Panasonic Quality
洗濯機 ものづくりのこだわり
長く安心して、
使っていただくために。
洗浄力、乾燥性能、使いやすさを追求しつづけることはもちろん、
日本のくらしをしっかりと見つめ、衣類や、住まいまで大切に考えること。
高いレベルの耐久性と品質を実現すること。
長く使う洗濯機だから、安心して使っていただくために、できることを全部。
それが私たちの考えるPanasonic Qualityです。
長く使うから、
確かな洗浄力と
乾燥性能を。
洗濯機をつくり始めて73年※1。
日本のくらしと洗濯習慣にあった製品づくりをするために、
衣類のプロが様々な検証に基づき製品開発を行っています。
- 国内家庭用洗濯機において。1951年9月生産開始 MW-101
パナソニックには、衣類のプロがいる。
パナソニックでは、製品開発において、技術者だけでなく「衣類のプロ」が仕上がりの検証を行っています。
アパレルメーカーにも在籍している「繊維製品品質管理士」をはじめとした衣類のプロたちが、
洗浄力や服へのダメージなどを厳しく評価。衣類のプロが技術者として洗濯機の開発に取り組んでいます。
また、パナソニックは、しょうゆ、カレーなどの食べこぼし汚れなど、
業界基準にはない日本ならではの汚れを落とす、独自の幅広い評価基準をつくり洗浄テストを実施。
しっかりと汚れが落ちる洗浄品質を追求しています。
日本の汚れをつくって検証する、厳しい自社基準。
業界基準の汚れ落ち試験には、しょうゆ、ソース、カレーなど、日本ならではの食べこぼし汚れが含まれていません。皮脂汚れに近い成分を対象としているためです。そこでパナソニックは、日本の汚れもしっかり落とすために、様々な実際の汚れを布に付着させて検証。その汚れを評価布に置き換え、定量的に数値化した高精度な試験方法を確立し、独自の評価基準をつくりました。業界基準に加え、日本の汚れを落とす自社基準の洗浄テストを行っています。
日本の水、洗濯習慣を考えた「泡洗浄」。
海外に比べ、毎日短い時間で洗うことが多い日本の洗濯。そのため、常温の水のまま短い時間で洗浄力を上げる必要がありました。そんな日本の洗濯習慣を考えて生まれたのが「泡洗浄」です。洗う前に、洗剤を泡立ててから投入。あらかじめ活性化させた洗剤液が、汚れにすばやくアプローチし、より早く、しっかりと汚れを落とします。
こだわったのは、衣類にやさしい乾燥。(ドラム式洗濯乾燥機)
短い時間で乾燥させることも大切ですが、何よりも、縮みなど大切な衣類へのダメージが少ないこと。パナソニックは、ヒートポンプ式でも、ヒーター式でも、衣類にやさしい「低温風」にこだわり、温度と時間の最適なバランスを検証して乾燥コースのプログラムの開発を行っています。
長く使うから、
毎日の使いやすさを。
洗濯という行為の中で、いかに負担を軽減できるか。
手間を省く機能の開発、からだへの負担が少ない設計など、
使いやすさを追求しています。
進化し続ける「自動投入」。
2017年、パナソニックは業界初※2となる液体洗剤・柔軟剤の「自動投入」を開発。洗剤などの計量、投入の手間をなくす画期的な機能となりました。やがて多くの洗濯機で搭載されるようになったこの機能を、おしゃれ着洗剤にも対応した業界初※3「トリプル自動投入」に進化させました。そして現在では、酸素系液体漂白剤や汚れはがし剤にも対応するなど、「自動投入」は進化を続けています。
※2 国内家庭用洗濯機において。2017年10月1日発売 NA-VX9800
※3 国内家庭用洗濯機において。2021年11月1日発売 NA-LX129A
からだへの負担が少ない設計。
パナソニックのドラム式は、ドラムの回転軸が水平ではなく、ななめに配置され、扉も高い位置に設置されています。これは衣類の出し入れのしやすさを優先したためです。他にも、操作パネルは見やすく、押しやすい位置に配置。ドラム式でも、タテ型でも、からだや目線の動きが少なく操作できる、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを大切にしています。
様々な液剤を、安心して使えるように。
調査や使用実態によって見えたニーズに応えて、おしゃれ着洗剤専用だったタンクを、酸素系液体漂白剤や汚れはがし剤にも対応する「選べるタンク」に進化させました。これは、ライフスタイルの変化で使い方を変えられるなど、より長く使っていくことを見据えたこだわりです。また、使う液剤は人それぞれ違うため、より多くの銘柄に対応させる必要があります。安心して使っていただくために、成分や粘度の違いによる部品への影響や投入経路への影響など、様々なメーカーの製品を使って検証を繰り返しています。
長く使うから、
日本の住まいを考えた設計。
(ドラム式洗濯乾燥機)
洗濯機が、毎日のくらしの妨げにならないこと、住宅設備に負担をかけないこと。
パナソニックが大切にしていることのひとつです。
