デジタル一眼カメラ DC-GH7進化した革新の動画記録性能
※この写真はLUMIX GH7で撮影された映像からの切り出しです。 ©Osamu Hasegawa
ハイレベルなポストプロダクションに対応
高品質・低圧縮 Apple ProRes 422 HQ 内部記録※
※4K 以上の設定ではSD カードに記録できません。FHD 設定時は、SD カードでも記録可能です。
■Apple ProRes 422 HQ / ProRes 422 対応モード(抜粋)
映像業界標準でプロ仕様のコーデック「ProRes 422 HQ / ProRes 422」を、CFexpress Type BカードやSDカードを使用してカメラ本体へ内部記録※することが可能です。高品質・低圧縮であるため、高度なグレーディングやレンダリングに適したノンリニア編集用の中間コーデックであるProResを内部記録することで、撮影機材だけでなく、撮影からポストプロダクションまでの制作ワークフローを効率化することができます。USB接続での別売のSSDへの記録にも対応します。
プロの映像制作ワークフローへ柔軟に応える
Apple ProRes RAW HQ内部記録
■Apple ProRes RAW HQ / ProRes RAW 対応モード(抜粋)
これまで外部レコーダーでのみ記録可能だった「Apple ProRes RAW HQ / Apple ProRes RAW」をCFexpress Type Bカードを使用してカメラ本体へ内部記録することが可能です。ポストプロダクション時のグレーディングや編集作業に有効なApple ProRes RAWを外部レコーダーやケーブル等の周辺機器を装着しなくても記録できるので、ワンマンオペレーションやミニチームの現場では撮影準備の簡素化を実現し、カメラのみのミニマムなセットアップで機動力も向上します。周辺機器なしでのジンバルワークや狭い場所でのカメラセッティングなど撮影のバリエーションにも貢献します。USB接続でのSSDへの記録にも対応します。
●Apple、ProResは、米国Apple Inc.の米国、および各国における商標、または登録商標です。
スムーズなポストプロダクションを
アシストするプロキシ記録※
動画記録時、低ビットレートのプロキシ記録※が可能で、オリジナルの撮影動画と紐づいたプロキシ動画を同時に記録することで、データ転送や編集などスムーズなポストプロダクションをアシストします。プロキシ動画のみにLUTを適用して記録することもできます。
※MP4、Cinema4Kを超える動画画質、4:3または3:2の動画画質、記録フレームレート59.94iまたは50.00iの動画画質、ハイフレームレート、HDMI RAWデータ出力、ストリーミングの設定では、プロキシ動画記録できません。
あらゆる撮影に対応する
豊富な動画記録フォーマット
多彩で先進的な動画記録モードを実装。 解像重視の[17:9]5.7K 60p、高速重視の[16:9]4K 120p/FHD 240p、表現の幅を拡げる[4:3]5.8K 30pなど、多彩な動画をクロップレスで撮影可能。主要記録モードで全て10bit撮影に対応、ProRes 422 HQやProRes RAW HQの記録など、ポストプロダクション適正を大幅に向上しています。
Cinema4K 60p 4:2:2 10bit 800Mbpsカメラ内無制限記録※1
Cinema 4K(4096×2160)60p 4:2:2 10bitの内部記録を実現。ALL-I撮影時には最大800Mbps※2での記録が可能です。外部レコーダーを用意しなくてもCinema4K 60p 4:2:2 10bitが記録時間無制限※1でカメラ内記録※2できるので、少人数での撮影や機動力とクオリティが求められる制作現場で、高画質かつ長時間の動画撮影が可能です。
※1 Cinema4K 60p以下。Cinema4Kを超える解像度, VFR/HFR, ProRes時は温度制限あり。記録時間はバッテリーとメモリーカードの容量に依存します。
※2 SDカードへの内部記録はできません。
高解像5.7K 60p 10bitなどの
多彩な動画記録フォーマット
■動画記録モード(抜粋)MOV システム周波数:59.94Hz(NTSC )
オーバー4Kの高解像な5.7K 60p 10bit記録や5.8K 30p記録から、映像制作で多く活用されているCinema4K 60p 10bit記録、4K 60p 10bit記録など、プロの多様な映像制作の用途、効率的なポストプロダクションへのニーズに応えるため、幅広い動画記録フォーマットを搭載しました。動画記録形式においても、プロの現場で使用される編集耐性に強いMOVや汎用性が高く手軽なMP4を搭載しています。
納品形態に合わせてデータ量を
抑えながら記録できる8bit MOV
