「室外機カバー」は効果あり?エアコンの室外機を猛暑から守る日除けのポイント
室外機に日除けをしているご家庭を見かけて、「うちでも何か対策した方がいいのかな?」と気になったことはありませんか。
夏場は外気温が高くなり、エアコンの運転の要である室外機にも負担がかかりやすい時期です。暑い季節でも室外機の負担を減らし、涼しく快適に過ごすために知っておきたい、室外機の日除け対策のポイントや注意点を紹介します。
室外機の日除けに効果はある?
日除けは室外機の負担を軽減し、冷房効率の低下や消費電力の増加を抑える効果があります
室外機が直射日光を受けやすい場所にある場合は、日差しを遮ることで、まわりの温度上昇を抑えやすくなります。それによって室外機への負担がやわらぐため、結果的に冷房効率の低下や消費電力の増加を抑える効果が期待できます。特に、外気温35℃以上の猛暑日や西日が長時間当たる場所では取り入れたい対策です。
日除けは、
すべてのご家庭に
必要なものではありません
室外機の日除けは、直射日光が当たりやすい場所で日差しを遮り、室外機まわりの温度上昇を抑えるための工夫です。もともと室外機を日陰に設置しているご家庭や、風通しのよい場所に適切に設置されている場合は、特に日除けは必要ありません。
直射日光が室外機の
負担を増やしてしまう理由
冷房運転中の室外機は、室内の熱を屋外へ逃がす役割を担っています。しかし、室外機に直射日光が当たり続けると、周辺の温度が上がり、熱をうまく逃がせないことがあります。
特に夏場は、地面からの照り返しの影響などを受けやすく、室外機やその周辺の温度が外気温より大幅に上がってしまうことも。その結果、冷房運転に余計なエネルギーが必要となり、室外機に負担がかかるうえ、消費電力量が増えてしまうのです。
消費電力量は、外気温とエアコンの設定温度の差が大きいほど多くなります。当社の試験※1でも、エアコンを同じ温度に設定した場合、外気温が30℃のときは、35℃のときに比べて、消費電力が約52%と半分近くまで抑えられることがわかっています。つまり、室外機まわりの温度上昇を抑えることは、エアコンを効率よく使ううえでも大切なポイントとなるのです。
室外機に負担がかかると
起こりやすいこと
冷房の効きが悪くなる
設定温度を下げても、普段よりお部屋が冷えにくく感じることがあります。
消費電力が増える
冷えにくさを補うために運転が強まり、消費電力の増加につながることがあります。
故障リスクが高まる
高温環境での運転が続くと、部品への負荷が大きくなり、故障や寿命の短縮を招くおそれがあります。
なぜ「室外機カバーは効果がない」と言われることがある?
室外機の日除けは、正しく設置すれば効果が期待できます。一方で、日除けグッズの種類や設置方法によっては、空気の通り道をふさいでしまうことも。室外機まわりの温度を下げたいのに、風通しが悪くなると熱がこもり、かえって運転効率が悪くなってしまいます。しっかりと効果を発揮するためには、単に日除けをするだけでなく「熱を逃がしやすい状態を保つ」意識を持つことが大切です。
室外機カバーとは・・・
室外機全体を覆うカバータイプの日除けのことです。他の日除けアイテムに比べて、エアコンの空気の通り道を妨げやすく、逆に室外機に負担がかかってしまうことも。
効果的な日除けのための
ポイント
風通しをよく保つ
直射日光を避けながらも、室外機まわりの風通しを保てる設置を心がけましょう。室外機の吹き出し口や吸い込み口など、空気の通り道をふさいでしまうと、熱がこもりやすくなります。
日除けアイテムを活用する際も、基本的には下の図のように周囲に十分なスペースを確保して設置することが大切です。設置場所の都合でゆとりを取りにくい場合でも、前・後・左・右・上・下のうち少なくとも3方向は開放しておきましょう。
日除けアイテムは、
風の通り道をふさがないように
設置する
よしずタイプ
すだれやよしずを立てかけて、日陰をつくる方法です。室外機に直接かぶせるのではなく、吹き出し口や吸い込み口をふさがないよう、余裕をもって設置しましょう。
天面タイプ
室外機の上部に取り付け、上からの日差しを遮る仕様のもの。カバーできる日射範囲は限られますが、前面や背面の空気の通り道をふさぎにくいのが特徴です。
室外機まわりの掃除もあわせて行う
日除けとあわせて、室外機まわりの環境を整えることも大切です。台風や急な大雨の後には、落ち葉やホコリ、泥汚れなどがたまっている場合も。そのままにしておくと空気の流れを妨げるおそれがあるため、室外機の周囲は定期的に確認しておきましょう。
