エアコンの電気代はいくら?
暖房1時間ごとの電気代や節約方法を解説


エアコン暖房の電気代の計算方法や節電ポイントを解説します。
夏の冷房と比べて、冬の暖房は電気代も高くなりがち。
電気代の高騰が懸念されることも多い昨今、電気代の節約は、ますます重要になっています。
参考情報です。ご注意ください。
電気代は、契約容量、契約する電力会社により料金が大幅に異なります。
このページでは、以下の目安単価をもとに、算出しています。
電力料金目安単価 31円/kWh(税込)[2022年7月改定] (冷房時、暖房時共通)
●電気代単価は、31円/kWh(税込)は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が発表した電気代の目安単価で、主要電力会社10社の平均単価です。(電力料金目安単価31円/kWh(税込)【2022年7月改訂】で計算)
●電気代は、お客様と電力会社との契約内容や、ご利用の環境(室内外の温度、湿度、お部屋の気密・断熱性など)、使用状況(設定温度、運転モード、風量など)により変動します。あくまで目安であり、詳しい電気代はご紹介できません。
エアコン(暖房)の電気代はいくら?
エアコン(暖房)の1時間あたりの電気代計算方法(目安)


たとえば、パナソニックエアコン(2025年モデル)の場合・・・
Xシリーズ 14畳用モデル (CS-X405D2)の場合
8.3円/h※1
=( 769kWh ÷ 160日 ÷ 18時間 )× 31円
●こちらは一例としての参考情報です。
1時間あたりの電気代の目安 畳数別の参考一覧
●期間消費電力量に基づいて算出。ご紹介する電気代は、お客様と電力会社との契約やご利用の環境(室内外の温度、湿度、お部屋の気密・断熱性など)や使用状況(設定温度、運転モード、風量など)により変動します。あくまで目安であり、詳しい電気代はご紹介できません。
エアコン(暖房)の1ヶ月(30日)あたりの電気代計算方法(目安)
エアコンの1年間の電気代計算方法(目安)
暖房の電気代に関する疑問を解決
暖房の電気代にまつわる疑問に、パナソニック エアーマイスターの福田風子がお答えします。

パナソニック株式会社
空質空調社 日本マーケティングセンター 住宅機器推進部
パナソニック エアーマイスター
福田 風子
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会認定)の資格を持ち、寝室環境のアドバイザーとしても活動。
つけっぱなし vs こまめに消す 暖房の電気代を節約できるのはどっち?

パナソニック エアーマイスターの福田風子がお答え
同じ時間使うのであれば、「つけっぱなし」がお得。30分以上の外出時には、外気温が3℃以上であれば、エアコンを一度消してから出かける方が電気代の節約につながることがあります。
基本の考え方
エアコンは、「インバーター技術」という省エネ技術を使っているので、設定温度まではフルパワー運転しますが、
一度部屋が暖まると、その温度をキープできる程度の控えめ運転を続けます。
一度暖まったらオフして、寒くなったらまたオンしてを頻繁に繰り返すと、実はムダに電力を消費してしまいます。
お部屋に居て、エアコンを使っている間はオン・オフを繰り返さず、つけっぱなしがお得です。
「つけっぱなし運転」もしすぎないことが大切
実は「エアコンはつけっぱなしがお得」という言葉が一人歩きしているのか、
最近は24時間つけっぱなしで運転させている方も増えています。
出かけていてもエアコンを「切らない」ということも多いのでは?
部屋に人がいないときや、日差しがあってエアコンを切っても過ごせるときなど、
1時間以上エアコンを使う必要がない場合は、「切る」方がお得になります。
ちょっとした外出時にはどうする?
ちょっと出かけるけど、すぐ戻る、という場合はどうでしょうか。
エアコンを切るべきか、つけっぱなしにするべきか、悩みませんか?
30分以内なら、つけっぱなしでもいいかもしれません。
外出時間が30分以上になる場合は、屋外の気温がどれくらいかによって変わります。
外気温が3℃より低い厳しい寒さの場合は、エアコンを停止後、
室温が30分の短時間でも大きく下がりやすく、帰宅後、設定温度に戻すために多くのパワーが必要となります。
その分電気代も多くかかってしまうため、「つけっぱなし」運転がお得です。
30分の外出を1日2回、1ヶ月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異


●パナソニック調べ。室内温度24℃、暖房温度設定24℃、電気代31円/kWhでのシミュレーション結果
●実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境等の使用条件によって異なります。

外気温が3℃以上であれば、エアコンの運転を停止した後も、室温の下がり方が緩やかになるため、「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながります。ちなみに私は、お出かけする20~30分前にはエアコンを切ってしまいます。「お出かけ前の30分」と「お出かけ中の30分」を足すと、1時間エアコンを切ることになり、悩むことなく節電になります。
エオリア アプリの「つけっぱなし」判定 機能
お出かけ時間、住宅の断熱性能、気象予報などを踏まえて、
・「運転したまま」にした時
・運転停止して 「帰宅後に運転再開」した時
の『電気代』と『帰宅時の室温』を予測。ちょっとしたお出かけの際、つけっぱなしにしたほうがいいか迷ったときに頼れる機能です。

暖房の設定温度を変えると、電気代はどれくらい節約できる?

