「ひとり時間」の実態調査 vol.3 リラックスするほど満足度がアップ。文芸評論家・三宅香帆さんと考える、 心身を癒す「ひとり時間」の過ごし方

【ひとり時間の実態調査】Vol.3 リラックスするほど満足度がアップ。文芸評論家・三宅香帆さんと考える、 心身を癒す「ひとり時間」の過ごし方 【ひとり時間の実態調査】Vol.3 リラックスするほど満足度がアップ。文芸評論家・三宅香帆さんと考える、 心身を癒す「ひとり時間」の過ごし方

ライター:UP LIFE編集部
2025年6月12日
家事・くらし

パナソニックが実施した【ひとり時間の実態調査】において、特に顕著だったのは「ひとり時間に心身の回復を求めている人が圧倒的多数だった」という事実です。そこでvol.3ではリラックスをテーマに、調査結果を紐解きながら「ひとり時間」をより豊かに過ごすためのヒントを探っていきます。

また今回は、日頃から「ひとり時間」を大切にしているという文芸評論家の三宅香帆さんに「ひとり時間」の過ごし方やリラックス方法、調査結果の注目ポイントなどもお聞きしました。

「ひとり時間に癒されたい派」は、満足度も高かった

まず、「ひとり時間」にリラックスを求める声の多さを示すのがこちらの結果です。「ひとり時間」に何を求めているかという質問に対し、8割近くもの人が「休息(癒し、リラックス)」と回答。癒しと刺激のどちらを重視したいかという質問にも、6割以上が「癒し」と回答しています。

グラフ:「ひとり時間」に何を求めていますか?の回答
グラフ:ひとり時間は、「癒される」か「刺激を受けて楽しむ」か、どちらを重視して過ごしたいですか?の回答

さらに興味深いのが、癒しを重視している人の「ひとり時間」の満足度は76.1%にのぼり、刺激を受けて楽しみたい派の66.5%よりも顕著に高いという結果です。リラックスした時間を過ごすことが、「ひとり時間」の質を求める重要なファクターとなっていることが分かります。

円グラフ:「癒されたい派」と「刺激を受けて楽しみたい派」の「ひとり時間」の満足度の回答

「ひとり時間」を大切にする三宅香帆さん、その極意は「ぼーっとする」!?

この結果に「わかります!」と共感を示してくれたのが、文芸評論家として多方面で活躍中の三宅香帆さんです。大好きな読書をする時間が取れず会社を辞めたという経験を持つほど、好きなことをして過ごす「ひとり時間」を大切にしています。

「昔も今も、『ひとり時間』は私にとってすごく贅沢で大切な時間。睡眠や食事と同じくらい、あたりまえの休息として必要です。とくに会社員の頃は、『ひとり時間』がないと毎日にただ流されて終わってしまう感覚がありました。自分のために自分のこと考える時間が、本当になくなっていく感じというか……。『ひとり時間』は、休息しながら自分のことを考えられる時間でもあったんだと思います」

「ひとり時間」を大切にする三宅香帆さん

そんな三宅さんは、普段どんな「ひとり時間」を過ごしているのでしょうか?

「私の場合はやっぱり読書をすることが多いですが、ドラマやテレビも大好きですし、アイドルなどの推し活もしています」

「調査でもエンタメ鑑賞が『ひとり時間』の過ごし方のトップになっていますが、これはよくわかります! 私の場合、SNSやメールの返信など、何かに反応しなきゃと思うとリラックス度が下がっちゃうんですでも読書やエンタメ鑑賞なら、ただただぼーっと読んだり観たりして、特に反応しなくていい。これってすごく大きなポイントだと思います。たまにスナック菓子をぼーっと食べ続けちゃうことってありませんか? 私の読書はそれに近い感覚です、全然褒められたことではないのですが(笑)」

「他にも、日記を書いたりして過ごしますね。これもSNSやブログで公開するために書くのではなく、他人の目を気にしないプライベートなものとして続けています」

自分だけの時間や空間を確保して、「ひとり時間」をルーティン化しよう

同調査では、「ひとり時間」を理想的なものにするためにみなさんが行っている工夫についてもアンケートを取りました。回答で多かったのは、「落ち着ける時間帯を選ぶ」「計画的にスケジュールに組み込む」「自分の空間を整える」など。忙しい毎日を送りながらも、時間と環境の側面から「ひとり時間」を確保しようと工夫する姿が浮かびます。

グラフ:「ひとり時間」を理想的なものにするために、どんな工夫をしていますか?の回答

では、書評執筆やメディア出演で多忙を極める三宅さんはどうしているかというと……

「私は長風呂しながら本を読むのが大好きで、その時間が自分にとってすごく大切な栄養になっています。お風呂って毎日入るものなので、その時間に本を読むようにすれば確実に読書時間が取れる。そうやってルーティンの中に読書を組み込んでいくことはよくやりますね。ちなみにこれを言うと驚かれるんですが、私はドライヤー中にもスマホで本を読んでいます。体育座りをして、膝の間にスマホを挟んで片手でスクロール。けっこう読めるんですよ」

「ひとり時間」の充実に。自分に合ったガジェットでもっと心地よく

三宅さんのお話でユニークなのは、「ひとり時間」を充実させるために家電やガジェットを積極的に取り入れていること。いつでも空いた時間に本が読めるようスマホに読書アプリを入れたり、外出先で読書に集中できるようノイズキャンセリング機能の付いたイヤホンを使ったり。ドラマを見るときには、パナソニックのディーガも大活躍しているそうです。

