4K有機ELビエラMZ2500映画監督 樋口真嗣 プライベートスタジオへ設置！ 【前編】

パナソニックがこだわる自発光ディスプレイによる映像の忠実再現は、映像のプロフェッショナルから評価され、有機ELビエラは数多くの映画、ネット動画スタジオの現場でもクライアントモニターとして多数使用されている。

今回は映画監督 樋口真嗣氏のプライベートスタジオに65MZ2500を当社より提供して設置し、本機をスタジオに導入した感想を伺うこととした。

―ビエラのイメージとスタジオへの導入のきっかけをお聞かせください。

元々、パナソニックになる前のナショナルというブランドイメージから、家庭で広く使用されているというイメージでした。失礼ながらハイエンドのオーディオからはちょっと離れた感じだったんです。
MZ2500については、AV Watchというサイトの連載の担当から「次のビエラはすごいですよ！」って、噂として聞いていたんですよ。
「シン・ウルトラマン」の4K UHDの宣伝のタイミングでちょうど新しいのが出るというのでこの機会をいただきました。これはやった！と、もう恋愛でいうと、何か引き寄せ合う運命かなって感じでしたね（笑）。

―現在お使いの有機ELテレビと比較した率直な感想をお聞かせください。

いや、すごいですよ。輝度差がはっきりしていて、暗い中で懐中電灯を照らされると眩しいんですよね。

－映像の制作現場では、高額なプロ用モニター（通称マスモニ^※）で確認するそうですが、プロフェッショナルクオリティを標榜するMZ2500はプロの目線から見ても遜色はないでしょうか。

はい。映画製作においてもHDRが必須になってきています。配信プラットフォームだとHDRが基本的にマストなんですよね。その際に現場でモニターで確認するという時はこれでいいじゃないかな。

－クオリティーとしては現場レベルのマスモニと遜色がない。ご家庭でも使えて、映画制作にも使えるというということですね。

十分これでいけると思います。今までもやっていたんですが、データをネットから落として確認するみたいなことがより精度の高い形でできますね。

－新しい有機ELパネルでは黒や色の表現が向上しました。これは樋口監督が思い描いていた色が完全に出せるものになっていますか？

出せるものになっているんじゃないですかね。ただ、そこまで詰めてやっていないんですがキャリブレーションモードというのはまだ使っていないんです。むしろ、それに興味があります。

－こちらを使用した場合ですが、監督の作品を視聴する際のおすすめ設定はありますか？

たぶん、おそらくどこで見ても同じような環境になるのが一番というか、平均化させるのがいいことなのではないかなと思います。

－視聴環境にあわせた見やすい映像設定がよいということでしょうか？

そうですね、部屋の日当たりに合わせて調整できるといいのかなぁ。

－ビエラにはオートAIモードが搭載されています。環境光センサーによって、光の明暗に加えて照明の色温度も感知します。スタジオ内は暖色系の照明になっていますが、青白っぽくなりすぎないように自動で調整してくれます。