9月1日は防災の日!自宅の防災対策を見直すポイントも解説
自宅の防災についての監修:永田 宏和(ながた ひろかず)
ライター:UP LIFE編集部
2023年8月24日
防災
毎年9月1日の「防災の日」、さらに防災の日を含む前後の週は「防災週間の日」と定められています。とはいえ「なんとなく毎年聞くけどきちんと調べたことがない」という人は多いのではないでしょうか。この記事では防災の日の由来と自宅の防災対策について見直しておきたい点をNPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和氏が解説します。
防災の日の由来は「関東大震災」
「防災の日」の由来は、1923年9月1日に発生した「関東大震災」です。首都東京を含む首都圏広域に大規模な被害をもたらした関東大震災は、その後も多くの人の記憶とわが国の災害史に象徴的な災害として残り続けています。
そして、関東大震災の発生日である9月1日を防災の日、さらに防災の日を含む前後の1週間を「防災週間の日」として、これまで多くの啓蒙活動などが行われ日本に暮らす人々の防災意識を高めるきっかけとなってきました。
「防災に不安はあるけどできていない」と感じる人は多い
今、この記事を読んでいるみなさんもこの防災の日・防災週間と聞いて自宅や身の周りの災害対策・防災について考えてみよう、または見直してみようと思っているのではないでしょうか。
とはいえ、実際に行動に移すのは難しいもの。パナソニックが1,271名に行った「自然災害が多発している事への「不安な気持ち」「防災対策」に関する意識調査」では、そんな行動に移す難しさを表しているのかもしれません。
この調査で行った「自然災害が多発している事に、不安を感じていますか?」という質問について、「とても、不安を感じる」と「どちらかといえば、不安を感じる」を合わせると、91.8%にのぼることが分かりました。
また、「防災商品や食料の備えなど、ご自宅の防災対策はできていると感じますか?」との質問については、「あまりできていない、と感じる」と「全くできていない、と感じる」を合わせて68.1%と半数以上が「できていない」と感じている事が分かりました。
この調査について、NPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和さんは、このようにコメントしています。
「よく心理学の世界で使われる“正常化バイアス”という言葉があるのですが、「不安だけれど、自分だけは大丈夫なはず」と楽観的に思いこむような心理が働いているのではないでしょうか。防災用品というのはすぐに用意をしないといけないものではないので、購入するきっかけや道筋を欲している人が多いのではないでしょうか。」
ますます防災の日・防災週間などをきっかけに、防災対策を行う・見直すことが重要だと分かりますね。
【防災ノウハウ】自宅の防災を見直すポイントをプロが解説!
ここからは、NPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和氏に自宅の防災を見直すポイントや在宅避難に便利なグッズなど具体的な防災対策について伺いました。「何から手をつけていいのか分からない…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
防災対策を見直す際はまずここをチェック!
防災というと防災グッズや非常食の準備からと思ってしまいますが、永田さんによるとその前にチェックするべき大前提があるとのこと。
「過去の大震災で多くの方が亡くなったのは、耐震対策の不足によるものです。命がなくなってしまったら防災グッズや非常食も意味がなくなってしまいます。自宅の防災の大前提として、転倒防止のために家具を固定したり、万が一家具が倒れてしまっても危険が少ない配置に見直したりするなど、耐震対策は本当におろそかにしてはならない部分です。」
まずは揃えておきたい便利なグッズ12選
次に、永田さんに準備しておきたい防災グッズを紹介してもらいました。
「水や食料も重要ですが、一番目に揃えるべきものは携帯トイレです。忘れがちな人も多いですが、長期間断水しても乗り切れるだけの携帯トイレの数を確保しておくことが大切です。また、介護用品の「口腔ケア用ウェットティッシュ」はとても便利で、断水で歯磨きができないときの口腔ケアはもちろん、手指の除菌や食器の洗浄などマルチに使えるためぜひ準備しておきたい防災グッズのひとつです。
家電では「LEDライト」などの明かりと「携帯ラジオ」も用意しておいた方が良いでしょう。
