両面こんがり グリル皿

ビストロものづくりSTORY No.03 焼き性能と使いやすさを追求 両面こんがり グリル皿 電子レンジ技術部(グリル皿設計) 早川 雄二 ビストロものづくりSTORY No.03 焼き性能と使いやすさを追求 両面こんがり グリル皿 電子レンジ技術部(グリル皿設計) 早川 雄二

両面一気にこんがり、グリル皿の秘密。

「ビストロ」と早川 雄二さん

ヒーターに続く、ビストロのもう1つの主役は、グリル皿です。電波を吸収して発熱する素材でできているため、食材を途中でひっくり返すことなく裏側も焼くことができます。溝で余計な脂を落とせて、お手入れもカンタン。お客様にも大好評のグリル皿ですが、最初から現在の形だったわけではありません。

グリル皿、進化の歴史。

グリル皿の原型になったのは、パナソニック欧州向けの単機能電子レンジで使われていたプレート。電波でプレート自体を予熱し、そこに食材を乗せることで、下面に焦げ目をつける仕組みです。これを元に開発された初代グリル皿は、予熱の手間があり、裏面はガラス素材という、重くて取り扱いにくいものでした。お客様からのご要望を受けて改良が進み、2003年には落としても割れない素材を開発。2011年には発熱効率アップに成功しました。年々、軽量化も進み、現在のグリル皿の重さは890g。初期と比べて30%以上軽くなっています。お年寄りや女性が食材を乗せて持つことを考えると、グリル皿自体の重さは1kg以下が基準。軽くて普段使いしやすいグリル皿に進化しています。

溝の形状にもこだわりがあります。最初は縦に入れていた溝を斜めにしたことで、食材とグリル皿が接触する面積が増え、よりしっかり焼き色がつくようになりました。接する面積が大きすぎると、食材に熱を取られて逆に焼き色が薄くなってしまうので、そのバランスが難しかったですね。 溝の幅を決めるのにも苦労しました。溝を広げると脂切れは良くなりますが、茶碗蒸しを作る時など、グリル皿の上に置いた器が傾いてしまいます。こういう点は図面で見ていてもわからないので、必ず試作をしてから形状を決めています。溝のパターンだけでも約30種類の試作品をつくりました。

フライパンに負けない、使いやすさを目指して。

早川 雄二さん

グリル皿は、常に日々の調理で使っていただくことを考えて開発してきました。料理をグリル皿ごと食卓に並べられるよう、テーブルに直接触れる部分が熱くなりすぎない構造も採用しています。調理する時、食べる時、お手入れする時、どんな時でも使いやすいグリル皿が目標です。
この仕事をしていて一番やりがいを感じるのは、お客様から「使ってみて良かった」と言っていただけた時。いつもそばに置いて使いたくなる、フライパンに負けない性能のグリル皿を開発して、お客様に喜んでいただきたいですね。

※2016年度取材時の内容です。