノ」が人とペットの良好な関係にどう寄与するのか、5年、10年と長い時間をかけて観察していきたいなと思っています。

内山 秀彦教授が猫を触っている画像です
増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が3人で写っている画像です増田 宏司教授、内山 秀彦教授、田頭 裕子が3人で写っている画像です