洗濯機のドラム式と縦型を徹底比較!それぞれの違いと選び方

ライター:UP LIFE編集部
2023年8月23日 家事・くらし

洗濯機にはドラム式や縦型がありますが、買い替えるにあたり、どちらを選べばよいでしょうか。
ここでは、ドラム式と縦型の違いを比較し、選び方のポイントをご紹介します。それぞれの特徴を把握して、自分に合った洗濯機を選びましょう。

どっちがおすすめ?洗濯機のドラム式と縦型の違いを徹底比較!

ドラム式と縦型の洗濯機はそれぞれ、洗浄方法やお手入れ方法などさまざまな部分で違いがあります。そのため、どちらが良いか悪いかではなく、求める性能が備わっているか、搬入や設置できるサイズか、予算にマッチしているかなどをさまざまな観点から選ばなくてはなりません。ここからは、それぞれの違いを解説し、おすすめを紹介していきます。

ドラム式と縦型の「洗浄力」を比較!

それぞれ洗い方が異なりますが、気になるのは洗浄力です。結論からお話しすると、最新式の洗濯機では、ドラム式も縦型も洗浄力という点ではどちらも大差ありません。製品やメーカーによって多少は異なるものの、ドラム式と縦型で著しく洗浄力が変わることはありません。

ただし、それぞれのタイプで特徴が異なるので、自分が何を優先するかを考えるといいでしょう。

生地の傷みが少なく皮脂汚れに強いのはドラム式

ドラム式の場合、ななめに設置されたドラムを回転させ、それによって衣服を持ち上げて上から下に落とす「たたき洗い」と、ドラムを急速に反転させ、小刻みに衣類を動かす「もみ洗い」の組み合わせで汚れを落とします。使用する水の量が縦型よりも大幅に少ないのが特徴で、それにより洗剤の濃度を濃くできるため、特に皮脂汚れに対して力を発揮してくれます。洗濯している衣類のからみが少ないので、生地が傷みにくいのも特徴です。

固形汚れに対して大きな力を発揮するが衣類がからみやすく傷みやすいのは縦型

縦型はパルセーター(洗濯機の底の回転羽根)の回転による「かくはん水流」のもみ洗いが基本で、洗濯槽の回転により洗濯している衣類同士をこすりあわせて汚れを落とします。衣類の傷みやからみがドラム式よりもやや多く、固形汚れに対して大きな力を発揮するのが特徴です。
洗濯槽を高速回転させ、生じた遠心力で洗剤液を繊維に通過させながらやさしくしっかり洗う「おうちクリーニング」コース搭載タイプもあります。このコースはドラム式にも搭載されており、クリーニングに出しに行きづらい昨今、とても人気が高まっているコースです。エマールなどの中性洗剤を使用し、汚れやニオイなどをスッキリ落とすだけでなく、セーターなどは洗った方がエリ・袖口・すそなどの伸び・ヨレを整えてくれます。

ドラム式と縦型の「乾燥機能」を比較!

どちらのタイプも、乾燥機能を備えた製品がたくさんリリースされています。ただ、乾燥方法がそれぞれ異なるので覚えておきましょう。

衣類の傷みや縮みが少なく、電気代を抑えて乾燥できる「ヒートポンプ」方式のドラム式がおすすめ

ドラム式は、ヒートポンプ方式や低温風パワフル乾燥(排気タイプ)、ヒーター乾燥方式(水冷・除湿タイプ)があります。ヒーター乾燥は、縦型と同じ特徴が見られます。

ヒートポンプ方式は除湿機で乾燥させるイメージで、湿気を含んだ空気を除湿し機外に排水、乾いた温風で乾燥させます。低い温度で乾燥するので衣類の傷みや縮みが少なく、ヒートポンプで効率よく熱交換するのでヒーター式よりも大幅な省エネ効果も期待できます。排気タイプの低温風パワフル乾燥は、ヒーターで加熱した室温プラス約15℃の低温風で乾燥し、衣類の傷みや縮みが少ないメリットがあります。ただし、ヒーターで温度を上げるため、ヒートポンプ方式よりも電気代がかかってしまいます。

縦型は「ヒーター乾燥」方式で衣類の傷みや縮みが起きやすく、電気代がかかる

縦型はヒーター乾燥が基本で、空気中に湿気を排出して乾かすタイプと冷却水で湿気を含んだ温風を除湿し、乾燥の際に発生する水蒸気を水に戻して機外に排出する水冷除湿タイプの2種類があります。どちらもドライヤーを使って乾かすことをイメージすると分かりやすいでしょう。衣類の傷みや縮みが起きやすく、電気代がかかるというデメリットも。

「水道代」はドラム式の方が経済的

水をたくさん使用すれば、当然水道代は高くなります。ドラム式は縦型に比べて圧倒的に使用する水量が少ないため、水道代に関してはドラム式の方が安いです。
例えば、パナソニックのドラム式「NA-VG2600L/R(洗濯・乾燥容量10kg)」だと標準の使用水量(定格洗濯時)は約78リットル。
一方、縦型の「NA-FA10K1 (洗濯・脱水容量 10kg)」だと標準の使用水量(定格洗濯時)は約110リットルで、約1.4倍近くの水を使用することになります。節水重視の方には、ドラム式をおすすめします。

「製品価格」はドラム式の方が高価なモデルが多い

製品価格は、購入時の大きな決め手となる部分ですが、基本的にドラム式のほうが高価なモデルが多い傾向にあります。もちろん、メーカーや製品によっては比較的安価なものもありますが、ドラム式はヒートポンプ乾燥やIoTなど高機能搭載のモデルが多いため、どうしても価格帯は高くなりがちです。

