冷蔵庫の電気代はいくら? 1カ月・1年あたりの目安や電気代が高くなる原因について解説!
ライター:UP LIFE編集部
2026年8月7日
食・レシピ
24時間動き続ける冷蔵庫は、特に電気を多く使う家電のひとつです。この記事では冷蔵庫の電気代の目安を1カ月・1年単位で示しながら、人数やサイズ別の比較、電気代が高くなる原因と対策、買い替えで節約できるケースまでを解説します。
冷蔵庫の電気代の平均はいくら?
毎月の電気代が気になる昨今、家庭の消費電力を見直したいと考える方も多いのではないでしょうか。資源エネルギー庁によると、家庭で消費する電力のうち、エアコン・冷蔵庫・照明が、1日の電力消費割合の5割以上を占めるとされています。中でも冷蔵庫は、一度設置すると基本的に電源を切ることはない家電です。消費電力そのものは大きくなくても、稼働時間が長い分、家庭の電気代に占める割合は意外と高くなる傾向があります。では、冷蔵庫の電気代は具体的に何円くらいなのかを見ていきましょう。
1カ月・1年あたりの目安
冷蔵庫の電気代は、次の計算式で求められます。
・1年間の電気代(円)=年間消費電力量(kWh)×電気代単価(31円/kWh)
1カ月の電気代(円)は、年間の電気代を12カ月で割れば平均の目安がわかります。
ここで用いる31円/kWhは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金の目安単価(税込・2022年7月改定)で、主要な電力会社10社の平均から算出された数値です。実際の単価は電力会社や契約プランによって変わりますが、目安として活用できます。
年間消費電力量の見方や計算例などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
人数・サイズ別の電気代の目安
冷蔵庫は世帯人数によって適した容量が異なり、容量によって年間消費電力量や電気代の目安も変わります。ここでは、世帯人数ごとの目安を紹介します(電気代単価31円/kWhで計算)。
「容量が大きいほど電気代が高くなるわけではない」という点に注意が必要です。大容量モデルには省エネ技術が採用されていることが多く、一人暮らし向けの小型モデルよりも年間消費電力量が少ないケースがあります。容量で判断せず、年間消費電力量も確認することが大切です。
冷蔵庫の電気代が高くなる原因と節電のコツ
同じ冷蔵庫を使っていても、使い方や置き方によって電気代は変わります。ここでは、冷蔵庫の電気代が高くなりやすい主な原因と、その対策をご紹介します。
開閉回数が多い
ドアを開けるたびに庫内の冷気が逃げ、再び設定温度まで冷やすために余分な電力を消費します。ムダなドアの開閉は極力減らしましょう。
熱いものをそのまま入れている
熱い料理をそのまま庫内に入れると、庫内温度が上昇し、それを冷やすために余分な冷却運転が必要になります。鍋や容器に入れた料理は室内で冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
壁との距離が近い(放熱スペースが不足)
冷蔵庫は背面や側面から熱を逃がしながら庫内を冷やしています。周囲に十分なスペースがないと放熱がうまくいかず、庫内が冷えにくくなったり、消費電力が増えたりする場合があります。設置の際は、機種に合わせた放熱スペースを確保しましょう。
また、冷蔵庫の上にものを置いていたり、ドアに紙などが貼られていたりすると、放熱の妨げとなってしまう場合があります。取扱説明書を確認して、上に置いても大丈夫な機種以外は上にものを置かないようにし、ドアや側面にマグネットで紙などを貼るのも控えましょう。
設定温度が適切でない
庫内の設定温度が必要以上に低いと、消費電力が増えます。適切な温度に保つことが、ムダのない運転につながります。冷蔵庫に自動で温度を調整する機能があれば、積極的に活用しましょう。
古い冷蔵庫を使っている
冷蔵庫の省エネ性能は年々進化しています。お使いの冷蔵庫が10年以上前のものであれば、年間消費電力量などを確認したうえで、買い替えを検討するのもひとつの方法です。
冷蔵庫の節電方法についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
冷蔵庫は買い替えた方が電気代を節約できる?
「まだ使えるから」と古い冷蔵庫を使い続けている方も多いかもしれません。しかし、省エネ性能の進化やAI機能の搭載状況によっては、買い替えた方が電気代を抑えられるケースもあります。買い替えを検討したいサインや、新旧モデルの電気代の違いを見ていきましょう。
買い替えを検討したいサイン
長期間使い続けている冷蔵庫は、冷却機能の低下やドアパッキンの劣化などにより、冷えが悪くなることがあります。冷えにくく感じる、以前より動作音が大きくなった、ドアの閉まりが甘いといった変化は、買い替えを検討するひとつのサインと言えます。
10年以上使用している場合
冷蔵庫の買い替えの目安は、一般的に12〜13年程度とされています。10年以上使用している場合は前項で挙げた変化(冷えにくさ・動作音など)を確認したり、最新モデルと年間消費電力量を比較したりするとよいでしょう。ただし、冷蔵庫の寿命は使用頻度や設置環境によって変わるため、年数はあくまで目安です。
10年前の冷蔵庫と最新モデルでは年間の電気代はどれくらい違う?