Cinema4K 60pからFHD 24pまで、4:2:0 LongGOP 8bitでの動画記録が可能。撮影状況や納品形態に合わせて動画のデータ量を抑えながら記録することができます。
4K 120p 10bitのHFR/VFR動画記録
4Kでありながら、最大で5倍のなめらかなスローモーション効果を演出可能です。グレーディングに有利な10bitでの記録が可能なため、スローモーションをより印象的に演出することが可能。4K 120pをダイレクトに記録するHFR(ハイフレームレート)撮影と、4K 120fpsでスキャンした映像を任意のフレームレートにカメラ内で変換して記録するVFR(バリアブルフレームレート)の両方に対応し、用途に応じた使い分けが可能です。
FHD 240p HFRとFHD 300fps VFR
VFR撮影時には最大で12.5倍のスローモーション効果でスポーツ、シズル撮影など被写体の躍動感や表情を豊かに演出することが可能です。グレーディングに有利な10bitでの記録が可能なため、スローモーションをより印象的に演出することが可能。FHD 240pをダイレクトに記録するHFR※(ハイフレームレート)撮影と、FHD 300fpsでスキャンした映像を任意のフレームレートにカメラ内で変換して記録するVFR(バリアブルフレームレート)の両方に対応し、用途に応じた使い分けが可能です。
※AF連続動作は、120pを超える(200p、240p)HFR撮影では使用できません。(1点AFのみ、AFSの動作になります)。60pを超える(100p、120p)HFR撮影では、自動認識が使用できません。
目的や編集環境に合わせて
選択できる圧縮方式
ALL-Intra圧縮方式では、Cinema4K / 4K記録時に最大800Mpbsでの高ビットレート記録※を実現。1フレーム単位で圧縮していくイントラフレーム方式の圧縮形式なので、1フレーム単位でデコード/エンコードを行え、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集に最適です。プロレベルの高度な要望にも十分に応えられる、最適な圧縮方式になっています。一方のLongGOPは、良好な画質と高い圧縮率を両立。データが軽量で扱いやすく、⻑時間の収録にも適しています。
※800Mbpsの記録にはCFexpress Type Bカードや外付けのUSB-SSDが必要です。SDカードにALL-Intraで記録する場合には600Mbpsを選択してください。
高精細なシネマスコープサイズでの映像記録を実現
アナモフィックレンズ使用時に有効なアナモフィック動画が撮影可能です。水平画素数5,760ピクセル×垂直画素数4,320ピクセルにまで及ぶ超高解像の5.8K 30p、フレームレート優先の4.4K 60pの記録が選択可能です。撮影中、アナモフィックデスクイーズ表示機能を使えば、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態をモニターにシミュレーションが可能。編集後の仕上がりをイメージしながら構図決めやセッティングを行うことができます。従来機種GH5/GH5Sで搭載していた2.0倍、1.33倍に加え、1.8倍、1.5倍、1.3倍のデスクイーズ表示にも対応し、様々な歪み特性のレンズに対応可能です。
4:2:2 10bit の高画質を、
HDMI ライブビューに出力可能
動画記録中にHDMI端子から同時に4:2:2 10bitにて映像出力する「HDMIモニタリングスルー」も可能。4:2:2 10bitのCinema4K/4K 60pやハイフレームレートのCinema4K 120p/4K 120pの動画をHDMI出力し、外部レコーダーに記録することが可能です。これまでハイエンドなデジタルシネマ専用カメラやENGカメラを必要としたCinema4K/4K 60pの4:2:2 10bit撮影を、デジタル一眼で実現。機材調達の基準を刷新しクオリティ重視の映像制作を実現します。
本体に内部記録中にも、4:2:2 10bit映像信号を同時出力することが可能。他社製カメラで撮影した映像に組み合わせて編集する場合でも、色調節をスムーズに行えます。また、4K動画記録時には、HDMI出力を1080pに切り替えて映像出力することができ、4K非対応モニターを使用しながら4K記録を行うことができます。
インターバル撮影
設定した時間間隔で自動的に撮影するインターバル撮影機能により、流れていく雲や天体の動く様子をダイナミックに表現できます。露出平滑化を行い、なめらかな露出変化による美しいタイムラプス動画を生成。撮影間隔は、1秒から99分59秒の間で、1秒刻みに任意に設定できます。撮影後は専⽤のソフトを使わずに、本体内で4K 60pのインターバル動画を作成することが可能です。
動画RAWデータ出力
