想いを形に。パナソニックのアイロンづくり

想いを形に。パナソニックのアイロンづくり想いを形に。パナソニックのアイロンづくり

脈々と受け継がれる、使いやすさへの想い。
時代に合わせて進化し続けるアイロンの軌跡

1927年、パナソニック(当時は松下電気器具製作所)の初代アイロン「スーパーアイロン」が発売されました。
そこから約90年以上、時代のニーズやファッションの移り変わりに合わせてアイロンは進化し続けています。
パナソニックのアイロンづくりへの想いを、日本のファッション史との関係や、技術の進化・品質管理の裏側と共に紹介します。

日本のファッション史に見るアイロンの歴史

日本のファッション史:イメージ写真日本のファッション史:イメージ写真

日本の衣生活が和装から洋装へ移り変わる1920年代、パナソニックは初めてアイロンの発売を開始します。
そこから約90年、ファッションの移り変わりに合わせて、アイロンの形も進化してきました。
パナソニックのアイロンは、時代のニーズに合わせて、使いやすさを追求し進化を続けています。

使いやすさを支える技術

アイロンの写真アイロンの写真

アイロン

電熱技術(1927年)

「品質へのこだわり」は1号機から。
市場の声を吸い上げ、商品に体現
  • 1号機「スーパーアイロン」は、開発からわずか3か月で完成し、一般家庭に普及
  • 当時課題であったヒーターの断線を改善し、アイロンが長持ちするように
  • 使用者の声から改良を重ね「国産優良品」にも指定

1927年に創業者 松下幸之助が開設した電熱部で最初に開発されたアイロン。当時から「使いやすさ」と「高品質」を追求し、市場の声に寄り添うことを大切にしていました。その姿勢が使いやすさを向上させ、アイロンの品質を高めることになりました。

1927年 アイロン開発時の写真

コードレス(1988年/日本初)

アイロンがけの動作を見つめ直すことで、コードのわずらわしさを解消
  • 「コードをなくしてほしい」という声に応えるため開発開始
  • 課題であったスチームの持続性は、動作研究を通して解決
  • 小型・軽量化で、使用性が格段に向上

「アイロンの使い方」を改めて見つめ直し、様々な方の使い方を観察して動作を研究。そこで、途中でアイロンを「置く時間」があることに着目。この時間を有効活用する発想が、コードレス化を実現させ、アイロンがより使いやすくなりました。

1988年 コードレスアイロン「セ・バレ」(NI-S2000L)の写真

Wヘッド(2009年/世界初)

失敗を恐れず、使いやすさを追求して生まれた「常識を覆す形状」
  • 約80年変わらなかったアイロンベースの形を変更し、手間と時間の削減に成功
  • 左右対称の形にこだわり、幾度の試作から生まれた「木の葉型」のアイロンベース
  • 全方向にかけやすくなり、ユニバーサルデザインの面で世界からも評価

「本当に使いやすいアイロン」を追求し、モニター調査を繰り返して生まれたWヘッド。特にコードレス化の際には、この形の実現のために給電部の配置やタンクの形状なども試行錯誤。細部の使いやすさにも妥協なくこだわった開発を行い、革新的な形が使いやすいと好評で、大ヒットとなりました。

2010年 Wヘッドアイロンの写真

衣類スチーマー

衣類スチーマーの誕生(2013年)

嫌いな家事からの脱却。
「忙しいひとを、美しいひとへ」がヒントに?
  • 薄い生地やフリルなど立体的なデザインなど、衣類の多様化に合わせて開発
  • アイロン面は、Wヘッドを参考に形状を決定
  • 家事の手間を軽減。スチームによる「衣類ケア」で新たな需要を創造

ファストファッションが流行し始めた当時、衣類の多様化に伴ってシワとりに悩む人が増加。アイロンがけは「嫌いな家事」の上位に挙げられていました。当時、美容家電と同じ事業部で開発されていたアイロン。美容家電の宣伝で掲げていた「忙しいひとを、美しいひとへ」のコンセプトにも影響を受け、アイロンがけに悩みを持つ人々のおしゃれを応援したいという想いから、使いやすさにこだわった現行の衣類スチーマー、FSシリーズの開発がスタートしました。

2013年 衣類スチーマー(NI-FS300)の写真

360°パワフルスチーム(2016年)

ヒントをくれたのは左利きの社員。
「だれでも使いやすい」を目指して開発
  • 左利きの場合、横に倒して使う時にスチームが出にくい問題点を発見
  • タンクの給水口を固定ではなく、給水チューブとおもりで可動式に変更
  • 360°どの方向でもスチームが噴射可能に

左利きの社員の声をきっかけに、どの向きでもスチームが出るように改善。給水方式は、幾度の分析を重ねた結果、振り子のように動く「おもり付きの給水チューブ」に変更。独自のタンク構造の開発で角度の制約がなくなり、より使いやすさが向上しました。

2016年 360°パワフルスチームのイメージ・衣類スチーマー(NI-FS750)の写真
パナソニックならではのタンク構造
ヒミツは、おもり付きの給水チューブ

タンクがどこまで傾いても、給水口は常に下向きに。
だから、どんな向きで使ってもタンク内の水を供給し続けます。

給水口が固定されている場合:タンクを傾けると給水できない/給水口が自由に動く場合:タンクを傾けても給水できる(360°傾けても給水口は常に下向き)給水口が固定されている場合:タンクを傾けると給水できない/給水口が自由に動く場合:タンクを傾けても給水できる(360°傾けても給水口は常に下向き)
タンク構造を動画でチェック

おもり付きの給水チューブの動きが確認できます。

大容量タンク&低重心設計(2019年)

大容量化を叶えつつ、軽々使える持ちやすさにもこだわる
  • 腕への負担を抑えるため、本体の形状を大幅に見直し
  • 重心の位置を本体の中心に近づけ低重心化
  • 内部の構造を見直し、大容量タンクのスペース確保

50mlのタンク容量では、すぐに水がなくなるという声が多くあったため、タンク容量を2倍※1の100mlにアップ。その分、腕への負担がかからないように本体設計も大幅に変更し、容量の不満を解消しつつ軽量化も実現しました。

※1 当社2019年発売NI-FS550(タンク容量:約50 mL)との比較。

NI-FS750 タンク容量2倍でもコンパクト 「手のひら感覚」の使いやすさを追求した低重心設計

品質へのこだわり

アイロン生産工程の写真アイロン生産工程の写真

開発過程から、お客様の手に渡るまで。妥協のないアイロンづくり

「アイロン道場」で商品を育てる

「アイロン道場」がアイロンのプロフェッショナルを育てた

1984年、社員の1人がアイロン道場師範として、お客様や従業員にアイロンの正しい使い方を伝える「アイロン道場」が誕生。
今は活動の場を中国にも展開し、「アイロン道場」の想いが受け継がれています。
かつて「アイロン道場」に参加した社員の中には、今、アイロンの品質管理・商品開発で活躍する人も。道場での教えは、長きにわたりパナソニックのアイロンづくりを支えています。

アイロン道場の写真

環境テストで品質を守る

「安心して使ってもらいたい」という想いから、様々な項目のテストを実施

アイロン・衣類スチーマーは使う人の環境や状況によって、使われ方が様々。
だからこそ、様々な条件での使用を想定した環境テストを行い、長く愛し続けられるアイロンをお届けできるよう品質にこだわっています。

アイロンの環境テストの写真

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