経済産業省 資源エネルギー庁によると、近年の冷蔵庫は10年前と比べて約15〜24%の省エネになっているとされます。性能が向上した分だけ年間消費電力量が小さくなり、その差は電気代の削減につながります。古い冷蔵庫を使い続けるよりも、省エネ性能の高い最新モデルへ買い替えた方が、長い目で見れば電気代を抑えられる場合があります。
冷蔵庫の電気代|よくある疑問
ここでは、冷蔵庫の電気代に関してよくある疑問について解説します。
冷蔵庫の設定温度は「弱」がいい?
設定温度を弱くすれば消費電力は減りますが、そうすべきかは状況によります。冷蔵庫は開閉時に外気を取り入れてしまうため、たとえば夏の猛暑時に「弱」設定にすると、外からの熱の侵入スピードが冷蔵庫の冷やすパワーを上回ってしまい、庫内が十分に冷えず食品に影響が出る可能性があります。冬でも暖房を使っていて部屋が暖かければ、夏と同じ状況になる可能性があります。さらに冷蔵庫内の収納量や開閉の頻度にも、庫内の温度は左右されます。基本的には「中」にしておき、庫内が冷えすぎていると感じたときや、長期留守にする(しばらく開け閉めしない)などの状況によっては調整する、というのがよいでしょう。
冷蔵庫の適正温度についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
夏と冬で冷蔵庫の電気代は変わる?
外気温が高くなる夏は、冷蔵庫の庫内に暖かい空気が入りやすく、それを冷やすために多くの電力を使うため、一般的には冬よりも電気代が高くなる傾向があります。しかし、先に説明したように冷蔵庫が置かれている部屋の気温にも影響されるため、一概に「夏は必ず、冷蔵庫の電気代が高くなる」とは言い切れません。
冷凍室が大きいと電気代は高い?
冷凍室の容量が大きいほど電気代が高くなる、とは限りません。前述の「人数・サイズ別の目安」でも触れたとおり、容量が大きいモデルでは省エネ技術が充実していることも多く、容量と電気代は必ずしも比例しないと言えます。カタログや製品本体のラベルに記載されている年間消費電力量で判断することがポイントです。
省エネ冷蔵庫を選ぶポイント
買い替えを考えている場合は、せっかくなら電気代を抑えられる省エネ性能の高い冷蔵庫を選びたいものです。ここでは、省エネ冷蔵庫を選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。
年間消費電力量を見る
電気代の目安を知るうえで最も重要なのが、年間消費電力量です。この数値が小さいほど、電気代も少なくなります。カタログや製品ラベルに記載されているので、購入前に確認し、おおよその電気代を計算しておきましょう。
家族人数に合う容量を選ぶ
容量が合わないと、使い勝手や効率の面でムダが生じやすいです。自分の生活に合った容量が確保できているかを確認し、世帯人数に見合ったサイズを選ぶことが大切です。容量の選び方に迷ったときは、メーカーの解説ページなどを参考にするとよいでしょう。
冷蔵庫の容量について詳しく知りたい場合は、下記のページをご覧ください。
省エネ機能をチェックする
AIが使用状況を学習し、自動で温度を調整するなど、さまざまな省エネ機能を搭載した冷蔵庫が販売されています。購入の前にはその機能が生活スタイルに合ったものかどうか確認しましょう。搭載されている機能は製品ごとに異なるので比較がしづらいですが、統一省エネラベルの星の数で示される「省エネ基準達成率」は、比較の材料として活用できます。
買い替えを考えているなら!省エネ機能が充実している冷蔵庫がおすすめ
「AIエコナビ」は、各家庭の冷蔵庫の使い方をAIが学習・最適化し、自動で省エネ運転する機能です。
ドア開閉の頻度・時間帯を検知するセンサーと、周囲の明るさから在・不在を判断する照度センサーが連携し、冷蔵庫をあまり使わない時間帯には省エネ運転に切り替えます。消費電力を削減するだけでなく、庫内の温度変化を抑える効果もあります。
また、無線LANに接続してスマートフォンと連携すると、人の動きを感知してエコナビ運転をよりすばやく開始するなど、さらにきめ細かい節電が可能です。夏季・冬季を問わず、毎日の生活リズムに合わせてかしこく省エネを続けます。
まとめ
冷蔵庫は24時間稼働し続けるため、家庭の電気代に占める割合が大きい家電です。年間消費電力量に電気代単価(31円/kWh)を掛ければ、1年・1カ月あたりのおおよその電気代を把握できます。電気代を抑えるには、ドアの開閉を減らす、粗熱を取ってから入れる、放熱スペースを確保するといった日々の工夫も大切です。
また、10年以上前の冷蔵庫を使っている場合は、省エネ性能の進化により買い替えた方が電気代を節約できるケースもあります。買い替えの際は、年間消費電力量・家族人数に合う容量・省エネ機能の3点を確認し、ご家庭に合った省エネ冷蔵庫を選んで無理のない節電をしていきましょう。
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