パナソニック エアーマイスターの福田風子がお答え
冬の暖房時は、設定温度を1℃下げるだけで、消費電力を約10%も削減できると言われています。
ちなみに、暖房利用者の平均「設定温度」*を分析したところ、22℃~25℃がボリュームゾーンとなっていました。
環境省が「ウォームビズ」として推奨する「20℃」よりも高めの設定になっています。
20℃以下に設定している人はわずか12.4%。多くの人が、設定温度を下げる余地があると言えます。
*設定温度・室内温度:エオリアアプリに接続しているエアコンのデータです。「室内温度」は室温の1日の平均データです。 エアコンは室内機内部のセンサーで温度を測定しているため、「設定温度」と実際の「室内温度」が異なっているケースもあり、家の構造や日当たりなども影響してきます。中には、エアコンのお手入れ不足で能力が発揮できていないケースもあります。



でも、いつもの設定温度から1℃下げるだけでも肌寒く感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。エアコンの暖房能力をフルに活用するためには、エアコンの使い方や使用環境にも気を配ることが大切です。
設定温度を下げながら、体感温度はアップできるような電気代節約&快適ポイントをご紹介します。
少しの工夫で体感温度をアップ
エアコン(暖房)の電気代を節約するためのポイント
フィルター掃除は2週間に1回で年間約8千円以上※3の節約に
最後にフィルターを掃除したのはいつですか……? フィルターがホコリで目詰まりしていないか、今すぐ確認してみましょう。
フィルターが目詰まりすると、空気を取り入れる量が減少し、必要な空気を確保しようとして、エアコンが余計な電力を消費してしまいます。
1年間掃除をしない場合と、した場合を比べると、暖房時に約25%もムダな電力を消費してしまうという結果もあります。また、冷房時も風量や冷え方が弱くなってしまいます。
※3:パナソニック製品「CS-F401D2」を使用。1年間フィルターお掃除なしのフィルターで運転した場合に、暖房使用時の消費電力量約25%アップ。電気代単価31円/kWhの場合。
〈フィルター自動お掃除あり〉
期間消費電力量1544kWh(冷房:463kWh 暖房:1081kWh)
〈フィルター自動お掃除なし〉
期間消費電力量1814kWh(冷房:463kWh 暖房:1351kWh)との比較において


フィルターお掃除なし
(約1年後)
ホコリがビッシリ

フィルターお掃除あり
(約1年後)
目詰まりなくキレイに
(使用頻度や使用環境によりカビやホコリのつき方、ホコリの量は異なります。)
室外機の環境も定期的にチェック
フィルターほどの頻度でお手入れをする必要はありませんが、室外機も意外に汚れるもの。
ホコリや落ち葉などのごみがたまると熱交換の効率が下がり、消費電力アップにつながる可能性もあるので、特に風の強い日や台風が過ぎた後にはチェックしてください。
雪の積もる日にも注意が必要です。

サーキュレーターで室内の温度ムラをなくす
暖かい空気は上へ移動するので、サーキュレーターで室内の空気を循環させることが必要です。
冬の場合はエアコンの対角線上に設置し、上向きに風を送ると天井付近にたまった暖気が室内に循環しやすくなります。人に風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、送風する角度も調整しましょう。

熱が出入りしやすい窓は、断熱性を上げる工夫を
室内の熱は、窓から逃げて行ってしまいます。断熱シートや断熱カーテンを利用しましょう。
カーテンは床まで届くタイプにすると、冬は隙間から侵入する冷気を抑えることもできます。窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも良いですね。

エアコンの風量を「自動」に設定する
電気代を気にして、風量を「弱」に設定する方もいらっしゃるかもしれませんが、
基本的には暖房時の風量設定は自動にするのがおすすめです。
エアコンは、設定温度と室温の差が大きいときに多くの電力を消費します。
エアコンをつけはじめの段階で「弱」設定だと、部屋が温まるまでの時間が長くなり、結果的に余分な電気を使うことになるからです。
風量を「自動」に設定することで、お部屋が温まるまでは「強」、設定温度に達した後は「弱」で
室温をキープする運転をすることで、効率よく快適な温度になるよう調整してくれます。
エアコンの「設定温度」を下げつつ、加湿で体感温度をアップ
湿度をコントロールすることで、「設定温度」を下げたとしても、体感温度を上げることができます。冬は湿度を上げることで乾燥を防ぐだけでなく、暖かく感じられるので、加湿を心がけましょう。
一般的に、快適な湿度は40~60%と言われています。高すぎるとカビやダニが発生しやすく、低すぎるとウイルスが活発になる、というリスクがあります。
例)
・設定温度 21℃ 湿度30%での体感温度は約19.5℃
・設定温度 20℃ 湿度50%での体感温度は約19.7℃

エアコンを最新の機種に買い替える
いっそのこと、エアコンを新しくしてしまうという手もあります。技術の進歩により、10年前のエアコンと、最新のエアコンでは消費電力に差があります。
一般的に、エアコンの寿命は、およそ10年前後と言われています。エアコンの本体に貼ってある製品寿命を明記したシールを確認してみましょう。

極上冷暖房を実現する省エネ機能
「エネチャージ」
活用されていなかった熱エネルギーを暖房に有効活用し、省エネ運転
通常のエアコンは、霜を溶かすために一時的に暖房をストップ。
エネチャージなら、室外機(コンプレッサー)からの排熱を蓄え、霜取り運転に有効活用。
霜取り中も暖房を止めないから*、快適な暖かさが続きます。


★家庭用エアコンにおいて。コンプレッサーの排熱を顕熱蓄熱し、暖房および冷房に再利用する技術。2020年11月21日発売。(当社調べ)
*霜取り運転中は吹き出し温度が下がります。その間の室温の低下度合いは、使用環境(お部屋の断熱・気密性能)、運転条件、温度条件によって異なります。 霜の付着量が多くなる環境では、暖房を止めて霜取り運転を行う場合があります。 24時間以上の連続運転中、一定時間おきにフィルターお掃除運転が働き、その間、暖房などの運転を停止します。
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