竃炊きのその先を目指して。 ”炊く”を極めるものづくり

竃炊きの熱を計算し尽くした、内釜づくり 竃炊きの熱を計算し尽くした、内釜づくり

羽釜の発熱性と竃の蓄熱性。相反する二つの役割を一つの内釜で実現させること。そして日々の使い勝手も忘れてはならない。素材、形状から徹底的にこだわって挑み続けた、内釜づくりの背景に迫る。

竃炊きの熱を計算し尽くした、内釜づくり 竃炊きの熱を計算し尽くした、内釜づくり

鉄でも土でもない、IHを最大限に活かす独自素材

釜自体を発熱させるIHにとって、最も有効な材質とは何か。私たちが採用したのは、発熱性に優れたステンレスと、熱伝導率の高いアルミを接合させた“クラッド材”というものです。IHの磁力線によって、外側のステンレスに渦電流を発生させ、内側のアルミが、その熱を素早く内釜全体に拡散させる仕組みになっています。
“クラッド材”による成型は、IH炊飯開発時からの取り組みです。鉄器や土鍋、あらゆる材質での可能性を探りましたが、その経験の蓄積が現在の内釜の土台を作り上げています。IHのパフォーマンスを最も活かせる“クラッド材”無くして、竃炊きの羽釜効果は得られない、私たちはそう確信しています。

鉄でも土でもない、IHを最大限に活かす独自素材
高熱伝導層アルミ / 高発熱層パワフルステンレス

[左から]高熱伝導層アルミ / 高発熱層パワフルステンレス

塗料開発からこだわった、高断熱塗装工法

大火力も逃さず蓄える竃。この役割を果たすために活かしたのが、中空セラミックスという高機能化素材です。これを塗料に加えることで高断熱性を発揮しますが、何回もの重ね塗りが必要。加工中の液垂れや破損の問題を、高粘度塗料と膜厚を変えられる塗装工法によって克服しました。
内釜の金色塗装も、中空セラミックス同様、高断熱性を生む工夫です。黒系の塗装より放熱を抑える特性をもつ金色を活かすことで、内釜内の米に効率良く熱を伝えていくことを追求しました。実は、この塗料も当社オリジナル。塗料メーカーとの共同開発により、断熱性と意匠性の両立を果たすことができました。

塗料開発からこだわった、高断熱塗装工法
[左から]高断熱中空セラミックス / 高硬度中空セラミックス / 金色塗装

[左から]高断熱中空セラミックス / 高硬度中空セラミックス / 金色塗装

熱伝導率の高さを誇る、ダイヤモンドを採用

内釜のごはんに接する部分は、焦げつきやこびりつきは絶対NG。そのためのフッ素コートですが、 熱伝導を妨げる性質も併せ持ちます。そこで、解決策として採用したのが、熱伝導率の高いダイヤモンド。この微粒子をフッ素樹脂に加えることで沸騰の核をつくり、安定した熱対流でお米一粒一粒を加熱できるよう工夫しました。
更に釜底には凸凹のディンプル加工で発熱面積を増やし、連続的に大きな泡を発生させる配慮をしました。凸凹の個数、直径の深さもかなり検討しましたね。内釜の隅々にまで、竃の対流へのこだわりが込められています。

熱伝導率の高さを誇る、ダイヤモンドを採用
ダイヤモンドプレミアムコート

ダイヤモンドプレミアムコート

使い勝手が良く、耐久性に優れた内釜

私たちの内釜は、美味しさと同じ位、使い勝手も追求しています。IH加熱をコントロールしやすくする最適な厚さにすると共に、毎日手にされることを考慮して軽量化も徹底。更に、お客様に長く使い続けて頂きたいという思いから、内釜の保証年数を3年から5年に延長しています。
胸を張れる品質にするために最もこだわったのが、内釜の内面フッ素をいかに剥がれないようにするかという点でした。フッ素を厚く塗ると焦げやこびりつきが防げる反面、フォークなど鋭利なものを落とした時、衝撃を受けやすい。そこでトップコートに含まれるダイヤの硬い性質を活かし、その層の厚みを2倍に変更。圧倒的な耐摩耗性を実現することができました。

使い勝手が良く、耐久性に優れた内釜

保証年数を3年から5年に延長するべく、内釜の中を実際にこすって検証。圧倒的な耐摩耗性を実現。

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竃炊きの熱を計算し尽くした、内釜づくり
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