洗濯機の選び方!4つのポイント

現在では、さまざまなメーカーからたくさんの洗濯機がリリースされているため、選ぶのにも一苦労です。ただ、いくつか大事なポイントを押さえておけば、スムーズに製品を選ぶことができます。ここでは4つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】1日の洗濯回数

家族の人数やライフスタイルによって、1日の洗濯回数は異なります。洗濯物をためておいて、週末で一気に洗濯するという方も少なくないでしょう。一度の洗濯でできるだけ多くの衣類を洗いたいのなら、なるべく洗濯容量の大きな製品を選ぶのが基本です。

具体的には、11kg以上の容量を持つ製品がおすすめです。これくらいの容量なら、たくさんの衣類もまとめて洗濯できます。また、衣類を種類ごとに分けて洗濯したいのなら、できるだけ洗濯時間が短いタイプを選ぶとよいでしょう。ヒートポンプ方式の乾燥機能を持つドラム式洗濯乾燥機なら、短時間で洗濯と乾燥が可能になります。

【ポイント2】乾燥方法

まずは乾燥機能が必要かどうかで考えます。もし、浴室乾燥機能や衣類乾燥除湿機などがあるのなら、わざわざ乾燥機能つきの洗濯機を購入する必要はないかもしれません。また、衣服は必ず太陽の下で乾かしたい、という方にも無用な機能といえるでしょう。

ただ、天日干しするにしても、乾燥機能があると短時間で完全に乾かせるため便利です。日照時間が短くて寒い時期、梅雨や台風シーズンなどの悪天候や湿気の多い時期には、その力をいかんなく発揮してくれます。ヒーター乾燥の場合は、ヒートポンプ方式に比べて電気代が高くなるので、頻繁に乾燥機能を使うのであればヒートポンプ方式のドラム式洗濯乾燥機がおすすめです。

【ポイント3】家族の人数や構成

小さなお子さんやスポーツの部活動をされているご家庭では、泥汚れなどの固形汚れに強い縦型がおすすめです。逆に、大人ばかりのご家庭だと、皮脂汚れをしっかりと洗浄できる温水機能が充実したドラム式がおすすめといえるでしょう。

【ポイント4】設置スペースと搬入経路の幅・高さの確認も忘れずに

念願のドラム式を買ったはいいけれど、サニタリー入り口から入らなかったり、廊下のコーナーを曲がりきれなかったり……なんていうことにならないようにしましょう。そのためには、建物の入り口の幅と高さが十分にあるか、エレベーターの高さや奥行きや幅は十分にあるか、玄関ドアの幅と高さは十分にあるか、蛇口やコンセントの位置が低く、本体にあたらないか、排水口が本体の下に隠れていないか、上部の棚の有無や防水フロアーのサイズに商品が置けるかどうかを確認することが大切です。また、扉の開閉を左開きにするか、右開きにするかなど、必ずチェックするのを忘れずに。

ドラム式が欲しいけど、設置場所の入り口から入らない、防水フロアーのサイズにドラム式が置けないとなると縦型から自分の好みに合った商品を選ぶことになりますが、「別売品」で解決できることもあるため、お店で相談することも可能です。

縦型の洗濯機にも、液体洗剤・柔軟剤自動投入や本格的な温水洗浄できるタイプ、また洗濯槽のお手入れが充実しているタイプもあるのでご自身のニーズに合った洗濯機はどのタイプかでしっかり選んでみてください。

測れば置ける!ドラム式

ドラム式と縦型、それぞれに特徴があるので、購入前にポイントをしっかりチェックしておきましょう。どちらのタイプにしても安い買い物ではないため、買ってから後悔することのないようにしてください。

こんな便利機能も!液体洗剤や柔軟剤を自動で投入してくれる洗濯機!

*国内家庭用洗濯機において。2021年11月1日発売NA-LX129A、NA-LX127A業界初搭載

洗濯のたびに、お洗濯する衣類の量にあった液体洗剤や柔軟剤の量を自動で計量して投入してくれる「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能。パナソニックでは、累計出荷台数がすでに121万台※1を超えており、ドラム式と縦型ともにラインアップが充実。手が汚れたり、こぼしたりしがちだった、軽量の手間や入れる面倒がなくなるだけでなく、使い過ぎのムダまで省いてくれるのが便利。ご購入者が魅力に感じた機能の第1位※2、実に8割以上の方々が満足※3している人気の機能です。

パナソニックでは、おしゃれ着洗剤も自動投入できるタイプが登場しており、自宅でおしゃれ着洗いが手軽にできるのもうれしい。

さらにドラム式は、汚れ移りを避けるため分け洗いしていた手間をなくすため、本洗いの前にサッと予洗いができる「2度洗い」モードを搭載している商品もあり、とても便利です。機能重視で洗濯機を選びたい方は、このような便利な機能が搭載された洗濯機を軸に、探してみてはいかがでしょうか。

タイプと機能からぴったりの一台を探せる!

ドラム式か縦型か、または容量や興味のある機能をチェックするだけで、条件に一致する洗濯機がわかるラインアップ比較表をぜひチェックしてみてください。

※1 2017年10月1日発売~2022年3月31日。当社「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」搭載洗濯機の国内出荷台数(パナソニック調べ)。
※2 パナソニックアンケートより(n=807)、対象機種:LX129A、LX127A、SLX12A
※3 パナソニックアンケートより(n=807)、対象機種:LX129A、LX127A、SLX12A

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