防災グッズリスト 本当に必要な「もしもの備え」とは?
もしもの時に役立つ、防災グッズ
専門家監修のもと、外出先の「持ち歩き用」、避難所に向かうための非常用持ち出し袋などの「避難用」、自宅での避難生活に必要な「在宅避難用」、それぞれのケースに対応した防災グッズを紹介します。
※紹介する内容は一例です。各ご家庭の家族構成やライフスタイルによって、一人ひとりにあった物を備えることが重要です。
この記事は2022年3月時点での情報です。一部変更及び生産終了の製品が含まれています。
【基本のリスト】防災グッズ一覧はこちら
基本の防災グッズは3種
持ち歩き・避難時・自宅の3つの備え
防災グッズには大きく3つの種類があります。いつものバッグに入れる「持ち歩き用グッズ」、非常用持ち出し袋にいれておく「避難用グッズ」、自宅に置いておく「在宅避難用グッズ」。取り組みやすいものから、少しずつはじめましょう。
【持ち歩き用】いつものバッグに入れておくもの
いつどこで災害に巻き込まれるか、わかりません。飲料水以外は、ポーチなどに入れて持ち歩ける大きさのものを。
長時間、身動きが取れない場合に備えて
- 手間なく食べられるもの(チョコバーなど)
- ペットボトルの飲料水(500ml程度)
停電への備え
電気が使えないということは、電子決済、ATMも使えません。現金は持っておきましょう。また、もしもの時もスマートフォンや携帯電話で連絡がとれるように、モバイルバッテリーも忘れずに。
- 現金
- 小型のLEDライト
- モバイルバッテリー
その他
- 保険証
- 運転免許証
- 常備薬
- コンタクトレンズ
- メガネ
- 補聴器
- マスク
- 除菌シート・スプレー
- 薄手のエマージェンシーブランケット
- ホイッスル など
持ち歩き用におすすめ
【避難用】非常用持ち出し袋に入れておくもの
1~3日分を目安に準備しましょう
人命救助のリミットは72時間(3日間)
「人命救助において、72時間は水や食料を補給せず生命を維持する限界。生死を分けるタイムリミット」と記されています。※1
つまり、災害発生後72時間(3日間)は救助・救援活動を優先させるため、物資の支援は遅くなってしまう可能性があるということ。支援物資が被災地に届くまで、個人で用意をして、対応することが望ましいとされています。
(ただし、人命救助が優先されるということであり、必ず3日間は物資の支援がされないということではありません。)
※1 内閣府の政府広報
支援物資が届く前に必要になる、最小限のアイテムを収めたセットのこと。あれこれ詰め込みすぎると、荷物が重くなって移動が大変なので、なるべく軽量でコンパクトにしておきましょう。
1人につき1つ以上、個人のリュックに入れるもの
飲料水
理想をいえば1人1日2~3ℓ。背負って避難することを考えると500mlを3本は用意しておきたい。
手間なく食べられる食品
いつも食べているものがおすすめ。慣れ親しんだ味は、非常時の緊張を癒やしてくれる。
LEDライト・ランタン
お手洗いなど、単独行動ができるように、ライトは1人1灯以上。
電池式モバイルバッテリー
携帯電話やスマートフォンでの安否確認や情報収集に必須。機器1台につき1個。電池を取り替えれば、何度でも使える電池式がおすすめ。
紙のハザードマップ*
もしもを想定して、1人1枚。
*スマホでの検索も可能ですが、オフフラインになってもあわてないよう、印刷したものを推奨。
使い捨てのカイロ・電池式の扇風機
避難所は自分に合った気温調整することが難しい。電気を使わず体調管理ができるグッズを。
オールインワンのクリーム
避難所は乾燥している場合が多く、化粧水から美容液までひとつでOKなものを1つ用意しておきたい。
<その他の必需品>
- 携帯トイレ ※1人1日あたりおよそ8回程度
- マスク ※1人1日あたりおよそ3枚程度
- 常備薬・持病薬
- 保険証のコピー
- 印鑑
- 現金(公衆電話用の10円玉含む)
<その他の身を守るもの>
- ヘルメット(頭を守るもの)
- 軍手・手袋
- 万能ナイフ
- レインコート
- カイロ
- 電池式の扇風機
- 歯ブラシ
- スリッパ
- 簡易敷マット
- 体温計
- 消毒用アルコール
- オールインワンクリーム
- 筆記用具(マジックペンなど)・メモ帳
家族みんなで使うものは、代表者が用意
メイン灯として使えるランタン
明るいものを1灯用意。床置きできるランタン型だと家族みんなであかりを囲める。
手回し充電ラジオ
停電時の正確な情報収集に。もし電池がなくても手回しで使えるものを。電池の用意も。
乾電池
例えば単3形なら17本*以上を目安に。
