フルサイズ一眼カメラ DC-S1R高速・高性能AF

空間認識技術のオートフォーカスで、その⼀瞬を確実に捉える。

高速・高精度・高追従性を実現した空間認識技術
フルサイズ CMOSセンサーに最適化した空間認識技術

進化した空間認識技術(DFDテクノロジー)※1により、あらゆるフィールド環境に対応できるAF性能を獲得。
画面上の水平・垂直・奥行きのさまざまな方向に対して動き続ける被写体に対して、高速・高精度・高追従性を実現しています。

※1 Depth From Defocusの略。ピント位置の異なる画像から物体までの距離を高速で演算、画面に写る全ての被写体距離を瞬時に算出する測距技術。

①高フレームレート化 / 高精細化

ヴィーナスエンジンにより、フルサイズ CMOSセンサーでも距離演算の高速化を実現。被写体距離の検出を可能にし、また、検出領域も高精細化に最適化。画面上を移動する被写体の距離をきめ細かく認識することで、動体に対するAF追従性能を可能にしました。

②高精度化

演算アルゴリズムの進化により、奥行き方向の距離検出精度が向上。マクロ撮影など被写界深度が浅い被写体や、前後に移動しつづける被写体でも、ごくわずかな被写体距離の違いを見極め、高精度なピント合わせを実現しました。

③動き補償による追従性向上

フレーム間の被写体の動き量をベクトル情報(移動方向と移動量)として算出し、距離演算時に被写体の動きを補償することで動体の検出性能を向上。
被写体が水平・垂直・奥行きのどの方向に移動しても、正確に距離を検出し続けることが可能になりました。

高速・高精度化した空間認識AF
空間認識AFにより、動く被写体の捕捉性能を革新的に実現

空間認識AFとは、パナソニック独自の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」によって、ピント位置の異なる複数のライブ画像から空間を認識して、被写体までの距離情報を瞬時に算出、一気に合焦領域までピント合わせを行うAF制御です。
撮影した画像そのものから、DFDテクノロジーにより被写体距離を、コントラストAFにより被写体のエッジ強度を同時に算出する為、従来のコントラストAFに比べて、高速性と高精度の両立を可能にしています。

空間認識技術による、新次元の追従性能
新次元へと到達した動体追従性能

従来のAF制御では、各コマ毎にAF追従していたため、被写体によってはAF追従が遅れてしまうことがありました。空間認識技術と画像認識、コントラストAFの組み合わせにより、被写体の位置と距離情報を検出・予測するアルゴリズムを導入。これにより、あらゆる撮影シーンにおいても、高度な動体追従を実現しました。

①空間認識技術と動きベクトルを組み合わせた、平面の動き検出

空間認識技術によりピントの合っている領域を抽出し、その領域の動きベクトルにより被写体の位置を検出・予測することで、狙った被写体を正確に追い続ける事が可能になりました。

②空間認識技術とコントラストAFを組み合わせた、奥行きの動き検出

空間認識技術とコントラストAFを効果的に組み合わせることで、被写体との距離を常に検出。空間認識技術による距離情報がコントラストAFによるピント検出をサポートすることで、奥行き方向への被写体の動きを捉え続け、動く被写体にフォーカスを合わせ続けます。

動画記録中のAF追従性能を向上

被写体の距離と移動速度を推定し、動きに合わせたAF追従性能が更に向上しました。

ディープラーニングを活用したAF機能
さらに進化し、人物・動物に対するAF性能が格段に向上

被写体の認識アルゴリズムに、AI分野の先進技術であるディープラーニング技術を応用。高性能コンピュータ上に独自の人体認識ネットワークを構築し、豊富に蓄積された認識データ情報をヴィーナスエンジンで処理することで、フォーカス精度を格段に高めています。
カメラが人の顔を検知(最大15人まで)し、AFエリアを表示します。さらに瞳認識AFも搭載しており、目を認識してカメラに近い側の目に自動でピントを合わせます。人体認識では顔が正面を向いていない場合でも、全身または上半身の像による被写体認識が可能。さらにS1Rでは、動物認識※1も実現。被写体の全体の特徴をとらえてピントを合わせるため、人物や動物の顔の向きに関わらず捕捉でき、追尾撮影の安定性とピントの精度が向上します。
自動認識AFで複数の顔・瞳・人体・動物を検出した場合、ジョイスティック(プッシュごとに順送り)、またはタッチ操作でメインの被写体を選択することもできます。