LEDライトは、明るくて点灯時間が長く、丈夫で安定感があるものがおすすめです。LEDライトは「部屋全体を照らすにはランタンがあった方が良かった」という被災者の声もあるため、ランタンとしても使えるタイプが便利です。
停電中でも乾電池で動作する「携帯ラジオ」は、災害時に貴重な情報源となります。とくに「ワイドFM」に対応した機種は、災害や電波障害にも強いAM放送をクリアな音質で聴くことができます。携帯ラジオと一緒に、避難が長期化することも考えて3回分は交換用の乾電池を準備しておくと安心です。」
備えあれば憂いなし!パナソニックのおすすめ防災家電
災害時に役立つ、備えておきたいパナソニックおすすめ防災家電をご紹介します。
部屋を明るく照らすランタンとしても懐中電灯としても使える「強力ランタン(でかランタン)」
「強力ランタン(でかランタン)」は、乾電池式で約800 lmの明るさのLEDランタン。部屋を明るく照らすランタン、持ち運んで使う懐中電灯の2WAYで使えるので災害時にも活躍します。ランタン上部のタッチセンサーに触れることで、ダブルタッチで点灯、ワンタッチで調光ができるのも便利なポイントです。
両手が自由に使える「LEDネックライト®」
災害時には避難用の荷物を持ったり、子どもの手を引いて避難したりと手がふさがる場面も多くあります。そこで首からかけて両手が自由に使える「LEDネックライト®」が便利です。コンパクトなので普段づかいのバックなどにも入れておきやすく、非常時の帰宅などにも役立ちます。
作業中のケガから手を守る「タングステン耐切創手袋(ストロングンテ)」
「タングステン耐切創手袋(ストロングンテ)」は、切り傷や擦れに強いため、災害時の割れたガラスなどを処理する際に役立ちます。しなやかで使いやすく、DIYやガーデニング、アウトドアなど普段の生活の中でも、非常時にも使える便利な防災グッズです。
* 突き刺しに対する耐性はありません。
ワイドFM対応で非常時に強い「携帯ラジオ」
「携帯ラジオ」は、「ワイドFM」に対応した機種が非常時には便利。本体がコンパクトで持ち運びがしやすいので、自宅用にも持ち運び用にも使えます。
パナソニックなら普段使いの家電でも防災に役立つ機能も
パナソニックの家電製品のなかでも、もしもの際に役立つ機能を備えたものを紹介します。
【冷蔵庫】
「停電そなえモード」搭載の冷蔵庫なら、警報*を受信した際にかしこく備えます。
*暴風/暴風雪警報のみ。
【4Kテレビ ビエラ】
地震に強く倒れにくい「転倒防止スタンド」を搭載しています。
※対応商品はこちらを参照ください。
【ドアホン】
地域の自然災害警戒をお知らせする「安心アラート※1」機能を搭載しています。
【電話機】
電話機の親機に別売品の電池パックを入れておくと、停電の時でも約1時間通話ができます※2。
まとめ
地震だけでなくさまざまな災害が発生する日本においては、私たち一人ひとりの防災意識や防災対策が重要になります。みなさんも防災の日・防災週間に自宅の防災対策を見直してみてはいかがでしょうか。
<調査概要>
調査内容:自然災害が多発している事への「不安な気持ち」「防災対策」に関する意識調査
調査期間:2023年7月13日(木)~2023年7月20日(木)
有効回答数:1,271名
調査主体:パナソニック株式会社
調査委託先:瞬速リサーチ
調査方法:インターネット調査
※1 ご利用には、インターネット接続が必要です。インターネットの接続に際しては、プロバイダーや回線事業者との契約・使用料が別途必要です。
※2 光回線をご利用の方など、親機がVoIPアダプターなどの接続機器に接続されている場合は、停電のときに接続機器が動作しないため、電話をかけたり、受けたりできません。
自宅の防災についての監修
永田 宏和(ながた ひろかず)
防災プロデューサー。NPO法人プラス・アーツ理事長、デザイン・クリエイティブセンター神戸センター長
1993年大阪大学大学院修了。2005年、楽しく防災の知識や技を学ぶイベント「イザ!カエルキャラバン!」を開発後、プラス・アーツを設立。国内及び、中国、台湾、東南アジア、ネパール、中南米など海外での防災教育普及に取り組む。東京メトロ、三井不動産、無印良品、NHKなど企業・メディアの防災プロジェクトにも携わる。国際交流基金『地球市民賞』、JICA『理事長賞』受賞。TBS「情熱大陸」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビにも多数出演。
2023年8月24日 防災
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