【管理栄養士が解説】水を飲むメリットとは?代謝がアップする美容・健康に役立つ正しい飲み方

脱水対策以外もある!水分補給のメリット 水分補給すると、なぜ良い? 水分が身体をつくる! 体温調節 デトックス効果 新陳代謝促進 脱水対策以外もある!水分補給のメリット 水分補給すると、なぜ良い? 水分が身体をつくる! 体温調節 デトックス効果 新陳代謝促進

監修:篠原 絵里佳(しのはら えりか)
ライター: UP LIFE編集部
2026年7月13日
健康

暑くなる季節に水分補給が大切なことは周知の事実。水を飲むことには脱水予防だけでなく、代謝の維持や美容、集中力の向上などさまざまなメリットがあります。今回は、水分補給の意外と知られていないメリットについて、管理栄養士の篠原絵里佳先生にお聞きしました。

水を飲むメリットとは?身体に水分が必要な3つの理由

グラスに入った水を飲む女性

気づいたら数時間、何も飲んでいなかった⋯という経験は誰にでもあるはず。篠原先生は、日々の水分補給には個人差が大きいと話します。

水分補給の目安はどれくらい?不足・飲み過ぎを防ぐ適切な量

「忙しい人では、水を飲むこと自体を忘れてしまうことがあります。朝、マイボトルを持って仕事に取りかかっても昼過ぎまで飲んでいなかったということはないでしょうか?一方で美容に対する意識が高い人は、1日に3ℓ〜4ℓも飲む場合があります。こういった水分量の差は、飲むべき量が一般的に知られていないことが原因だと思います。厚生労働省が行う国民健康・栄養調査では、水分の摂取基準が明示されているわけではありませんが、2016年の同調査の結果では、男性では1日当たり2.6ℓ〜2.7ℓ、女性では2.2ℓ〜2.3ℓほどの水分を摂取していることがわかりました。3食食事を摂った場合、1.2ℓほどは食事からも水分が摂れますので、総摂取量との差で1日当たり1ℓ〜1.5ℓほどの水分摂取が必要かと思います」

水分の推奨量がわかっても、意識が向かないと飲めないというのが人の性分。篠原先生は、水分補給には脱水や熱中症対策以外の見逃せないメリットがあると言います。

脱水や熱中症対策以外にも大きい!水分補給が必要な3つの理由

「水分補給のメリットは3つあります。1つは栄養素や酸素を身体のすみずみまで運び、老廃物を回収して尿に出すこと。デトックス効果ですね。2つめは体温調節。水分補給をすることで暑い日には身体のほてりを冷ましたり、冬場は逆に身体を温めます。水分は温めると冷めにくいので、身体の保温にもつながります。3つめは代謝の基盤を請け負うこと。肌や身体の細胞が生まれ変わる一般的な新陳代謝は、水がなければはじまりません」と篠原先生。

水を飲むメリットを整理

メリット①老廃物の排出をサポートする
メリット②体温調節を助ける
メリット③代謝を支える

身体の機能維持から美容までを担う

身体の機能の維持はもちろん、体液などの循環も担うことから美容面への影響も大きい水分。美容の土台作りにも水分は必須だと篠原先生は話します。

水を飲むメリットを高める!摂りたい水分・摂らないほうがいい水分・飲み方の工夫

グラスに入ったフルーツ炭酸水

身体を動かす原動力ともいえる水分。それでは、摂るべき水分とはどのようなものになるのでしょうか?

水分補給の一軍は、お水、カフェイン無しのお茶

「水分補給にうってつけの水分は、まずはお水。その次に麦茶をはじめとしたお茶系の飲み物ですね。逆にNGなのはアルコール。アルコールは利尿作用が高いので、水分補給にはなりません。また、意外に気をつけたいのが糖分を含んだ飲料。糖分が入った飲料は、老化や身体機能の劣化を進める糖化を招きます。あと甘い飲み物は喉の渇きが癒えにくいので、どんどん飲みたくなってしまうのも問題です。さらにカフェインは、糖分を使用していないものなら1日2杯ほど飲むのは問題ありません。コーヒーなどは抗酸化作用のある成分も含まれるので、少し飲むくらいは健康に良い影響を与えることが多いです」