※1 [人体認識][人体・動物認識]の選択が可能です。認識できるのは鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の動物です。顔を認識できる被写体では顔に重点的にピントを合わせます(瞳認識は働きません)。動物認識で表示されるAFエリアは最大3つです。

顔・瞳認識AF

顔認識AFがカメラが人の顔を検知(最大15人まで)してAFエリアを表示。瞳認識AFは、カメラに近い側の目に自動でピントを合わせます。目を閉じていても瞳の検出が可能です。ピントを合わせたい人や動物に白色のAFエリアが表示されているとき、タッチやジョイスティック(プッシュごとに順送り)でAFエリアを変更できます。また、瞳を認識している場合は、左右の目を切替えることができます。

人体認識AF

樹木や建物など、被写体が障害物に隠れてもすぐに検知して、素早くフォーカスを合わせることが可能。さらに、被写体が動き回っても追従し続けることができるので、動きを捉えて躍動感のある一瞬を撮影できます。また、被写体の顔が隠れても人体認識が即座にカバーをしてフォーカスを合わせるので、カメラを意識しない自然な表情を捉えることが可能。タッチやジョイスティック(プッシュごとに順送り)でAFエリアを変更できます。

動物認識AF

人体認識に加えて、鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の認識ができる動物認識AFを搭載。画像分析により画面上の動物の大きさと位置を認識し、被写体となる動物の体にAF枠を表示(最大3枠)。AFが動作すると被写体と認識した動物にピントを合わせ、動きを追尾します。タッチやジョイスティック(プッシュごとに順送り)でも、被写体の切替が可能です。

ローライトAF
低照度-6EVに対応した高精度なAFを実現

低照度な環境下での正確なピント合わせをサポートする、-6EV※まで対応したローライトAFを搭載。星明りの下などの暗所でも、ピント合わせが正確に行えます。

※1 ISO100換算、F1.4、AFS

撮影をサポートする多彩なフォーカス機能
多彩なフォーカス機能で、さまざまな撮影環境をバックアップ

天候や撮影環境の変化、さまざまな被写体の撮影において、多彩なフォーカス機能が活躍。撮影シーンや被写体に合わせて最適なAF機能を選べるので、撮影に集中でき、こだわりの作品を残せます。

225点マルチAF

より細やかなAF制御が可能になり、これまで以上に正確に被写体を捉える事が可能になりました。フォーカスを合わせたい被写体のエリアに合わせてゾーンパターンを225点の中から自由に選択・組み合わせれば、より快適でスムーズに撮影が可能。モータースポーツでの流し撮りなどで活躍する「横列パターン」や、走ってくる動物や人を撮影するときに役立つ「縦列パターン」の設定もできます。また、好みのフォーカスエリアを作成できる「カスタム」では、中抜けになりそうな構図など、プリセットでは難しい被写体にピントを合わせたい時などに便利です。フォーカスエリアは、最高3つまで保存することが可能です。

ゾーンAF(縦・横)

225点AFエリアのうち、縦方向と横方向のゾーンでピント合わせができます。

ゾーンAF(四角)

225点AFエリアのうち、中央の四角いゾーンでピント合わせができます。

ゾーンAF(楕円)

225点AFエリアのうち、中央の楕円形ゾーンでピント合わせができます。

直感的かつ素早くフォーカスエリアを選択できるジョイスティックを搭載

フォーカスエリアを決める際、親指のジョイスティック操作でスピーディな選択が可能に。AF時にシャッターボタンから人差し指を離さずに、親指でフォーカス位置を自由に変えられるので、被写体に集中したまま、よりスピーディーな撮影ができます。

ジョイスティック操作でスピーディな選択が可能に

©COZY OGAWA ※この写真はLUMIX S1Rで撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

追尾AF

フォーカスモードを「AFC」に設定しているとき、AFエリアが被写体を追いかけて、ピントを合わせ続けます。AFエリアに被写体を入れてシャッターボタンを半押しします。シャッターボタンを半押し、または全押ししている間、被写体を追尾します。

●追尾に失敗したときは、AFエリアが赤色になります。
●フォーカスモードを「AFS」にしているときは、AFエリアの位置でピントを合わせます。追尾は働きません。

©COZY OGAWA ※この写真はLUMIX S1Rで撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

