トイレの便座は交換できる？注意点と自分で取り付ける方法も

便座の交換についての監修：倉本 春（くらもと はる）
ライター：UP LIFE編集部
2025年4月23日
家事・くらし

トイレのおしり洗浄のお湯が出なくなったり、便座が温まらなくなったりしたとき、「トイレ丸ごとの交換になるのか、便座だけ交換できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、どのようなトイレの場合に便座だけ交換できるか、またメーカーが違っても大丈夫なのか、どこで購入するのか、取り替える前に確認すべきポイント、自分で交換する方法について解説します。

便座を長く使うことで便座と便器の隙間や便ふたと便座の隙間、便座の溝などに汚れが付着し、掃除では拭き取れない部分の汚れが蓄積して臭いが発生することがあります。臭いが気になる場合は10年くらいを目安に買い替えることを検討しても良いでしょう。
また、温水洗浄便座の温水が出なくなったり、お湯の勢いや温度の調整ができなくなったり、便座が温まらなくなったりするなどの故障の場合も…。このようなとき、便座のみを交換できるのか、と考える方は多いかもしれません。では、便座だけを交換できるのでしょうか。後ほど詳しく説明しますが、トイレのタイプによっては、便座のみの交換は可能です。

実際、各メーカーから交換が可能な、さまざまな機能付きの便座が数多く販売されています。トイレ掃除がラクになる泡が出るタイプの便座や脱臭機能を搭載した便座、さらには、使う時だけ湯をあたためたり、使用しない時間の座面温度を下げたり、便ふたを自動開閉することで節電できる便座など、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。また、メーカーが違っても、問題なく取り付けることができます。便器と便座のメーカーが違っても後述する条件を満たしたトイレであれば、便座の選択肢も広がります。

交換可能なタイプの便座は、家電量販店やホームセンターやECサイトなどで直接購入できます。取り替えは、電気店やホームセンターで有料で依頼もできます。

意外かもしれませんが、便座の交換（取り付け）は自分でも可能です。自分で交換する場合は、施工説明書に従い、自分の責任において正しく施工するようにしましょう。念の為、水道法の運用上問題ないかは、お住まいの地域の水道局にご確認ください。自分で施工すれば設置費用を抑えられるメリットもありますが、不安があれば水道局に指定された資格を持った水道工事店などの専門業者に依頼しましょう。

便座交換ができるかできないかは、前述した「トイレのタイプ」によって変わってきます。そこで、便座を購入する前にあらかじめ確認しておくべきポイントを説明します。ここでは現在使用中の温水洗浄便座からビューティ・トワレの便座に取り替える場合について解説します。

便座交換ができる「トイレのタイプ」は、「組み合わせトイレ」です。便座が取り外せるタイプのトイレで、背面にタンク部がある、便器部と便座部が分かれている形状になります。「組み合わせトイレ」であれば、ほとんどの便器に取り付けが可能です。
一方、便座とタンクが一体化しているタイプ、便座が一体化しているタンクレスタイプ、収納棚と一体化しているタイプなどは自分では交換が難しいので専門業者への相談が必要です。

とりつけたい後付け便座によっては貯湯タンクなどのパーツが飛び出ているため、便器左右に一定の空間が必要です。取り付けたい製品に対して、便器の中心から壁までの距離が充分あるかを確認しておきましょう。

自分で交換するには、「今お使いの便座を外す・本体に給水ホースを取り付ける・本体を取り付ける・給水ホース分岐金具を取り付ける」という流れで作業をしていきます。ここではポイントとなる部分の交換方法の手順を解説します。機種ごとに手順が異なる部分もありますので、実際に取り付けるときは施工説明書でご確認ください。

ほとんどの便器に交換が可能な「温水洗浄便座 ビューティ・トワレRTシリーズ」の主な特長についてご紹介します。本製品には3種の選べるおしり洗浄など、うれしい機能を搭載。除菌・脱臭^＊機能を搭載した製品や便ふた自動開閉機能を搭載した製品など、シリーズには機能の異なる全3モデルをラインナップしています。

おしりの洗い心地の好みは人それぞれ。そこでパナソニックでは、人の感性を分析する感性工学に基づいて洗浄感を検証。洗い心地がやさしいソフト洗浄、気泡を含んだ水流の心地よさを追求したバブル洗浄、強めの水流で力強く洗えるパワービート洗浄の3つの洗浄モードを搭載しています。強さは「弱」「中」「強」の3段階で調整できます。

ノズルの素材はステンレス製で汚れが付きにくく、付着した汚れも簡単に落とせます。また、使うたびに自動でクリーニングしてくれるノズルクリーニング機能を搭載。いつでも清潔に保つことができます。

おしりの洗浄水をあたためた状態で貯めておかず、湯沸かしユニットで必要なときに使う分だけ、瞬時に水をあたためる「瞬間式」。お湯切れしないため家族で暮らす方にもおすすめです。貯湯式のようにお湯を保温するエネルギーが不要で省エネ性も高く、より節電ができます。

毎日使うトイレは、いつも快適にしておきたいですよね。便座が壊れた、古くなったという場合は、この記事を参考に、便座の交換を検討すると良いでしょう。もし交換時により快適な便座をお求めの場合は、洗浄モードやお手入れのしやすさ、省エネ性の高いビューティ・トワレRTシリーズがおすすめです。便座交換時の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。