長く使うから、
日本の住まいを考えた設計。
日本の住宅設備を考えた、
排水設計。
パナソニックは洗濯機の排水まで、様々な自社試験を実施。
洗剤などがしっかりすすげているかはもちろん、糸くずなど排水管に影響を及ぼすものまで確認しています。
糸くずなどが原因で排水管が詰まると、水が逆流してフロアーを汚してしまうだけでなく、
高圧洗浄などの大規模なメンテナンスが必要になる場合もあるからです。
住宅設備への負担が少ない排水設計にすることも、洗濯機の大切な機能のひとつと考えています。
排水への負担軽減と乾燥効率を考えた、
2つのフィルター。
(ドラム式洗濯乾燥機)
ドラム式洗濯乾燥機の乾燥時には、繊維由来のホコリや糸くずが発生します。これを排水と一緒に排水管に流したり、乾燥経路内に残ることで乾燥効率を落としてしまわないように。パナソニックは、「乾燥フィルター」と「排水フィルター」の2つのフィルターで、ホコリや糸くずをできる限り捕集しています。長く使う洗濯機だから、排水管への負担の軽減と、乾燥効率を低下させないことを大切にしています。
乾燥フィルター
乾燥時に発生するホコリや糸くずは、そのまま「排水フィルター」へ流さず、まず「乾燥フィルター」で捕集します。乾燥効率をキープさせるため、乾燥のたびに清掃が必要になりますが、形状や素材にこだわり、簡単にメンテナンスができる工夫をしています。もともと、このフィルターは本体下部にありましたが、メンテナンスのしやすさを第一に考え、技術的なハードルが高い上部へと移動させた「トップユニット式」を業界に先駆け※2搭載しています。
排水フィルター(糸くずフィルター)
洗浄時に発生する糸くず、乾燥時に「乾燥フィルター」で捕りきれなかったホコリや糸くずは最終的に、この「排水フィルター」でできる限り取り除きます。
トピック
海外向けに開発したドラム式(当社製)は、糸くずをキャッチするための「排水フィルター」ではなく、異物を止めるための「異物ストッパー」を採用しています。ただし日本の下水道は、海外の下水道に比べると細く複雑な経路のため、「異物ストッパー」で取り除ききれなかった糸くずなどが詰まる恐れがあります。そのため日本向けのドラム式には「排水フィルター」を設けて、できるだけ糸くずを流さない仕様にしています。
※1 当社実験による。衣類の量、素材、使用条件により1回の乾燥で発生するホコリ・糸くずの量は異なります。
※2 国内家庭用洗濯機において。2010年10月30日発売 NA-VX7000
日本の住まいを考えた、
低振動設計。
(ドラム式洗濯乾燥機)
ドラム式洗濯機発祥である欧州の住宅はコンクリートの固い床が主流。
一方、通気性重視の日本の木造住宅では床振動が伝わりやすいため、快適な洗濯にはより高度な制振性能が必要です。
パナソニックは、人にも住宅にも負担の少ない振動対策を行っています。
揺れを抑える技術のひとつが「流体バランサー」。槽回転時の衣類の片寄りに合わせて内部の液体が動くことで洗濯槽にかかる力のバランスを整えます。さらにLXシリーズではその「流体バランサー」を前方に加えて後方にも搭載※3。より精度を高めます。
揺れを吸収する制振ダンパーは、シングルダンパー、ダブルダンパーそれぞれ2本ずつ配置した4本構成※4。斜めに配置したシングルダンパーで横揺れを抑え、垂直に配置したダブルダンパーで大きな縦揺れと小さな揺れを抑えることで、上下左右の様々な揺れに対応できる制振性を実現しました。
大きな揺れは洗濯槽内の衣類が片寄ったまま回転することで起きます。それを防ぐ技術が「3D見張りセンサー」。揺れを検知すると槽の回転数をコントロールして、衣類の片寄りを直します。洗濯槽内のどこで片寄りが起きても見逃さずに検知して回転数をコントロールすることで、より振動の少ない稼働を実現しました。
※3 SDシリーズ・VGシリーズは前方のみ
※4 SDシリーズ・VGシリーズはシングルダンパー3本