5.7K(5728×3024)、Cinema4K(4096×2160)、5.8K(5760×4320)、4.4K(4352×3264)の動画RAWデータを、ATOMOS社製NINJA V、NINJA V+、NINJA、NINJA ULTRA、SHOGUN CONNECT、SHOGUN、SHOGUN ULTRAとBlackmagic Design社製レコーダーBlackmagic Video Assist 12G HDRにHDMI経由で出力することが可能になります。ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWやBlackmagic RAWを記録できるので、ポストプロダクションへの対応力を強化し、映像制作のワークフローを強力にサポートします。
■動画RAWデータ出力対応モード
センサーフォーマット | 解像度 | フレームレート | アスペクト | HDMI出力 |
---|---|---|---|---|
マイクロ フォーサーズ | 5.7K (5728×3024) | 59.94p / 50.00p | 17:9 | 12bit |
29.97p / 25.00p / 23.98p | ||||
Cinema4K (4096×2160) | 119.88p / 100.00p | |||
59.94p / 50.00p / 29.97p / 25.00p / 23.98p | ||||
マイクロ フォーサーズ アナモフィック | 5.8K (5760×4320) | 29.97p | 4:3 | |
25.00p / 23.98p | ||||
4.4K (4352×3264) | 59.94p / 50.00p |
- Blackmagic Design社製 Blackmagic Video Assist 5”12G HDR、Blackmagic Video Assist 7”12G HDR。詳細は、Blackmagic Designにお問い合わせください。
- Blackmagic RAWデータの再生には、DaVinci Resolve, DaVinci Resolve Studioが必要です。また、Blackmagic RAWデータの編集には、DaVinci Resolve Studioが必要です。
- 対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
- “ATOMOS”、“ATOMOS NINJA”、“SHOGUN” および“ATOMOS SHOGUN”は、AtomosLimitedの登録商標です。
- 「Blackmagic Design」は、 Blackmagic Design Pty. Ltd.の登録商標です。
- 外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要です。編集時にV-Log/V-Gamutと色合いを合わせるには、下記サポートサイトからLUT(ルックアップテーブル)をダウンロードし、ソフトウェアに読み込んでください。「Blackmagic Video Assist 12G HDR」で記録した動画RAWデータの編集には、このLUTデータを使用する必要はありません。
https://panasonic.jp/support/dsc/
シネマ領域での自由度が向上
アップグレードソフトウェアキーDMW-SFU3A(別売)
アクティベートより “ARRI LogC3”に対応
GH7にアップグレードソフトウェアキー(別売 DMW-SFU3A)を適用することで、ARRI社のシネマカメラとのカラーマッチングが可能なARRI LogC3に対応します。本機能の実装にあたり、LUMIXのARRI LogC3カーブの映像処理はARRI社の認証を取得しました。豊かな色情報と広いダイナミックレンジを得られるLog撮影の選択肢が、従来のV-Logに加えLogC3まで広がることにより、LUMIXのワークフロー対応力がさらに向上します。
- LogC3とは、ARRI社が開発したLogエンコード技術。ARRI社製のシネマカメラに搭載。
- LUMIX GH7において、ARRI LogC3はクリエイティブ動画モードの10bitの動画画質で使用可能。
[ARRI LogC3]設定時のISO感度は320~12800(センサー出力60 fps以下)、または160~3200(センサー出力61 fps以上)の範囲で設定できます。
[拡張ISO感度]設定時は160~12800(センサー出力61 fps以上)の範囲で設定できます。
(1)18%グレー
(2)クリッピングレベル(センサー出力61 fps以上)
(3)クリッピングレベル(センサー出力60 fps以下)
■豊富なARRI Lookを用いた映像制作が可能
