パナソニック 空調家電の歴史 -各年代における空気質課題への挑戦-

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それぞれの時代について詳しく見る

このページはパナソニックミュージアムものづくりイズム館の企画展「風と空気をつくる」をもとに構成しています。

企画展「風と空気をつくる」の内容の一部である、住環境の変化とパナソニック空気質関連製品の変遷は、PDFでもご確認いただけます。
下記のボタンで表示後、横にスクロールしてご覧ください。

1920-1940年代
開放型住宅が多く、空気は自然に調節されていた時代

日本家屋は夏の蒸し暑さに対応するため、むき出しの柱に板張りの床や土壁など、風通しを良くするための工夫が施されていました。冬は厚着をして囲炉裏や火鉢で暖をとっていました。

パナソニック製品

パナソニックの扇風機第1号である「MURZ」が誕生したのは1936(昭和11)年。ここから、パナソニックの空調家電の歴史がスタートしました。

扇風機 第1号「MURZ」
1936(昭和11)年

パーソナル扇風機
1952(昭和27)年

1950-1960年代
電化元年~高度経済成長期へ

鉄筋コンクリート構造の公営集合住宅が全国的に普及。木造住宅と比べて気密性が格段に高まったことで、煙やにおいの排出が課題となり、台所、浴室やトイレに換気扇が必要となりました。

高度経済成長に合わせて、大気汚染が深刻化。呼吸器障害を引き起こす公害が社会問題に。

パナソニック製品

日本の住宅に合わせて開発された電化製品が家庭に入り始めた時代。1958(昭和33)年には、クーラー1号機「ナショナル・ホームクーラー」が誕生しました。

12インチ卓上扇
1953(昭和28)年

日本初 公団住宅用 指定換気扇
1958(昭和33)年

空気清浄機1号機 床置きフィルター型
1962(昭和37)年

卓上扇「白鳥」
1966(昭和41)年

世界初 電動シャッター付き 換気扇
1968(昭和43)年

エアコン

ホームクーラーの画像です。
1958(昭和33)年 ホームクーラー事業開始

人々の生活を豊かにする、創業者の想いで事業スタート。クラーラ―1号機「ナショナル・ホームクーラー」発売。

壁掛けクーラーの画像です。
1969(昭和44)年 壁掛けクーラー「樹氷」

できごと

1953年 電化元年
1960年代 「三種の神器」登場(電気洗濯機・電気冷蔵庫・白黒テレビ)
1964年 東京オリンピックが開催される

1970-1980年代
高気密・高断熱住宅が普及。湿気の排出が課題に

暖房効率を高めるアルミサッシ、グラスウールなどを用いたマホービン構造の高気密・高断熱住宅が普及。それに伴い、住居全体の換気を考える必要性が生じてきました。また、生活環境の中での空気汚染も問題として認識され始めました。

タバコを吸わない人もタバコの先から出る煙を吸う「受動喫煙」による健康リスクが問題となりました。

家の中の1mm以下のハウスダストや、アレルギー疾患を引き起こすアレル物質に注目が集まりました。

パナソニック製品

住まいの断熱効率が向上していった時代。パナソニックは、1972(昭和47)年に業界初の「壁掛け冷暖房エアコン」を発売。 冷房だけでなく、暖房機能のついた「エアコン」の登場です。

煙・ガス感知式自動換気扇
1972(昭和47)年

インテリア型換気扇
1976(昭和51)年

自動運転「煙センサー」搭載空気清浄機
1986(昭和61)年

「1/f ゆらぎの風」
 1988(昭和63)年

エアコン

壁掛け冷暖房エアコンの画像です。
1972(昭和47)年 業界初 壁掛冷暖房エアコン
ヒーターレス・下吹き出し冷暖エアコンの画像です。
1973(昭和48)年 業界初 ヒーターレス・下吹き出し冷暖エアコン発表

暖房のための室内機に入っているヒーター。省エネ面、安全面からヒーターレスに挑戦。

インバーターエアコンの画像です。
1983(昭和58)年 インバーターエアコン
エオリアの画像です。
1988(昭和63)年 空気清浄機能搭載エアコン「エオリア」

部屋の綺麗さにもこだわった「清&静」をコンセプトに、本科空気清浄機能を搭載。

できごと

1971年 環境庁発足
1973年 第1次オイルショック
1979年 第2次オイルショック、省エネ法成立

1990-2000年代
花粉やペット臭など、生活環境の空気汚染が課題に

建材が多様化して、新建材から発生する化学物質によるシックハウス症候群が社会問題になり、室内空気質を新鮮に保つために機械換気設備の設置が法律で義務化されました。空気が健康に影響を与えるという認識が格段に広まりました。