室外機の日除けをしても
効果を感じにくい場合が
あります
もともと日陰に設置されている
もともと日陰にある室外機は、日除けを追加しても効果を感じにくいことがあります。それでも冷房の効きや電気代が気になる場合は、まず室外機まわりの風通しが保たれているか確認してみましょう。
冬の暖房運転時
室外機の日除けは、主に夏の冷房運転時に、直射日光による室外機まわりの温度上昇を抑え、熱を排出しやすくするための工夫です。一方、冬の暖房運転では、室外機が屋外の空気から熱を取り込み、その熱を室内へ送っています。そのため、日差しを遮っても夏場と同じような効果は得られにくく、暖房時は無理に日除けを設置する必要はないといえます。
エアコン本体が古くなっている
日除けや室外機まわりの掃除をしても、冷えにくさや電気代の高さが改善しないときは、エアコン本体の経年劣化が影響している可能性も。その場合は、いっそのこと、エアコンを新しくしてしまうという手もあります。エアコンは技術の進歩によって年々省エネ性が向上しており、10年前の機種と最新機種では消費電力に差が出ることがあります。
一般的に、エアコンの寿命はおよそ10年前後と言われています。エアコンの本体に貼ってある製品寿命を明記したシールを確認してみましょう。
下記サイトで、今お使いのエアコンと最新機種との電気代比較ができます。
日除けだけでなく、
室外機そのものが暑さに強いかどうかもポイント
猛暑が続く場合は、日除けだけでは効果を感じにくい場合もあります。これからエアコンを買い替える場合は、「省エネ性能」や「清潔機能」だけでなく、暑さが厳しい環境でも冷房運転を支えられる室外機かどうかも、確認しておきたいポイントです。
高外気温対応の室外機
近年は、猛暑日が増え、室外機にとって厳しい環境でエアコンを使う機会が増えています。そこで注目したいのが、高外気温に対応した室外機です。高外気温対応の室外機とは、室外機が吸い込む空気の温度が高い環境でも、冷房運転を続けられるように配慮された室外機のことです。
パナソニックのエアコンには「高外気温(50℃※2 )対応」の室外機があります。
パナソニックのエアコンは、
猛暑や日射も想定して品質を確認
パナソニックのエアコン「エオリア」は、実使用より過酷な環境で、1000を超える品質試験を実施しています。室外機についても、過酷な環境を想定した試験を実施。たとえば、55℃※3でも正常に動作することを確認する猛暑試験や、強い日射の中でも運転し続けることを確認する日射試験などが行われています。
室外機の日除けは、今あるエアコンを上手に使うための工夫です。一方で、これからエアコンを選ぶなら、厳しい暑さを想定してつくられているか、しっかり試験されているかも、判断材料のひとつになります。
猛暑
55℃※3でも正常に動作することを確認
日射
強い日射の中でも運転し続けることを確認
室外機の日除け
+暑さに強いエアコン選びで、猛暑に備えましょう
日除けアイテムは、直射日光を避け、室外機まわりの温度上昇を抑えるための手軽な対策です。ただし、風の通り道をふさいでしまうと、かえって冷房効率が悪くなることがあります。設置する際は、室外機の吹き出し口や吸い込み口をふさがず、風通しを確保することを意識しましょう。
また、日除けをしても冷房の効きが改善しにくい場合や、今のエアコンを長年使っている場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。猛暑が気になる方は、エアコン選びの際に、「高外気温に対応した室外機か」「猛暑・日射などを想定した品質試験を実施しているか」という点にも注目してみてください。
※1:当社測定基準による。CS-X403D2、当社環境試験室(14畳)外気温35℃時の平均消費電力302Wと外気温30℃時の平均消費電力157Wとの比較。
※2:X/LVシリーズ 4.0kW 200W機種、当社測定基準による。当社環境試験室(約14畳)、外気温50℃、設定温度25℃で冷房運転。室温が25℃となり、連続運転動作することを確認。外気温とは室外機の吸い込み温度です。使用環境・設置状況により能力の低下があります。所定の設置スペースを確保してください。
※3:室外機の吸い込み温度です。冷暖房能力を保証するものではありません。
パナソニックでは、猛暑、日射、豪雨、暴風・落雷など、実使用より過酷な環境で1000を超える品質試験を実施しています。
エアコンの使い方に迷ったら
パナソニックでは、季節ごとの空気のお悩み対策や、エアコンの上手な活用方法をご紹介しています。