フルサイズ一眼カメラ DC-BS1H 優れた動画基本性能

35mmフルサイズセンサーが描く豊かな描写性能。

S1Hを受け継ぐセンサー/エンジン
動画性能を引き出す高感度センサーと高性能エンジン

S1Hから継承するCMOSセンサー

24.2M フルサイズセンサー

卓越した高感度性能を発揮する、有効画素数 24.2Mフルサイズ CMOSセンサーをBS1Hにも採用。画質を構成する要素のひとつであるダイナミックレンジとS/N比を追求することで、優れた高感度性能を引き出し、解像感・階調性・色再現・低ノイズすべてにおいて優れた画質を実現しています。
35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレス⼀眼としてセンサー全域を使った「3:2 6K/24p(5.4K/30p)、16:9 5.9K/30p動画記録」などの⾼解像撮影を実現しています。
また、ローパスフィルター搭載により、細かな模様などの撮影で発⽣するモアレ現象や偽⾊を極限まで低減し、⽴体感のある描写性能を実現しました。

画像:24.2M フルサイズ CMOSセンサー

デュアルネイティブISOテクノロジー

低照度環境下で美しい高感度映像を実現

パナソニック製シネマカメラ VARICAMにも搭載されているパナソニック独⾃の先進技術「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載。⼀般的なイメージセンサーは、単⼀の感度・ゲイン回路構成を有していることから、⾼感度になるほどノイズも同時に増幅されてしまうという課題がありました。BS1Hで搭載しているデュアルネイティブISOテクノロジーは、1画素ごとに「低ISO感度回路※1」と「低ノイズ・高ISO感度回路※2」の2系統の専用回路を搭載し、撮影環境に合わせて使用する回路を切り換えることで、高感度時もノイズを抑えた、より⾃然で美しい絵作りを可能にします。
この⾰新的な技術により、低照度環境下においても美しい描写を⽣み出すことができ、PC編集によるノイズリダクションなど撮影後のワークフロー時間を短縮するなど、映像制作のクオリティをさらにステップアップさせることができます。

説明図:デュアルネイティブISOテクノロジー

※1 拡張ISO感度設定時は50〜800の間で設定できます。
※2 拡張ISO感度設定時は320〜204800の間で設定できます。

高感度ISO51200

最大 ISO51200、プロの要求に応える高感度性能を獲得

デュアルネイティブISOテクノロジーにより、⾼感度時の画質が格段に向上。さらに、⾼感度マルチプロセスNRによってノイズ抑圧時における被写体のディテール保存性を⾼め、同時にマルチピクセル輝度⽣成とインテリジェントディテール処理による⾼い解像⼒で、⾼感度時でも⾃然な質感描写を実現しています。これらの技術の活用により、低照度シーンでの撮影領域を広げ表現の可能性をさらに⾼めています。

拡張ISO感度で最高204800の高感度領域まで拡大

被写体が見えにくい暗所でも、超高感度撮影が可能になります。

ヴィーナスエンジン

高解像・高感度・色再現の高速処理を実現

ヴィーナスエンジンも、フルサイズイメージセンサーに対応し、解像性能・⾊再現性において⼤幅な進化を遂げました。マルチピクセル輝度⽣成やインテリジェントディテール処理などにより、⾼精細で⾃然な質感描写を実現するとともに、⾊モアレ抑圧処理性能も向上。新3次元⾊コントロールによる暗部・明部の⾊再現性も向上し、よりスムーズで豊かな⾊調表現を可能にしています。
また、エンジンに搭載された⾼精度マルチプロセスNRにより、被写体のディテール部と平坦部の分離性能が向上。より的確に信号成分・ノイズ成分を⾒分け、画像の特徴に応じて効果的にノイズを抑えることで、⾼感度でも⾃然で⽴体感のある描写を実現しました。LUMIXのフルサイズ機にふさわしい、さらなる⾼画質と⾼速処理性能を両⽴しています。