筋肉の少ない女性は多めに摂りたい!3食に1杯ずつ、それ以外にも1杯の工夫を

「水分の基本はお水かカフェインレスのお茶ということで、これらをコップに4〜5杯、毎日しっかり摂るのがおすすめです。筋肉には水分を保持する働きがあり、一般的には女性は男性よりも筋肉量が少ないため、体内に保持できる水分も少なくなりがち。そのため女性は特にこまめな水分補給を心がけるとよいでしょう。あとは、水分補給は一気に行わないこと。時間をかけて少しずつ摂るか、3食の食事の際に1杯ずつ、さらに昼から夜に1杯、寝る前に1杯などライフスタイルに合わせて追加していく方法が適切です。」

代謝はもちろん、集中力の維持にも必要な水分

「前述のように、水分の役割には酸素や栄養素の運搬があります。ですので、水分が不足すれば集中力の低下につながることも。あくびも出がちですね。また水分によって酸素が運ばれることで代謝が促されます。結果的に乾燥肌対策やダイエットにもつながりますし、お通じに波がある方は便秘の軽減も期待できるでしょう。ダイエットをしている方や健康的にキレイを目指す方にはやはり、水分は必須だと思います!」

水分補給の条件が整理されたところで、毎度の水分補給を楽しんだり、お水などに追加することでデトックス効果が高まるような工夫はあるのでしょうか?

ひと工夫でできるビネガードリンクは、栄養面も良く気分転換にも◎

ビネガードリンクの作り方

「あります!人の身体はカリウムを摂取すると塩分を排出します。カリウムが含まれる果物類、たとえばカットフルーツや、市販されているミックスベリーなどの冷凍の果物類をお水に入れていただくのがおすすめです。カリウムだけでなくビタミンやミネラルも摂れますし、抗酸化作用も期待できますよ。私がよく作るのが、冷凍のミックスベリーとはちみつ、果物酢を入れてつくるビネガードリンク。お水や炭酸で割るとおいしいですし、疲れた時にもおすすめです。ちなみに、はちみつや果物の糖分は、市販されている糖分を含む飲料ほどの量ではありません。さらにミントを添えれば口臭予防にもなりますし、シソを入れれば消化が促進されます。
あとは、緑茶はお湯で入れるよりは水出しの方が苦みが薄れます。甘味に関係するテアニンが水で抽出されるので、ほんのり甘みを感じる冷茶になります」

水を飲む習慣で期待できる変化とは?水分補給の方法をアップデート

外の陽射しと緑の中で微笑む女性

水分補給に意識を向けることで、私たちの生活はどのように変わるのでしょうか?

身体は当然、心も前向きになる!

「内臓はもちろんお肌もうるおいますし、身体のパフォーマンスが上がれば生活の質も上がります。水分補給を脱水対策だけでなく多面的に捉えることで、暮らしにハリが生まれると思います。身体に良いことをしている意識も、気持ちを前向きにしてくれるはず。そこから大きく将来的な健康維持にも意識が向かっていくのでは、と思います」

最後に栄養的な側面から考えた水分補給とは?

「水分補給というと、直接飲むお水のことだけを思い描く方が多いはず。でも水分は食事からも摂取できます。しかしながら1食抜くと300ml〜400mlの水分が摂れない計算にも。大切なのは、しっかり食事を摂った上で水分補給をすること。食事と水分補給の二本立てを意識していきましょう!」

監修

篠原絵里佳先生

篠原 絵里佳(しのはら えりか)

管理栄養士。健康と長寿、美容にまつわる食事や栄養、睡眠を提案するHealth&Beautrition主催。家族の病気がきっかけで管理栄養士の資格を取得。総合病院や腎臓・内科クリニックの管理栄養を担当し、独立した。長年の臨床経験から、病気予防を前提とした健康長寿×栄養学の生活習慣を提案している。2011年より、睡眠改善インストラクターとしても活動、栄養と睡眠の両面からアプローチを行い、2021年には日本抗加齢医学会より褒章を受章。最近は、プレコンセプションケアをはじめとした女性医療の分野に注力し、フィーカレディースクリニックにて栄養や睡眠相談を担当している。

2026年7月13日 健康

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