【防犯最前線2025】防犯のプロと考える!今すぐできる家電での防犯対策

女性が玄関のドアホンを確認している様子の写真 女性が玄関のドアホンを確認している様子の写真

防犯についての監修:佐々木 成三(ささき なるみ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年7月21日
防犯

近年、侵入強盗や特殊詐欺など、犯罪の手口はますます巧妙化し、自分や大切な家族を守る対策がより一層、重要な課題となっています。そこでパナソニックでは2025年11月に、防犯アドバイザー・佐々木成三さんをゲストに迎え「『防犯対策2025』ラウンドテーブル」を開催。最近の犯罪傾向や防犯対策、さらに防犯に役立つ家電の活用法について伺いました。

【防犯最前線2025】犯罪の最近の手口とは

特殊詐欺 被害額の推移 上半期の 被害額 約2.6倍 228 億円 上半期から597 億円 (暫定値) 上半期 ※警察庁の発表に基づく
特殊詐欺の被害額は、2025年上半期は2024年上半期の約2.6倍に

―ニュースなどでは、在宅中の被害も増えていると聞きますが、最近の犯罪にはどのような傾向があるのでしょうか。

佐々木成三さん(以下、佐々木):特殊詐欺の被害はここ数年、大幅に増加しています。全国の特殊詐欺被害総額は、2023年は約 452億円 でしたが2024年には約721億円となり、2025年は年間被害額が 1,200億円を超える見込み で、非常に深刻な状況です。一件あたりの平均被害額が高額になっているのも特徴的です。

また、被害者は、以前は高齢者が中心でしたが、最近は中高年や若い世代にも広がっています。電話による詐欺では依然として高齢者が多いものの、SNSを使った詐欺や偽警察官詐欺などでは若者が狙われるケースが増えています。特にオレオレ詐欺の被害者は、20〜30代が増加傾向にあります。

被害者の多くは「自分は騙されないと思っていた」「自分には関係ないと思っていた」と考えており、犯罪組織はそういった“隙”のある人を狙ってくるのです。

警察官詐欺では、偽の電話番号で警察署を装い連絡してきたり、偽の警察手帳や逮捕状を提示したりするなど、道具や仕組みが簡単に用意できる時代になっていることも若い人が被害者になる要因と言えると思います。

犯罪組織は対策をされていない被害者(地域)を狙ってきます。犯罪手口が巧妙化している昨今、自分で自分を守ることが重要な時代になっていると言えるでしょう。

「犯罪組織は隙のある人を狙ってくる」と語る佐々木さんの写真
「犯罪組織は隙のある人を狙ってくる」と語る佐々木さん

在宅中でも狙われる。数年前と変わってきた犯罪

―近年増えている強盗事件や侵入窃盗についての実態や傾向について伺えますでしょうか。

佐々木:侵入窃盗については「留守を狙う」というイメージがありますが、実際には約3割が“在宅時”に起きています。在宅中は、家の中の音と不審な音の違いに気づきにくく、対応が遅れやすいと言えます。その結果、犯人と鉢合わせしてしまう場合もあります。
また、マンションの共連れや、置き配の荷物を狙うケースなど、住人に近づくタイプの犯罪が増えているのも最近の傾向です。置き配が長時間残っていると、犯人に“無防備な家”と判断されることもあります。
犯罪者は、対策が甘い家をよく見ています。だからこそ、「侵入などの犯罪の気配に早く気づく仕組み」を生活の中に取り入れることが大切です。

侵入方法が多様化する昨今、防犯対策も複数で考える

―侵入窃盗の手口も、以前とは変わってきていると伺いました。実際にはどのような特徴がありますか?

佐々木:最近は、侵入の入り口が多様化しています。
戸建てでは、統計上もっとも多い侵入口が「窓」で、全体の約半数を占めています。
鍵がかかっていても、無施錠の窓や古いサッシ、補助錠のない窓などは狙われやすく、犯人は“開けやすい場所”をしっかり見極めています。

住宅で発生した侵入窃盗の実態 出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」 ■侵入窃盗の手口 空き巣 64.1% 忍込み 24.8% その他 5.7% 居空き 5.4% 空き巣 家主が留守の間に侵入する 忍込み 家主が就寝中に侵入する 居空き 家主が在宅中に隙を見て侵入する 侵入窃盗の30%は在宅時に 出典:令和6年 住まいる防犯110番(警察庁) ■侵入窃盗の侵入
侵入口は窓が多く約半数

マンションでも油断はできません。共用廊下で立ち止まり、住人の出入りに合わせて侵入する「共連れ」や、オートロック内に入り込んでからエレベーター前で待ち伏せするケースもあり、オートロックだから安心とは言い切れない状況になっています。

犯罪者は、建物の形状や時間帯、  部屋のあかりの状況など“家の弱い部分”を常に探しています。ひとつの対策だけで守るのではなく、複数の対策を重ねていくことが被害に遭わないようにするためのポイント です。

複数の対策をイメージした様子の写真
侵入方法の多様化により、最新機能での複数の対策が必要に

調査データから見える“身近な防犯リスク”

