パナソニックの除湿機の方式を解説エコ・ハイブリッド方式や、 ハイブリッド方式、
デシカント方式の仕組みと違い

パナソニックの衣類乾燥除湿機の、さまざまな除湿方式について解説します。
パナソニック独自のエコ・ハイブリッド方式やハイブリッド方式、デシカント方式の除湿の仕組みや違い、
各方式のメリット・デメリットを解説します。

ハイブリッド方式、エコ・ハイブリッド方式の仕組みについてかんたんに解説

パナソニックのハイブリッド方式、エコ・ハイブリッド方式は、以下の方式を組み合わせています。
 

ハイブリッド方式

コンプレッサー方式デシカント方式(ヒーター)

エコ・ハイブリッド方式

コンプレッサー方式空冷除湿方式

エコ・ハイブリッド方式 とは

エコ・ハイブリッド方式は、省エネ★1性に優れたパナソニック独自の新方式。2つの冷却機構(コンプレッサー方式と空冷除湿方式)で除湿する仕組みです。
消費電力を約69%削減★1し、省エネ性に優れています。

★1:F-YEX120Bと当社従来品F-YHVX120における消費電力の比較(JIS基準による)。ただし乾燥時間は長くなります。※1

エコ・ハイブリッド方式の仕組み

冷却器が、取り込んだお部屋の空気を冷やして結露の仕組みで除湿するようすの概略図です。

冷却器が、取り込んだお部屋の空気を冷やして結露の仕組みで除湿。

冷やされた除湿後の空気を再利用して、空冷式熱交換器を冷やすようすの概略図です。

さらに、冷やされた除湿後の空気を再利用して、空冷式熱交換器を冷やします。

冷やされた空冷式熱交換器に、取り込んだお部屋の空気を通過させて、もう一度、除湿するようすの概略図です。

冷やされた空冷式熱交換器に、取り込んだお部屋の空気を通過させて、もう一度、除湿します。

除湿された空気が、放熱器で温められてお部屋に放出されるようすの概略図です。

除湿された空気は、放熱器で温められてお部屋に放出されます。

エコ・ハイブリッド方式のメリット・デメリット

メリット
・省エネ性が高い★1
・1年中除湿できる

デメリット
・気温が低い季節は、
ハイブリッド方式と比べると除湿能力が少し低下する

★1:F-YEX120Bと当社従来品F-YHVX120における消費電力の比較(JIS基準による)。ただし乾燥時間は長くなります。※1

パナソニックのエコ・ハイブリッド方式モデル

ハイブリッド方式 とは

ハイブリッド方式は、2種類の方式(コンプレッサー方式とデシカント方式)を組み合わせ、一年中パワフルに除湿が可能な方式です。

ハイブリッド方式の仕組み

ハイブリッド方式は、「コンプレッサー」から生じる熱を「デシカント方式」の除湿に再利用。
2つの方式のメリットを最大限に活かすための工夫にたどりつきました。

湿った空気を放熱器で温め、乾燥した空気を一部、室内へ放出するようすの概略図です。

湿った空気が放熱器で温められ、乾燥した空気を一部、室内へ放出。

放熱器を通った高温の空気で、ヒーターとともに除湿ローターを乾かし、水分を蒸発させるようすの概略図です。

放熱器を通った高温の空気で、ヒーターとともに除湿ローターを乾かし、水分を蒸発させる。

高温・高湿の空気を冷却器で冷やし除湿。結露した水分はタンクへ貯めるようすの概略図です。

高温・高湿の空気を冷却器で冷やし除湿。結露した水分はタンクへ。

冷却器で除湿された空気が、乾いた除湿ローターを通って、さらに除湿され室内へ放出されるようすの概略図です。。

冷却器で除湿された空気が、乾いた除湿ローターを通って、さらに除湿され室内へ。

ハイブリッド方式のメリット・デメリット

メリット
・気温の影響を受けにくく、1年中パワフルに除湿できる

デメリット
・ヒーターを使うので消費電力は大きくなる
・本体のサイズが大きめになる傾向がある

パナソニックのハイブリッド方式モデル

パナソニックは、ハイブリッド方式、エコ・ハイブリッド方式のパイオニア

2005年、世界初★3となるハイブリッド方式を開発。2019年6月末には、累計出荷台数100万台を突破しました。
そして、2024年には、省エネ性を重視したエコ・ハイブリッド方式を新たに独自技術で開発。

★3:当社商品F-YHA100において。2005年5月発売。

パナソニックの除湿機開発の歴史です。 パナソニックの除湿機開発の歴史です。

デシカント方式 とは

デジカント方式は、「デシカント素子」という乾燥剤のフィルターに湿気を吸着させて除湿する方式です。

デシカント方式の仕組み

湿った空気を取り込む際に、デシカント素子で空気中の湿気を吸着しているようすの概略図です。

湿った空気を取り込む際に、デシカント素子で空気中の湿気を吸着。

デシカント素子で湿気を奪われ、ヒーターで温められた乾いた空気を放出しているようすの概略図です。

デシカント素子で湿気を奪われ、ヒーターで温められた乾いた空気を放出。

デシカント素子が回転。湿気を吸着した部分がヒーターで温められ、蒸発した湿気を熱交換器で結露させて除湿しているようすの概略図です。

デシカント素子が回転。湿気を吸着した部分がヒーターで温められ、蒸発した湿気を熱交換器で結露させて除湿。

デシカント方式のメリット・デメリット

メリット
・冬場に強く、1年を通して使える
・コンプレッサーがない分、軽量・コンパクト

デメリット
・消費電力が大きい

デシカント方式の乾燥剤(デシカント素子)を、濡れたスポンジに例えると

冷たいガラスを用意し、その前に水を吸わせたスポンジを置いてヒーターを当てて水分を蒸発させると、ガラスに水滴が結露していきます。
ヒーターで暖かい空気を作れば寒い冬でも除湿することができます。

デシカント方式の概略図です。 デシカント方式の概略図です。

パナソニックのデシカント方式モデル

除湿機の各方式をかんたんに比較

除湿方式エコ・ハイブリッドハイブリッドデシカント
省エネ性に優れており、
年中カラッと衣類乾燥
夏も冬も、
年中パワフルにスピード衣類乾燥
冬にも強く、
年中カラッと衣類乾燥
対応機種F-YEX120BF-YHX200BF-YHX90BF-YZXJ60BF-YZX60B
除湿能力梅雨
(20℃時)
二重丸二重丸丸

(10℃時)
丸二重丸二重丸
電気代二重丸丸三角

除湿方式は、除湿機を選ぶ際の重要なポイントのひとつです。
除湿能力や電気代など、その他の選び方のポイントについては、下記ページも参考にしてみてください。

衣類乾燥除湿機の選び方の画像です

衣類乾燥除湿機の選び方

失敗しないためのチェックポイントをご紹介。

エコ・ハイブリッド方式の画像です

選ぶなら、エコ・ハイブリッド方式

パナソニックのハイブリッド方式はエコ・ハイブリッド方式へ。そのしくみについて解説します。

  1. 〈除湿性能〉JIS基準による除湿量12.5L/日の消費電力、F-YEX120B(225W)と当社従来品F-YHVX120(715W)との比較。〈衣類乾燥性能〉JEMA自主基準[JEMA-HD090:2017](60Hz20℃・衣類量約2kg)における消費電力量と乾燥時間、F-YEX120B(312Wh・約90分)と当社従来品F-YHVX120(885Wh・約75分)との比較。なお、実使用時の乾燥時間は、設置環境や衣類の種類・量・干し方により異なります。