大雨・豪雨への備え 事前の対策・行動
大雨・豪雨への備えは万全ですか。
早めの準備と余裕をもった行動を。
線状降水帯による集中豪雨や突発的なゲリラ豪雨など、大雨・豪雨の災害も多くなっている昨今、雨が強くなるまえにできる事前対策、対処法や、断水・停電などの二次災害対策まで、大雨・豪雨への備え方を解説します。
*内容は一例です。各ご家庭の家族構成やライフスタイルによって、一人ひとりにあった備えを行うことが重要です。
*最新の気象情報やお住まいの自治体からの災害情報をご確認の上、行動ください。
この記事は2022年4月25日時点での情報です。一部変更及び生産終了の製品が含まれています。
大雨・豪雨への備え一覧はこちら
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大雨・豪雨への備え
大雨予報がでたら、何をしたらいい?
事前に行う、大雨対策
ハザードマップで自宅のリスクと避難ルートを確認
自宅の浸水・土砂災害などのリスクを確認
自治体などが配布、もしくはWEB上で確認できるハザードマップで、自宅とその周辺がどの程度浸水するのかを確認。
「家屋倒壊等氾濫想定区域」に入っているか、「浸水の継続時間」も見ておきましょう。
川から遠い場合も「内水氾濫」の可能性を確認
河川から遠い場合も、河川の増水や排水能力を超える多量の雨が降り、排水が追いつかず建物や土地が浸水してしまうことがあります。内水ハザードマップで確認できます。
安全に避難するため、避難場所とルートはあらかじめ決めておく
近くの指定緊急避難場所(洪水の場合)を確認し、浸水の可能性がある場所をさけ、安全な避難経路を検討。事前に避難経路を歩いて、いざという時にスムーズに避難できるようにしましょう。
【浸水の恐れがある場合】被害を減らすための対策を
- 側溝・排水溝を掃除することで浸水のリスクを低減
- 土のうや水のうで玄関などの出入り口を塞ぎ、浸水を防ぐ
意外と知らない
大雨・ゲリラ豪雨が起きるしくみ
特に6月~10月は要注意
ヒートアイランド現象により、雨雲が発達
比較的地上に近いところに大量の暖かく湿った空気が入ってくると大気の状態が不安定となり雨雲が発達しやすくなります。特に、上空に寒気があると温度差によって更に不安定となり積乱雲が発達します。特に夏の時期に発生するゲリラ豪雨は、短時間に雲が急発達するため予測が難しくなっています。
ゲリラ豪雨の何に注意すればいい?
ゲリラ豪雨は、雨量が1時間に60 mm/h以上、多いときは100 mm/hを超えることもあります。
これに対し、都市部の下水は一般的に1時間に50~60 mm/hの降水量しか排水処理できないといわれています。そのため冠水、浸水被害が相次ぎます。
「急に空が暗くなる」「雷が鳴り始める」などの大雨の前兆に気づいたら、建物などに避難しましょう。自宅にいる場合は、浸水・冠水・河川氾濫などの水災害に備えましょう。
早めの判断と行動を
避難のタイミングと注意点
【避難指示】警戒レベル4が出たら迷わず避難を
避難時の服装と避難前に行う確認
避難時はスニーカーを履き、傘などで足元を確認
洪水の避難で長靴は危険です。長靴は水が入ってきて重たくなり、かえって歩きにくくなり、避難の妨げになります。サンダルなどもケガをする危険があるため、濡れてもいいので「履き慣れたスニーカー」が最適です。
やむをえず冠水している場所を歩くときは足元が見えにくいので、段差や蓋の開いたマンホール、用水路などで転倒しないよう傘を杖のように使い、足元を確認しながら避難をしましょう。
すぐ行動できるように、両手は空けておく
避難時は荷物は最小限にして、リュックなどで背負いなるべく両手をあけておきましょう。傘をさすよりカッパなどの身につける雨具が安全です。
ライトも首からかけられるものなどが移動の負担になりにくいです。
避難する前に、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を止める
- 家を出るときは、忘れずにガス.水道の元栓を閉める。
- ブレーカーをOFFにする。電気が復旧した時に、壊れたり倒れた電化製品に通電して火災が発生することを防ぐ。
- 空き巣を防ぐため家の戸締りを忘れずに。