住宅設備への負担と、乾燥効率を考えた設計。
住宅の排水管が詰まると、水が逆流してフロアーに溢れたり、高圧洗浄などのメンテナンスが必要になってしまいます。その原因の一つが洗濯後の「糸くず」。少しでも排水に「糸くず」を流さないように、ドラム式洗濯乾燥機には、乾燥と排水の2つの経路にフィルターを採用。洗濯時の乾燥効率を低下させないだけでなく、排水への負担を大幅に軽減。住宅設備へのケアも、洗濯機の大切な機能のひとつと考えています。
日本の住まいを考えた、低振動設計。
木造が多い日本の住宅環境では、床振動が伝わりやすいため、快適な洗濯のためにはより高度な制振性能が必要です。ドラム式洗濯乾燥機の揺れを抑えるため「ダンパー」と「流体バランサー」の独自の技術による最適な組み合わせにより、振動が少なく、住む人に負担の少ない洗濯機を開発しています。
長く使うから、
無理なく省エネできる工夫を。
いつもの洗濯が、節電、節水につながるように。
パナソニックは、省エネに貢献できる技術開発を行っています。
世界初※4の「ヒートポンプ方式」が進化。さらに節電。
2005年に世界初※4となるヒートポンプ方式のドラム式洗濯乾燥機を開発。当時、従来のヒーター方式に比べて消費電力量を約1/2※5にしました。さらに、パナソニックは、ヒートポンプユニットを小型化して洗濯機の上部に設置した「トップユニット式」を採用。洗濯機の下に設置していた従来品よりも、乾燥風路を大幅に短縮し、より効率的に乾燥でき、メンテナンスもしやすくしました。少しでもムダをなくす余地はないか、日々研究開発に取り組んでいます。
いつもの洗濯で、節水できる「ななめドラム」。
パナソニックは2003年、世界初※6のななめドラム洗濯乾燥機を発売しました。ドラムの回転軸がななめに設置されている「ななめドラム」は、回転軸が水平なドラムに比べ(当社比※7)、衣類が出し入れしやすいだけでなく、節水性にも優れています。
※4 家庭用洗濯機において。2005年11月28日発売 NA-VR1000
※5 当社ヒートポンプ方式 NA-VR1000(2005年発売)とヒーター方式 NA-V81(2004年発売)の定格洗濯乾燥時の洗濯~乾燥1回の消費電力量の比較。NA-VR1000:約1840 Wh/NA-V81:約4000 Wh。
※6 家庭用洗濯機において。2003年11月1日発売 NA-V80
※7 当社機種NA-SK600とNA-V80の比較
長く使うから、
業界基準に加えて厳しい試験をクリアした品質。
洗濯機は、クリアすべき品質の業界基準が定められています。
パナソニックは、さらに過酷な条件を「自社基準」として設定し、
耐久性など品質に問題がないか、厳しいテストを行っています。
実際の使用条件を想定した耐久試験。
2万回繰り返すドラム式洗濯乾燥機の扉の開閉試験は、単に扉を開け閉めするだけではありません。実際に扉を開ける際に想定される下方向への荷重を考慮。実際に使用する条件を加えた耐久試験により、少しでも長く使っていただくための品質にこだわっています。
万が一を想定した耐水試験。
洗濯機に大量に水がかかる環境での使用は推奨していませんが、万が一、水がかかっても問題なく動作するように耐水試験を行っています。想定外の状況になっても、いつものように使える洗濯機であることも、品質のひとつと考えています。
想定を超える高負荷試験。
たとえば脱水時、衣類の片寄りが発生してモーターへの負担が大きくなると、脱水エラーを起こして止まってしまいます。そこで、想定以上の片寄りを「おもり」により再現し、動作試験を行うことで、片寄りがある場合でも、脱水時にエラーを起こしにくい洗濯機づくりをしています。
- ドラム式洗濯乾燥機には、脱水時におけるドラム内の衣類の片寄りを「3D見張りセンサー」で検知し、槽の回転数を調整することで片寄りを解消する機能が搭載されています。
過酷な条件を想定した環境試験。
環境試験では、寒冷地を想定した0 ℃環境や、高温多湿の地域を想定した温度40 ℃・湿度95 %の環境など、過酷な条件下でのテストを実施し、製品改良に活かしています。
静岡、袋井の地で50年以上続く
一貫生産体制。
静岡工場では、主要部材をつくる源泉工程から組み立てまで行う一貫生産体制をとっています。
これは、主要部品を内製化することで部品レベルでのバラつきを低減し、
より高品位な製品づくりを実現するという操業開始当時の思想を、今に引き継ぐものです。
「水漏れを防止しながら、洗濯槽を安定して回転させる」洗濯機として当たり前の性能ですが、非常に高いものづくり力が求められます。
たとえばドラム式洗濯乾燥機は、振動を低減するために、材料の金属板を正確な円形に加工し、
少しのズレもなくドラムの中心に回転軸を配置しなければなりません。
それを支えるのが、50年にわたって培ってきた「匠の技」。効率化された今も、その技が活かされています。