画像:ヴィーナスエンジン

進化を続ける空間認識技術
認識機能の進化により、追従精度が向上したリアルタイム認識AF

「リアルタイム認識AF」に対応をしています。一般的な「顔・瞳認識」に加え、後ろ向きの人物の頭部をとらえる「頭部認識」、遠く小さな被写体全体をとらえる「人体認識」に対応。画角により撮影意図をカメラが自動判別し、背景抜けを押さえながらフォーカスし続けます。ディープラーニングの進化と認識処理の高速化により、顔・瞳認識や人体認識の追従性や速度が大幅に向上しています。また「動物認識※1」により、動物に対しても高いフォーカス性能を発揮します。

画像:瞳認識 ウエディングドレスの女性

©Todd White ※この写真はLUMIX S5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

画像:ストリートダンサー

©Todd White ※この写真はLUMIX S5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

空間認識AFにより、被写体の位置を瞬時に認識し合焦

独自の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」によって、ピント位置の異なる複数のライブ画像から空間を認識して、被写体までの距離情報を瞬時に算出、ピント合わせを行うAF制御です。
従来のコントラストAFに比べて、高速性と高精度の両立を可能にしています。

※1 認識できるのは鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の動物です。

動画無制限記録の実現
ノーカット長時間撮影が可能

高精度な熱シミュレーションによる放熱処理を行うことで、全ての記録モードにおいて時間制限なしの動画記録を実現しました。⻑尺のノーカット撮影、ライブイベントやドキュメンタリー撮影などで活用できます。厳しい条件下での動作テストをクリアしているため、映像制作現場でも安心して撮影いただけます。

表:動画無制限記録

撮影現場のハードな環境に対応
フィールド環境でもマイナス10℃まで耐えうる、耐低温設計

マイナス10℃の耐低温※設計により、さまざまな撮影現場のハードな環境に対応できる仕様です。堅牢性に優れたボディで、過酷な環境下での撮影も可能になります。

フォトスタイル
露出や色合いを調整、好みの風合いで映像制作が可能

シネライクD2/V2

映像を即時活用したいときやV-Log撮影を必要としない撮影でも、映画のように暖かなスキントーン、印象的な陰影の表現が可能な[シネライク]ガンマをフォトスタイルに搭載。ダイナミックレンジを優先した[シネライクD2]、コントラストを重視した[シネライクV2]を選択することにより、カラーグレーディングを行わなくても、VARICAMシリーズの絵作り思想を反映したルックを容易に再現できるので、独自の感性を活かした映像作品を必要最小限の編集で制作できます。

「Rec.709」と相関性の高いガンマカーブ効果「709ライク」

映像制作において使用される頻度の高い「Rec.709」と相関性の高いガンマカーブ効果が得られる「709ライク」をBS1Hにも搭載。sRGBによく似た色域で、テレビ放送やWEB配信でもモニターの色域に左右されることなく動画撮影を行えるので、よりスムーズな映像制作ができます。また、ニーの調節も可能になるので、白飛びを抑えた映像撮影が行えます。

「2100ライク(HLG)」を設定

BS1HでHLG⽅式での動画記録を可能にする「2100ライク(HLG)」をフォトスタイルに搭載。他のフォトスタイルと同じく、シャープネスやノイズリダクション、彩度、⾊相をカメラ内で調整することができます。

フィルター
17種類のフィルター効果から“好み”の作風で撮影が楽しめる

撮影時に、好みの色調に合わせた表現が楽しめるフィルターを搭載。選べる効果は全17種類。モニターで効果を確認しながら、効果の強さや色合いなどを調整し、自分らしい写真表現が演出できます

撮影をアシストする充実の撮影機能
様々な撮影環境で、カメラ操作を⽀える多彩なサポート機能

本機にはモニターやファインダーを搭載しておりませんが、HDMI端子・SDI OUT端子を搭載し、様々な撮影現場にて自由でフレキシブルな拡張が可能です。

動画記録中の赤枠表示

動画記録中に画面全体に赤枠を表示することで、撮影ミスを防ぐことが可能です。赤枠表示は、ON/OFF選択できます。

画像:動画記録中の赤枠表示

フレーム表示

撮影時に様々なアスペクトのフレームを画面表示できます。例えば、16:9での撮影後にシネマスコープで納品する際に、納品時の画角を確認しながらの撮影ができます。また6Kやアナモフィック撮影など全ての撮影モードに適用でき、撮影環境に合わせてフレームの色やフレームマスクの透過度を変更することも可能です。

