夜に洗濯物を干すときの注意点は? 外干し・部屋干しの違いも紹介
夜に洗濯物を干すときの注意点と外干し・部屋干しの違いについての監修:神崎 健輔(かんざき けんすけ)
ライター: UP LIFE編集部
2026年5月25日
空気
忙しい朝を避けて、夜に洗濯をする方も多いことでしょう。一方で、「夜に干してもいいの?」「ニオイや乾きにくさが気になる……」という声もチラホラ聞こえてきます。そんな疑問を洗濯のエキスパートである神崎健輔さんにぶつけてみたところ、「乾き具合に影響するのは、時間帯よりも干す環境や干し方」なのだそう。では、夜干しの注意点と対策は? 早速、神崎さんに教えてもらいましょう。
夜に洗濯物を干しても大丈夫? ニオイ・乾きにくさを防ぐ正しい干し方
神崎さんによると、衣類が乾く環境さえ整えられれば、洗濯物は夜干ししても問題ないのだそう。
夜干しで注意したいのは、時間帯より乾く環境
「衣類が乾く三大条件は、“温度の高さ”“湿度の低さ”“空気の循環”。これらが揃った環境なら、実は朝でも夜でも洗濯物はしっかり乾きます。ただ、屋外だとこの3つをコントロールするのは難しいもの。夜の外干しが絶対ダメというわけではないですが、個人的には部屋干しをおすすめしたいですね」
夜に洗濯物を干すデメリット
「洗濯物を夜に干すのは良くない」と思われがちな理由は、どこにあるのでしょうか? 神崎さんに、デメリットを教えてもらいました。
外干しでは夜露、急な雨、虫などに注意
「夜干しが良くないと言われる要因のひとつが、夜露の問題です。夜になって気温が下がり、空気中の水蒸気が水滴に変化したものが夜露ですが、洗濯物を外に干していれば洗濯物にも湿気が移るため乾きにくくなります。また、急に雨が降ってきても、眠っていれば洗濯物を取り込めません。このほか、街灯や部屋の灯りがついているときに白いものを干していると、虫が寄ってきやすくなります。虫が付いた状態に気づかず、そのまま取り込んでしまう可能性もあるので注意しましょう」
防犯面や生活音への配慮も必要
「夜、部屋の電気が消えているのに洗濯物が外に干されていると、「日中は留守にしている」と思われてしまう可能性があります。集合住宅でも低層階ならよじ登れるので、侵入されるリスクを考えると外から見えない位置に干したいところ。また、あまり遅い時間だと、洗濯機を回したときの音や振動が近隣の迷惑になることもあります。最近は静音設計の洗濯機も増えてきたとは言え、集合住宅だと階下に響く可能性があるので注意しましょう」
夜干しで臭くなりやすいのはなぜ?
ニオイの原因は、湿っている時間が長いこと
「夜干しした洗濯物が臭くなってしまうのは「夜だから」ではなく、夜に何の対策もせずに干したから。夜は日中に比べて気温が低く、日差しによる温度上昇もないため、そもそも乾くのに時間がかかりやすい環境です。そのため、湿った状態が長時間続くことで雑菌が繁殖し、結果、臭くなってしまうんです」
たとえば、帰宅後に洗濯をしたのにバタバタして干す時間がとれず、洗濯機の中に長時間放置……なんてことはありがち。でも、この状態も雑菌の繁殖につながってしまうので、できるだけ早く干すようにしたいですね。
夜に洗濯物を干すなら、基本的には部屋干しがおすすめ
住環境や各家庭の事情などにもよりますが、これまでの神崎さんのお話を聞いていると、夜の洗濯では部屋干しにしたほうが良さそうです。
部屋干しなら天候や防犯などの不安を減らしやすい
「先ほどもお伝えしたように、部屋干しなら乾きやすい環境を人間の手で整えられます。雨で濡れてしまうこともないですし、虫が付いたり、日中留守にしていると推測されたりする心配も軽減できますね」
ただし、部屋干しも干し方次第で差が出る
とは言え、部屋干しをすれば万事解決というわけではありません。たびたびの説明となりますが、洗濯物をしっかり乾かすには、あくまで「温度」「湿度」「空気の流れ」をコントロールすることが大切です。
夜干しで失敗しない部屋干しのコツ
ここでは、部屋干しの洗濯物を早く乾かすための効果的なコツをまとめました。
なかなか乾かずに困っているという方は、ぜひ今日から実践してみてくださいね。
洗濯物は間隔を空けて干す
「干したときに洗濯物同士の間隔が狭いと空気の流れが悪くなり、乾きにくさにつながります。厚手の衣類は水分を多く含むため隣り合わせにせず、可能なら厚いものと薄いものが交互になるように干すのがおすすめ。角型のピンチハンガーに干すなら、両端に丈の長いものを干し、内側にいくにつれて短いものを干す“アーチ干し”も良いでしょう。アーチ干しにすることで、下に空間ができ、空気が循環しやすくなるため早く乾きます」
干す前のひと手間で水分を減らす
「洗濯物の量が多いと脱水時に遠心力が十分にかからず、脱水の効率が落ちてしまいます。一度に洗う量は、洗濯槽の7割程度までに抑えるようにしましょう。また、厚手の服など乾きづらいものを洗濯するときは、脱水時間を少し長めに設定するのも効果的です。そうすることで衣類に含まれる水分量が減り、より乾きやすくなります。ただしワイシャツやブラウスなどシワになりやすい生地は、シワが定着する恐れがあるため長時間の脱水は避けましょう」
風を当てて湿気を停滞させない