ドラマ好きにとって、ディーガは神! 私は録画したドラマをイッキ見することも多いんですが、スマートフォンアプリ『どこでもディーガ』を使えば出張先からでも視聴や録画予約ができるんですよ、すごすぎます」

スマートフォンアプリ『どこでもディーガ』を操作している様子
ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ DMR-2X603

「それから、私は肩こりがひどいのでコリコランのヘビーユーザーです。もう一生つけていたいくらいです、本当に! 肩こり系のガジェットはかなり試してきましたが、その中でもコリコランワイドはお気に入りの上位です。マッサージ機器ってちょっと装着が大変なものが多いんですが、コリコランワイドは装着がラク。冬なんて装着したまま外出しちゃうくらい使っていますね。読書好きの人や、『ひとり時間』をリラックスして癒されながら過ごしたい人にも、ぜひ使ってほしいです!」

コリコランワイドを装着している様子
高周波治療器 EW-RA550 コリコランワイド(肩用セット)

こうしたガジェットの他にも、香炉でお香を焚いてリラックス感を高めることもあるという三宅さん。“癒される香り”と言えばコーヒーもお好きとのことで、挽き方や味のバランスが選べるパナソニックのコーヒーメーカーについてもこんなコメントを。

「集中して本をイッキ読みしたいときはストロングコース、寝る前はデカフェ豆コースと『ひとり時間』の過ごし方に合わせて味わいを変えられるのはいいですね」。

コーヒーメーカーに豆を入れる様子
コーヒーメーカー NC-A58

さらに、「ひとり時間」に最適な家電選びのコツとして「その時間をどう過ごしたいのか、どうすれば心地よくなれるのか、自分にとって必要なポイントをちゃんと自覚しておくことが大切だと思います」とアドバイスしてくれました。

リラックスした癒しの「ひとり時間」は、心の“余裕”につながる

続いて、こうしてリラックスした「ひとり時間」を過ごすことが私たちのくらしにどう影響するのかを深掘りしていきます。

同調査では、「ひとり時間を充実させると人生の満足度も高まる」という考えに対して、約8割の方が「そう思う/どちらかと言えばそう思う」と答えています。

また「ひとり時間に満足している」と回答した人のほうが、人生の満足度が高いことも、調査から明らかになりました。

グラフ:「ひとり時間を充実させると人生の満足度も高まる」という考えに対して、あなたはどのように思われますか?の回答
円グラフ:「ひとり時間に満足している人」と「満足していない人」の人生の満足度の回答

では、「ひとり時間」を充実させると具体的にどのような影響があるのか尋ねたところ、「心に余裕が生まれる」「自信や自己肯定感が高まる」、さらに「他者に優しくなれる」という心理的影響を示す回答が目立ちました。

グラフ:「ひとり時間」を充実させると、どんな影響や効果があると思いますか?の回答

この結果を、三宅さんはポジティブな傾向として捉えます。

実はこの調査結果を見るまで、『ひとり時間』が必要な人はまだまだ少数派なのかなと思っていたんです。でも大切にしている人がこんなにいるんだと分かって、“ひとり時間好き派”としてすごく心強いです。お互いの『ひとり時間』を尊重しあうことでみんなのメンタルがちょっとずつ安定し、社会に余裕が生まれるとしたら、それはこれからの日本にとってすごく良いことだと思いますね」

「ひとり時間」を大切にする三宅香帆さん

がんばりすぎない、自分だけの「ひとり時間」を見つけよう

最後に、自分らしいスタイルで「ひとり時間」を楽しむ三宅さんから、忙しい毎日の中で「ひとり時間」を確保するためのアドバイスをいただきました。

「『ひとり時間』のいいところは、いつも必ず単独行動をする“ひとり行動主義”ではないこと。普段は誰かと一緒に過ごすことが多いけど、1日1時間だけひとりの時間を持つ、そんな過ごし方のほうがメンタル的にもしっくりくる人が多いと思います。とはいえ、四六時中スマホに仕事の連絡が来てしまう現代では、その1時間さえ取りづらいのも実情。だから『この1時間はスマホの電源を切ろう』『SNSは見るけどメールの返信はしない』と自分なりの工夫をしてみるといいかもしれません。ルールにすると苦しくなるので、本当にゆる~~い感じの工夫でいいと思いますよ

お話を伺った方

「ひとり時間」を大切にする三宅香帆さん

三宅香帆(みやけかほ)

文芸評論家
1994年生まれ。京都大学大学院在学中に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)でデビュー。30万部を突破した『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)』で新書大賞2025、2024年 年間ベストセラー1位(新書ノンフィクション/日販・トーハン・オリコン調べ)などを獲得。『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』 (ディスカヴァー携書)など著作多数。

この記事で紹介した商品

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ
DMR-2X603

高周波治療器 コリコランワイド(肩用セット)
EW-RA550

コーヒーメーカー
NC-A58

<調査概要> 

  • 調査期間:2024年 12月20日(金)~12月23日(月)
  • 調査地域:全国
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査会社:株式会社クロス・マーケティング
  • 調査対象:下記2つの対象に分けて調査

(1)5,200人(現状「ひとり時間」が取れている方/現状「ひとり時間」が取れていない方/学生および無職の方は除く/18~79才の男女)

(2)2,400人(現状「ひとり時間」が取れている方/学生および無職の方は除く/18~29才・30代・40代・50代・60代・70代の男女各200名)      

※調査結果を引用いただく際は、「パナソニック調べ」の記載をお願いします。

2025年6月12日 家事・くらし

  • 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。