高度経済成長期に大量に植樹された、建築用木材のスギやヒノキから飛散する花粉量が増大。花粉症患者が増えました。

建材に含まれる化学物質で汚染された室内の空気が引き起こす体調不良、「シックハウス症候群」が問題になりました。

2000年ころから、犬や猫などの小型動物を飼育する家庭が増加。ペットの臭い対策に関心が集まりました。

パナソニック製品

室内など、生活環境の空気質をきれいにすることに注目が集まった時代。パナソニックでも、空気清浄機が数多く開発されました。

世界初 アレル物質抑制「アレルバスター」搭載空気清浄機
2003(平成15)年

世界初 「ナノイー」搭載空気清浄機「エアーリフレ」
2003(平成15)年

業務用 空間清浄システム「ウイルスウォッシャー」
2006(平成18)年

エアコン

人感センサー搭載エアコンの画像です。
1990(平成2)年 人感センサー搭載

部屋の環境だけでなく、人の快適性に注目。人の快適性は、活動量などの人体側要因が大きく影響することに着目し、人感センサーを開発。

R410A冷媒搭載エアコンの画像です。
1998(平成10)年 業界初 R410A冷媒搭載

地球の環境のことを考えて、当時の冷媒はR22の中、オゾン層の破壊係数が低い冷媒をいち早く採用。

新形態3次元気流 コーナーエアコンの画像です。
1998(平成10)年 新形態3次元気流 コーナーエアコン
お掃除ロボット搭載エアコンの画像です。
2004(平成16)年 世界初 フィルターお掃除ロボット搭載

空清機能搭載機種が主力の中、「掃除の手間を減らす」という発想で誕生。

ナノイー搭載エアコンの画像です。
2008(平成20)年 ナノイー新搭載

エアコンの次は、お部屋を綺麗に。2003年に登場した、パナソニック独自のナノイーを搭載。ナノイーは、家電商品だけでなく自動車や鉄道など様々な分野に拡大中。

エコナビ搭載エアコンの画像です。
2009(平成21)年 エコナビ新搭載

人の居場所や活動量、日射量などをセンサーで検知。家電が自動で電気のムダを省く「エコナビ」搭載。

できごと

1993年 公害対策基本法に変わり環境基本法が成立
2001年 環境省発足/フロン排出抑制法成立
2002年 健康増進法成立
2003年 建築基準法改正(シックハウス対策強化)
2005年 京都議定書発効 エコブームに
2008年 リーマンショック/省エネ法改正
2009年 新型インフルエンザが世界中で感染拡大

2010-2020年代
室内空気質の向上に対する関心がさらに高まる

花粉やPM2.5などの外気の汚れが、くらしや体に影響を与えることが顕在化。人々が長時間過ごす室内の空気質を向上させ、健康で安心で快適な室内環境を整えながら、地球温暖化やエネルギー問題への対策としての省エネルギー住宅への関心が高まりました。

感染症を引き起こす病原体になりうる有害な細菌、ウイルスなどに対応する意識が高まっています。

PM2.5は、空気中に漂う2.5μm以下の粒子。肺の奥深くまで入りやすく、炎症反応や血液中への混入などの恐れがあります。

パナソニック製品

人々がより快適な生活を求めながら、環境保護・省エネに対する意識が高まっていった時代。空調家電にも、スマート機能やAIを活用したモデルが次々と誕生しました。

天井埋込形 ナノイー発生機
2012(平成24)年

DCモーター採用扇風機
2013(平成25)年

創風機Q
2015(平成27)年

家庭用 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」
2017(平成29)年

エアコン

エネチャージ搭載エアコンの画像です。
2010(平成22)年 当社独自エネチャージ新搭載

今まで捨てられていたコンプレッサーからの排熱を蓄熱器へ。チャージし、霜取り運転に有効活用。ノンストップ暖房を可能に。

パナソニックスマート搭載エアコンの画像です。
2012(平成24)年 パナソニックスマート搭載エアコン

スマートフォンでエアコン遠隔操作を可能に。電気代の見える化やお部屋モニターなど新しい使い方を提案。

温冷感センサー搭載エアコンの画像です。
2015(平成27)年 世界初 温冷感センサー搭載

世界初のセンシング技術により、「暑い」「寒い」という温度の感じ方まで見分けることが可能に。

「ナノイーX」ダブル温度気流搭載エアコンの画像です。
2016(平成28)年 「ナノイー X」ダブル湿度気流搭載エアコン
AI先読み空気清浄機エアコンの画像です。
2018(平成30)年 AI先読み空気清浄機エアコン

できごと

2011年 東日本大震災発生
2017年 建築物省エネ法成立
2019年 建築物省エネ法改正

ニューノーマル時代の室内環境の提案

きれいで快適、そして安全な室内環境が求められていく、これからのニューノーマルに合わせて、パナソニックは快適な空気質の創造に挑戦し続けます。
空気環境から「気持ちよさ」、つまり感性価値を高める時代へ。製品を通じて社会に貢献することを目指します。
空気を健やかにする最新の商品情報

エオリア

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ

加湿空気清浄機

扇風機/天井扇
(シーリングファン)

衣類乾燥除湿機

ナノイー発生機

空気を学ぶ ①
–データ編–

目に見えない空気をちゃんと知るために。人と空気の関係をデータから読み解いてみよう。

空気を学ぶ ②
–歴史編–

健康な暮らしに大切な「室内の空気」。今と昔でどのように違うのか、住空間の歴史から考えてみよう。

パナソニックが考える
いい空気とは?

健やかで、心地よく、心豊かな時間を過ごすための「いい空気」って何だろう?4つのポイントから提案します。