―防犯対策をする際のポイントを教えてください。

佐々木:調査データを見ると、身近な場所に防犯の弱点が多く残っていることが分かります。
まず、実家の防犯については、約6割が「不安がある」と答えています。対策はアナログ中心で、使われているインターホンも「カメラなし」「ブザーだけ」が約3割を占め、相手を確認できないまま応対してしまう状況です。

実家の防犯に関する調査 2025年7月調査 n=800(パナソニック調べ) ■実家の防犯について 不安を感じますか とても感じている 12.1% やや感じている 47.6% あまり感じていない 35.9% まったく感じていない 4.4% 不安を感じている 59.7% 約6割が実家の防犯に不安 ■実家で実施している防犯対策は 近所付き合い 40.6% 施設管理 38.1% カメラ付きインターホンの設置 31.0% 特に対策はしていない 27.6% センサーライトの設置 22.1% 防犯カメラの設置 12.5% 迷惑防止機能付き電話を設置 12.5% セキュリティサービスに加入 7.5% その他 1.0% 対策はアナログな対策 ■現在使用しているインターホンのタイプは カメラ付き 54.4% ブザーのみ 29.5% 設置していない 14.4% 機能している機能しない 1.1% その他 0.6% カメラなしブザーのみが約3割も

マンションでも同じです。4人に1人が“共連れ”を経験しており、2割以上が「オートロックがあるから個別対策は不要」と考えています。また、短時間の外出で鍵をかけない人が約4割と、日常の小さな油断が侵入犯罪のリスクにつながりかねない状況です。

マンション暮らしの防犯に関する調査 2025年7月調査 n=800(パナソニック調べ) ■オートロックのエントランス開錠時に不審な人が入ってきた(=共連れ)の経験はあるか ない 73.4% ある 26.6% 4人に1人が“共連れ”を経験 ■マンションにオートロックがついていれば、個別の防犯対策は必要ないと思うか あまり思わない 51.2% やや思う 21.4% まったく思わない 21.6% とても思う 5.8% 不要と思う 27.2% 2割以上は“オートロック頼み”で個別の対策は不要と考えている ■ゴミ出しや郵便ポストの確認など短時間の外出時に鍵をかけないことはあるか まったくない 46.2% 短時間なら施錠なし 38.4% たまにある 27.1% あまりない 15.4% よくある 11.3% 約4割が短時間の外出時に鍵をかけていないことが判明

さらに、子どもの留守番についても、7割以上の保護者が不安を感じており、3割以上が“ヒヤリ体験”を経験しています。子どもだけの時間にも、防犯対策が必要な状況が見えてきます。

子どものお留守番(小学生)に関する調査 2025年7月調査 n=745(パナソニック調べ) ■小学生のお子様だけのお留守番に不安を感じますか やや不安を感じる 57.3% 非常に不安を感じる 15.5% あまり不安を感じない 24.8% まったく不安を感じない 2.4% 不安を感じる 72.8% 不安の理由トップは「不審者の侵入」「地震などの緊急時対応」「訪問者の対応」 7割以上の親が「子どもだけのお留守番に不安」 ■子どもだけのお留守番。ヒヤリ体験を教えてください 特にない 69.4% 鍵をかけずに出てしまった 17.6% 連絡が取れなくなった 9.7% インターホンに出て親の不在を伝えてしまった 6.4% 自宅付近に不審者がいた 4.0% 不審者の侵入 2.0% その他 0.5% 3割以上がヒヤリ体験あり

こうした数字を見ると、“うちは大丈夫”と思っているところでも対策が追いついていないことが多いと感じます。早めに気配に気づける仕組みを整えることが、防犯対策の第一歩になると思います。

具体的な防犯対策の方法とは?

―ここまで昨今の犯罪の特徴を伺ってきましたが、日常生活の中で実践できる防犯対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

佐々木:防犯で大切なのは、ひとつの対策だけに頼らず“多層化”することです。
例えば玄関まわりにカメラやセンサーを取り入れるなど、不審な気配に早く気づける環境をつくることで、被害に遭うリスクは減っていきます。
在宅中に不安を感じたときに備えて、家の中で落ち着いて通報できる場所を決めておくのも有効です。いわゆる“パニックルーム”的なイメージで、鍵をかけられる部屋があればいざというときに安心です。

また、110番するときに緊急通報の掛け方を日頃から確認しておきたいですね。例えば、スマートフォンの緊急SOS設定などをあらかじめ確認しておき、緊急時にはすぐに電話がかけられるようにしておくと安心です。

どんなに小さな防犯対策でも、複数を重ねて行うことが大切です。日頃から準備しておくことが、自分や家族を守る大切な一歩になります。

玄関のドアホン機能を実演する佐々木さんの写真
来訪者役で、玄関のドアホン機能を実演する佐々木さん

今すぐできる家電での防犯対策

ここからは、防犯対策に役立つおすすめの家電を3つご紹介します。

不審者の訪問をしっかりキャッチ|工事不要のワイヤレスドアホン

ワイヤレステレビドアホン
VS-SGZ20L

玄関先でのトラブルを避けるためには、ドアを開ける前に相手を確認できる環境をつくることが大切です。

ワイヤレステレビドアホンVS-SGZ20Lは、配線工事不要で設置できる電池式のテレビドアホンです。ワイヤレスモニター親機は、家の中の好きな場所で来訪者の応対ができます。