ライトなど機器に必要なサイズを用意しておくこと。
応急手当ができるセット
けがの手当てができるように、ガーゼ・包帯・絆創膏・消毒液など。
リュックのそばに「靴」を準備
避難しやすい靴
長靴は水害の場合には、歩きにくいので、履きなれたスニーカーが良いです。
家族構成に応じたグッズの用意も忘れずに
小さな子どもと暮らすご家庭向け
子どもがストレスで騒いでしまわないように、ストレス軽減グッズを用意すると良いです。
- 甘いもの(お菓子など)
- 動画や音楽を楽しめるタブレットなどの機器(モバイルバッテリーも忘れずに)
- 小さなボールや縄跳びなど、持ち運びやすく体が動かせるもの
乳幼児のお子さまがいる場合は以下のグッズを用意しましょう。
- 粉ミルク・哺乳瓶
- おむつ
- 除菌シート・スプレー
- 乳幼児用の食器
高齢の方と暮らすご家庭用
メガネ(老眼鏡)がなく困った声をよく聞きました。予備のメガネを入れておくと安心です。また高齢の方は目が見えにくいので、とにかくあかりの用意は忘れないように。
- 予備の老眼鏡
- LEDライト・ランタン
- 常備薬
- お薬手帳や処方箋
- 入れ歯・入れ歯洗浄剤
- 電動車いす、補聴器(バッテリーも忘れずに)
- 必要な情報が書かれたメモ …緊急連絡先、持病、薬、アレルギーの有無など
避難用におすすめ
単1形~単4形のどれでも使えるLEDライト。
【在宅避難用】最低限の生活ができるもの
3~7日分を目安に備蓄をしましょう
電気や水道が復旧するのに、大規模災害の場合は約7日程度かかる
一般的には、3日分の備蓄をすることが望ましいとされていますが、近年は、高層マンションでの電気システムの水没で復旧までに時間がかかったことから、7日程度の備蓄を呼びかけるようになりました。
自宅で備えることの重要性が改めて見直されてきました。日頃から自宅で生活する上で必要なものを備えておくことが大切です。
<必需品>
- 水 2L×11本程度 ※1人1日およそ3L程度(飲料水・調理用水)
- カセットコンロ・ボンベ×6本(夏)、9本(冬) ※1人1週間およそ6~9本程度
- LEDライト・ランタン ※1人1灯と1部屋に1灯
- 電池式モバイルバッテリー ×1個以上
- 乾電池(単3形の場合)×33本*目安 ※ライトなど機器にあわせてサイズや本数を確認
<食品>
- 乾麺(600g)×2袋 ※そうめん、パスタなど
- パックご飯×9個
- 缶詰(肉・魚)×9缶
- レトルト食品 ※丼の素やカレー9個、パスタソース6個など
- 即席スープや野菜ジュースなど
- 果物缶やチョコなどお菓子
主食・主菜・副菜・果物・その他で用意。
糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素を最低限は確保することが大切です。
ビタミン、ミネラルも三大栄養素とあわせて可能な限り摂取しましょう。
<停電対策>
- 簡易トイレ×56回 ※1人1日およそ8回程度
- 手回し充電ラジオ
- カセット式のストーブ、カイロ
- 電池式の扇風機
*「1人3日分17本・7日分33本目安」の内訳(機器使用時間や充電回数は、使用状況や周囲温度によって変化します)
- あかり:1日8時間使用を想定。BF-AL05(乾電池エボルタNEO単3形×3本使用)を使用した場合、強モードで連続約60時間使用可能。
- 電池式モバイルバッテリー:1日0.5回の充電を想定。BQ-CC87(乾電池エボルタNEO単3形×4本使用)を使用した場合、約0.5回の充電が可能。(単3形乾電池4本を使用して内蔵電池約2,700mAhのスマートフォンを充電した場合。)
- ラジオ:家族で1台使用と想定。RF-P155 (乾電池エボルタ単3形×2本使用)を使用した場合。FM受信時 計71時間使用可能。(電池寿命は中電流域の連続放電性能を向上させた、使用推奨期限2026年4月以降品〈対象品番:LR6EJ〉)
在宅避難用におすすめ
部屋全体※2を明るく照らす、強力ランタン
※2 約10畳の部屋において(当社測定基準による)
停電を体験
もしもの備え「停電シミュレーション」
あるご家族に5時間停電を体験、あかりなどの重要性を体感してもらいました。
- この動画は2022年4月7日時点の情報です。一部変更及び生産終了の製品が含まれています。
3・6・9・12月の1日は防災用品点検の日
定期的なメンテナンスの習慣を
点検項目
- 中身 …すべてそろっているか
- 動作 …壊れているものはないか
- 期限 …期限が近いものがないか
- 不足、不要なものはないか
関連コンテンツ
※1 内閣府の政府広報より
※2 約10畳の部屋において(当社測定基準による)