ARRI Look Libraryにはクオリティ高くバリエーション豊かな87種※のARRI Look Fileが準備されています。ARRI LogC3で撮影した映像データを、好みのARRI Lookに変換することが可能です。Web上のARRI Look Libraryシミュレータでは、全てのARRI Lookが確認できるので、映像のイメージに合ったARRI Look Fileを探すことができます。また、709変換用のLUTパッケージ(ARRI Look Library LogC3 to Rec709 3D-LUTs)をLUMIX GH7本体のLUT Libraryに保存し、 “リアルタイムLUT” と組み合わせることにより、GH7の撮って出しでARRI Lookの映像を撮影することも可能です。
※ 2024年6月6日時点
■ さまざまな視聴デバイスに対応できる制作ワークフロー
ARRI LogC3で撮影した映像データは、ARRI Look Library(log-to-log)を使ってカラーグレーディングすることで、好みのARRI LookがLogスペースのまま保存できます。さらに、様々な表示デバイスの色空間へ変換するためのLUTパッケージ(ARRI_LogC3_v1-2_LUT_Package)を組み合わせれば、目的の色空間に応じたARRI Lookを出力することが可能です。
■ ARRI社のシネマカメラと組み合わせた映像制作
ジンバルやドローンといったミラーレスカメラの利点である機動性を活かせる撮影シーンで、ARRI LogC3を活用できます。メインカメラとしてARRI ALEXA Mini等のシネマカメラを用いる撮影現場において、メインカメラと容易にカラーマッチングすることが可能です。さらに、LUMIX GH7に搭載されるARRI LogC3は、ARRIカメラの標準感度800に準拠したカーブを採用しています。また、ISO感度によってガンマカーブが変化しないため、どのISO感度で撮影しても同じ編集ワークフローを使用することが可能です。これにより、ミラーレスカメラならではのISOオートを活かした撮影も可能です。
- ARRI はArnold & Richter Cine Technik GmbH & Co. Betriebs KGの登録商標です。
Logビューアシスト
Log撮影時に、LUT適用後の映像をファインダーやモニターに表示し、納品時のルックを確認することができます。HDMI出力映像に対してもビューアシストを適用できるので、外部モニターでのルックの確認が可能。LUT「ARRI 709 」だけでなく、カスタムLUTを読み込んで適用できる※ので、意図した納品イメージの表示が可能です。また、VLTフォーマットとCUBEフォーマットにも対応し、複数の機器間で色を正確に共有することができます。
※ファイル名に使用できる文字数は、カードのファイルシステムによって異なります。(ファイル名は半角英数字をお使いください)
FAT32(SDカード/SDHCカード/USB-SSD):8文字まで(拡張子を除く)
exFAT(CFexpress Type Bカード/SDXCカード/USB-SSD):255文字まで(拡張子を含む)
制作自由度を高めるオーディオ収録
XLRマイクと内蔵マイクや外部マイクを活用した
24bit・4chオーディオ収録
XLRマイクロホンアダプター(別売DMW-XLR2)と、内蔵マイクや外部マイクを使って24bitの4チャンネル音声収録が可能。XLRマイクの音声はCH1とCH2に、内蔵マイクや外部マイクの音声はCH3とCH4に記録することができ、 XLRマイクロホンアダプターだけでもCH1~CH4のオーディオ記録が可能です。インタビューの音声と環境音の同録やバックアップ収録など幅広い用途で活躍します。
世界初※撮影時の音声録音のレベル調整が不要な
32bit フロート録音に対応
従来のリニア録音(16bit/24bit)と比べ、細かな録音レベル調整が不要ながら高品質な音声収録ができるデュアルADコンバーターによる32bitフロート録音に対応。別売のマイクロホンアダプター(DMW-XLR2)を使用することで、広いダイナックレンジかつ録音の全範囲で高い分解能を持つ32bitフロート形式で音声が収録できます。撮影時、突然発生する大きな音による音割れや、ささやき声などの小音量など、リニア録音で起こりやすい音声収録時のミスを気にせずに撮影に集中できます。録音したファイルは、動画ファイルに記録されるので、撮影後の編集がよりスムーズに行えます。
※レンズ交換式デジタルカメラとして。別売XLRマイクロホンアダプターDMW-XLR2装着時。2024年7月26日発売予定。パナソニック調べ。
その他の特長
注意事項
- 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
- 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。