画像:フレーム表示

ゼブラパターン

閾値の異なる[ゼブラ1]、[ゼブラ2]の同時表示に対応しました。例えば「すでに白飛びしている部分」と「白飛びしそうな部分」を同じ画面で確認できます。さらに、輝度の上限と下限を設定してその範囲内をゼブラパターン表示できるので、スキントーンの測定や、V-Log時の18%標準反射板を使用した露出設定などに有効です。

スポット輝度メーター

被写体のごく一部の範囲の輝度を測定する機能を搭載。測定枠は移動が可能なため、構図を決めた後に任意の位置の明るさを測ることができます。通常撮影時は-7〜109%(IRE)の範囲を測定、%で表示。露出補正やISO、ゲイン設定を行うとリアルタイムで測定値に反映されます。さらにV-Log設定時はストップ単位に換算して表示。18%標準反射板を測りながら[0 STOP]に調整することで、正確な標準露出が得られます。

画像:スポット輝度メーター V-Log 時

V-Log時

画像:スポット輝度メーター スタンダード時

スタンダード時

©Viviana Galletta ※この写真はLUMIX S5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

マスターペデスタル調整

ペデスタルを下げることで⿊が締まった印象の映像にしたり、上げることで全体的に少しモヤがかかったような効果を出すことができます。

ヒストグラム表示

横軸に明るさ、縦軸にその明るさの画素数を積み上げたヒストグラムを表示可能です。ヒストグラムの分布を見ることによって、現在の露出状況を判断できます。また、ヒストグラムの表示場所を、自由に移動可能。カーソルで上下左右に移動できます。被写体と被らない位置に配置することで、被写体と露出を同時に確認できます。

シンクロスキャン

蛍光灯下での撮影や、テレビ画面やPCモニター画面を撮影する場合などに発生する、画面のちらつき(フリッカー)を低減。シンクロスキャンを行う事により、環境に合った適性なシャッタースピードの選択が可能になり、従来のフリッカー軽減機能では処理しきれなかった微妙な低周波の揺れにも対応しています。

カラーバー表示

撮影画面にカラーバーを表示します。カラーバー表示中は、⾳声調整に必要な1kHz⾳声基準信号(テストトーン)も出力されます。

■SMPTEカラーバー

画像:SMPTEカラーバー

■EBUカラーバー

画像:EBUカラーバー

■ARIBカラーバー

画像:ARIBカラーバー

コントロールパネル(SS/ゲイン操作)

撮影時の素早い判断と操作をアシストするために、動画用コントロールパネルを用意。写真撮影とは異なる、動画撮影・制作時に必要な設定項目にすることで、スムーズな作業をサポートします。
さらに、シャッタースピードと感度の単位も、3種類の組み合わせから選択可能。従来通りの「秒/ISO」に加えて、一般的なビデオカメラと同じように扱うユーザー向けの「秒/dB」と、映画用カメラに慣れているユーザー向けの「角度/ISO」を用意。慣れ親しんだオペレーションタイプで、より円滑な映像制作に貢献します。

■SS/ゲイン操作=角度/ISO

画像:SS/ゲイン操作=角度/ISO

■SS/ゲイン操作=秒/dB

画像:SS/ゲイン操作=秒/dB

■SS/ゲイン操作=秒/ISO

画像:SS/ゲイン操作=秒/ISO

その他のアシスト機能

・V-Logビューアシスト(RAWデータ出力時にも対応)・HLGビューアシスト・ピーキング・20倍MFアシスト/AF+MFモード・センターマーカー・電子水準器・録音レベル表示・録音レベルリミッター・録音ゲイン切換

その他の特長

注意事項

  • UI画像は外部モニター接続時のイメージです。
  • 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
  • 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。