STEP1 STEP2 2芯線不要 取付カバーを付属の木ねじ2本で壁面に取り付け、本体をはめ込み取付カバーのビスで固定します。 ピーンポーン ワイヤレスでつながる! (見通し100m) ワイヤレス玄関子機 ワイヤレスモニター親機

留守でも来訪者を録画できる「自動録画機能」を搭載しており、帰宅後に留守中の来訪者の録画をゆっくり確認することも可能です。
また、玄関子機に、夜でも来訪者の顔が見える※1ように、来訪者にとってもまぶしすぎない電球色のLEDライト(照明用ランプ)を搭載。夜の来訪者の確認にも役立ちます。

ブザーのみのタイプのドアホンをお使いの場合でも、自分で交換できるため、実家に帰省の際にも取り付け可能です。

女性がドアホンを自分で交換する様子の写真

ブザーのみのドアホンをドライバーで取り外し(写真左)、カメラ付きドアホンを取り付け(写真右)。配線工事不要で、ドライバーがあればひとりでも簡単に取り付けられます。

外からの侵入を早めにキャッチ|スマートフォンとも連携できる屋外カメラ

モニター付き屋外カメラ
VL-CV100K

外からの侵入に対する防犯対策では、窓や庭まわりなど、家の外の変化に早く気づけるかどうかが重要です。モニター付き屋外カメラ VL-CV100Kは、動きや人物を検知して自動録画(別売のmicroSDカード2と設定が必要)でき、スピーカーを搭載しているのでモニター親機から侵入者に声掛け(威嚇)も可能です。
モニター親機をネットワークに接続(有線LANにて)すると、お手持ちのスマートフォンでカメラ映像や録画データの確認もできます。

増設屋外カメラ(別売品) 増設屋外カメラ(別売品) 増設屋外カメラ(別売品) 中継機(別売品) 中継機(別売品) 無線LANルーター インターネット 屋外カメラ5台まで登録可能 中継機2台まで登録可能 スマートフォンは4台まで登録可能

・専用アプリ「いえモニ」のインストールが必要です。
・モニター親機は無線LAN接続できません。

設定した時間に点灯させて留守を悟らせない|LEDシーリングライト

パルック LEDシーリングライト スタンダードシリーズ プレーン ~12畳
HH-CM1234A

空き巣は、家が“留守かどうか”をよく見ています。夜の時間帯に家のあかり  がしばらく消えたままだと、留守と認識されるきっかけにもなります。一定の時間にあかり  がつく環境をつくるだけでも、防犯対策につながります。

パルック LEDシーリングライト」は、リモコンの「るすばん」ボタンを押すことで、設定した時刻に自動で点灯・消灯できます。点灯・消灯時刻は「設定通り」「15分前」「30分前」の3パターンでランダムに変わり、在宅を装い、留守を悟らせないようにするのに役立ちます。帰宅が遅くなる日や長期間家を空けるときにも、空き巣対策として便利です。

※ここでご紹介した商品は、侵入や盗難などの犯罪を阻止することや安全を保証するものではありません。万が一、損害が発生した場合、当社は責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。商品のご使用と合わせて、施錠・戸締り等の防犯対策を行うことをおすすめします。

まとめ

今回の防犯セミナーでは、最近の犯罪の傾向から在宅時の防犯対策、そして日常の“ちょっとした油断”が犯罪リスクにつながる可能性があることなど、様々な視点からお話を伺いました。
「自分は大丈夫」と思っていても、知らないうちに犯罪を招きやすい状況になっている可能性もあります。気配に早く気づくこと、ドアを開ける前に相手を確認すること、家の外の変化に気づけることなど、防犯意識を高めて対策を積み重ねていくことが大切です。最新の防犯対策アイテムの機能を上手に活用しながら、今すぐ自分でできる対策を実行し、自分や家族の安心なくらしを目指しましょう。

▼防犯についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。



防犯についての監修

佐々木成三さんの写真

佐々木 成三(ささき なるみ)

防犯アドバイザー
元 埼玉県警察本部刑事部捜査第一課 警部補
一般社団法人スクールポリス 理事
これまで数多くの捜査本部で、被疑者の逮捕・取り調べや捜査関係者からの情報収集、被害者対策、遺族担当に従事し、数多くの実績をあげる。
発想力、情報収集力、行動力には自信があり、新しい捜査手法、被害者の視点に立った被害者支援を行い、数多くの賞を得ているスゴ腕、人情刑事として活躍していた。
現在スクールポリス理事として中高生を対象としたデジタル危機管理の指導を行っている。

  1. LEDライト点灯時でも、撮影範囲の両端付近はライトが届かず、本機との距離が近くても顔の識別がしにくくなります。
  2. 対応のmicroSDカード:microSDHCカード:32GB、microSDXCカード:64GB・128GB

2027年7月21日 防犯

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