「人がいない時間帯に、除湿や送風などを行う家電を運転させておくのはもったいないと思うかもしれませんが、部屋干しした洗濯物を早く乾かすには不可欠。それほど電気代がかからない扇風機や衣類乾燥除湿機、あるいはエアコンの除湿機能などを稼働させ、許容できる範囲で使うのがいいと思います。洗濯物を早く乾かす手段はひとつだけではないので、できることを積み重ねていきましょう」
部屋の中央に干す
「部屋の中央は空気が流れやすく、部屋干しにはベストなポジション。スペースが広いほど湿気が拡散しやすいので、リビングの中央でしっかり乾かしましょう。日中ならうっとうしく感じるかもしれませんが、家族が寝静まる夜なら邪魔になりません」
洗濯が終わったら、できるだけ早く干す
「洗濯が終わってから干すまでに時間がかかると、ニオイの原因となる雑菌が繁殖しやすくなります。洗い直しの手間を考えるなら、できるだけ早く干すようにしましょう。また、帰宅後のルーティンに組み込むのもひとつの方法。最近増えているスマートフォンによる遠隔機能などを利用し、帰宅時間に合わせて洗濯が終了しておくようにすると習慣化しやすくなります」
夜に外干ししたい場合の注意点
夜は部屋干しがいいとわかっているけれど、どうしても外干ししたい……。そんなときはどのような点に注意すれば良いか、神崎さんに聞いてみました。
屋根のある場所を選ぶ
「急な雨で濡れるリスクを抑えるなら、できるだけ風雨の入りにくいところに干すのがおすすめ。雨にはさまざまな物質が含まれていてニオイの原因にもなるので、洗濯物が雨に濡れたときは洗い直す必要があります」
防犯面を考えて人目につきにくい場所を選ぶ
「外からできるだけ見えない場所なら、防犯面での心配が軽減できます。ベランダに干す場合は、手すりの腰壁よりも低い位置を選んだり、サンシェードなどで目隠しをしたりするのがおすすめです」
強い香りを避ける
「洗剤や柔軟剤の甘い香りに誘われ、洗濯物に寄ってくる虫もいます。強すぎる香りのものや、洗濯物に香りが残りやすいものは避けたほうが良いでしょう」
部屋干しを快適にするなら、除湿機やエアコンも選択肢になる
部屋干ししたときの湿度をコントロールするなら、衣類乾燥除湿機やエアコンの除湿機能を利用するのがおすすめです。
独自方式で消費電力を抑えて衣類乾燥&除湿!『F-YEX120B』
パナソニックの『F-YEX120B』は、独自のエコ・ハイブリッド方式を採用したことで消費電力量を大幅に抑えており、1年間毎日使用した場合の電気代を従来モデルと比べると、約6700円も削減※1できます。
スイングのスピードが異なる2つのルーバーを備えており、洗濯物同士の間にしっかり送風。約165cmの幅まで風を届ける「ワイド送風」により、大量の衣類も一気に乾かせます。
部屋干し時の選択肢になる『エオリア Xシリーズ』
部屋干しの乾きやすさをサポートするエアコンが、パナソニックの『エオリア Xシリーズ』です。3つの除湿モードを搭載しており、そのうちのひとつが洗濯物の乾燥に適した「衣類乾燥モード」。湿度が低いときは強めの風量で衣類の湿気を空気中に放出し、湿度が上がると風量を落として除湿を行います。
まとめ:夜に洗濯物を干すときも環境づくりが大切
「ライフスタイルの変化により、夜に洗濯をする方も増えていると思います。中には“夜に干すのはダメなのかも”と不安に思ったり、罪悪感を抱いたりする方もいるかもしれませんが、そんな必要はありません。大事なのは夜という時間帯ではなく、乾かすまでの時間。いかに早く乾かすかを意識して環境を整えれば、夜に干した衣類が朝には着ていくこともできるようになります。
今回、ご紹介した方法をすべて実践できなくても大丈夫。自分に合ったものを選んで積み重ねていけば、早く乾かすことにつながるはずなので、できるところからコツコツやっていただきたいですね」
F-YEX120Bと当社従来品F-YHVX120における消費電力量の比較(自社基準による)。ただし、実使用時の消費電力量は、設置環境や衣類の種類・量・干し方により異なります。なお、乾燥時間は長くなります。
【試験条件】〈衣類乾燥性能〉JEMA自主基準[JEMA-HD090:2017](60Hz・衣類量約2kg 、20℃,70%(冬季以外)、10℃,70%(冬季))【試験結果】F-YEX120B(冬季以外:312Wh・90分、冬季:423Wh・135分)。当社従来品F-YHVX120(冬季以外:885Wh・75分、冬季:1100Wh・97分)●年間の想定洗濯回数(冬季以外:275回、冬季:90回(当社基準))における年間の消費電力量と電気代、F-YEX120B(124kWh・3,841円/年)と当社従来品F-YHVX120(342kWh・10,602円/年)の比較。●電気料金めやす単価31円/kWh(税込)[2022年7月改定]
夜に洗濯物を干すときの注意点と外干し・部屋干しの違いについての監修
神崎 健輔(かんざき けんすけ)
洗濯・シミ抜き職人。実家の老舗クリーニング店「白洋社」部長。株式会社クラスタス CTO。宅配クリーニング「Nexcy(ネクシー)」CTOとして、全国から集配可能なクリーニング店の運営も行う。それらの経験をもとに「洗濯ハカセ」として、家庭でもできる洗濯・シミ抜き術を発信中。メディア出演も多数。総合情報サイト『All About』洗濯ガイド。
2026年5月25日 空気
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