ピンポイントAF

より細かなピント調整ができる、ピンポイントAFを搭載。
一度タッチすると、その部分が拡大表示され、そこからさらにピントを合わせたいエリアをタッチすることで、より細かな設定が可能。ダイヤルとピンチ操作で約3〜10倍、PinP(Picture in Picture)時には約3〜6倍に拡大・縮小できます。ピンポイント拡大時間は、3段階から調整可能です。

■全画面時

■PinP時

©Munemasa Takahashi ※この写真はLUMIX S1Rで撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

1点AF

フォーカスポイントを自由に選択できる1点AFも、AF枠の大きさをシームレスで調整ができます。
AFエリアサイズは最小値16、最大値156で、ピンチ操作で細かく調整できるほか、後ダイヤルは20ずつの拡大/縮小で8段階、前ダイヤルは後ダイヤル操作時の1/10ずつの拡大/縮小でサイズ調整が可能です。

©Munemasa Takahashi ※この写真はLUMIX S1Rで撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

1点+補助AF

1点のAFエリア内で重点的にピントを合わせます。1点のAFエリアから被写体が外れた場合でも、補助AFエリア内でピントを合わせます。

●1点AFでは追従が難しい、動きのある被写体を撮影するときに有効です。

©COZY OGAWA ※この写真はLUMIX S1Rで撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

星空AF

星にピントを合わせることができる星空AFを搭載。一般的なAFでは星のような微小な光源はピントを合わせることが困難でしたが、独自の制御により微小なコントラストを検出し、星空においてもピントを合わせることができます。

AFカスタム設定

被写体の動きや撮影スタイルに合わせてAF特性を最適化することができます。4つのプリセットから被写体に合わせて選べるほか、細かい調節も可能なので、実際の被写体の動きに適した、より確実なAF特性へとチューニングできます。

設定1

汎用性の高い基本的な設定です。

設定2(例:列車)

フレーミングが比較的に容易で、被写体に障害が入らず、一定方向に速い速度(等速)で進むシーンに適した設定です。

設定3(例:スポーツ)

フレーミングが困難で、被写体が前後左右に動き、障害物が入りやすいシーンに適した設定です。

設定4(例:レース)

被写体の速度変化が大きいシーンに適した設定です。

各項目ごとに調整して、自分好みにAF特性をカスタマイズできる

3つの項目から選んで、各項目を調整することが可能。被写体やシーン、自分のスタイルに合わせて、[AF追従感度]・[AFエリア切換感度]・[被写体の動き]をカスタマイズでき、自分好みにAF特性をカスタマイズできます。

AF追従感度

AF追従動作中に、障害物がAF枠内に入った際の「AF追従動作の感度」が設定できます。

●感度を「敏感」に設定時:即座にAFフレーム内の被写体にピントを合わせようとする
●感度を「粘る」に設定時:ピント位置を変えずに留まろうとする

AF追従感度

AFエリア切換感度※1

画面上を動き回る被写体に対して、AFエリアの切り換えの特性を設定できます。

※1 AFモードが、225点/楕円/縦・横/四角の時に有効です。

●感度を「敏感」に設定時:AF枠から撮りたい被写体が外れた際に、周囲のAF枠へ積極的に切り換えを行う 
●感度を「粘る」に設定時:AF枠をなるべく切り換えずに、フレーミングが戻るまで粘る

AFエリア切換感度

被写体の動き

被写体の動きが急に変化した時に、その動きに合わせてAF動作を行うかを設定できます。

●「ランダム」に設定時:被写体の動きや移動速度が急激に変化する際に、追従しやすくなります。
●「一定」に設定時:被写体の動きや移動速度が一定の際に、追従しやすくなります。

被写体の動き

AF-ON:近側・遠側設定

Fnボタンに「AF-ON:近側」もしくは「AF-ON:遠側」を割り当てることで、ピントを合わせたい被写体が、手前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能になりました。
AF-ON時に「近側」に設定すれば、ピントが背景に抜けてしまうケースを抑えられ、「遠側」では手前の障害物の影響を受けにくくでき、ストレスのないピント合わせが可能です。「近側」「遠側」は、Fnボタンで瞬時に切り替えることができます。

NEW AFCでの[AF+MF]に対応

フォーカスモードを[AFC]に設定しているときに、[AF+MF]が使用できるようになりました。
AFを使用しているときは、AFロック中以外でも[AF+MF]が使用できます。

※この機能の使用には、最新のファームウェアにアップデートが必要です。
ダウンロードはこちらから

その他の特長

注意事項

●画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
●画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。