NEW 写真家が魅せる LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #2

写真家が魅せる  LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #2 写真家が魅せる  LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #2

写真家の証言 #2
「手ブレ補正機構が優秀で超望遠レンズでも安心感がある」
By A☆50/Akira Igarashi

人気急上昇な航空機撮影

今人気急上昇中の撮影ジャンルとして注目されている「航空写真」。そんな人気を牽引している写真家の一人として作品を撮り続けているA☆50/Akira Igarashiさん。空港での迫力ある撮影から、少し離れた場所からの広めの絵づくり、瞬間の切り取りなど航空機の魅力を存分に感じ取れる作品を多数撮影している。

飛行機の下でカメラをかまえる男性

「航空機の写真ですから『飛んでいる』シーンを捉えるのが好きですね。機体だけで画角を構成する写真も好きですし、美しい風景と優雅に舞う航空機を一緒に撮るのも好きです。航空機と撮影が本当に好きなので、航空機や車中泊、下道を駆使して何十泊としながら全国の空港を撮影しながらまわっています。自分が『瞬撮』と呼ぶ、またとないような一瞬を撮影できるよう条件を粘り強く待ちながら……。高速で動く被写体ですから、航空機撮影は難しいジャンルだと思います。難しいからこそ、キッチリ撮りきった時の感動は計り知れないものがあります。この感動を味わうためには、カメラの性能にも頼ります。カメラと一緒に自分の思うような絵が撮れた時の感動……。これこそ航空機撮影の魅力であり、おもしろいと感じるポイントです」

機体を捉えきるカメラ性能が重要になる

A☆50/Akira Igarashiさんは航空機写真を撮るには、トータルバランスの取れたカメラがいいと話す。

「航空機を捉えるのには、AF性能、手ブレ補正機能、連写性能などカメラとしての基本的な性能が高いレベルにあることが重要視されます。LUMIX G9PROIIは非常に高いレベルでトータルバランスを実現しています。AF性能に関しては、像面位相差AFが追加されたことで、従来よりも食いつきがいいAFに仕上がっています。従来モデルでは少し前後に揺れるようなAF挙動でしたが、ビシッとした印象です。さらに合焦の速度も合格レベルで、狙った瞬間を逃しません。夜間時の撮影でもあまり迷うことなく合焦してくれたので、作品のバリエーションが増えるAFシステムです。
一般的に航空機は近くなればなるほど、スピード感が上がって見えます。ですので、被写体と距離が近ければ近いほどAF性能は重要になってきますね。

空を飛ぶ飛行機の真下から
F8 1/1300秒 ISO400 ©A☆50/Akira Igarashi

そして次に重要になるのが『手ブレ補正機能』です。航空機撮影の場合には、特殊な環境でない限り、超望遠レンズを使用して撮影することが多いです。さらに三脚での撮影よりも、手持ちでの撮影が多いと思います。そうなると、気になってくるのが、手ブレです。LUMIX G9PROIIのボディー内5軸手ブレ補正機構は、撮影全般を強力にサポートしてくれます。加えて、今回使用したLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. II / POWER O.I.S.にも強力な手ブレ補正が搭載されていますので、35mm判換算で800mmクラスの超望遠域でもしっかりと手ブレを抑制してくれるので、安心感が違います。まさに手持ちで『振り回せる』ので、流れていく機体を追いかけながら撮影するシーンでも、画が安定するので非常に効果的です。超望遠ズームレンズは各社それほど明るいレンズはリリースされていないので、感度を上げたくないシーンでは、シャッタースピードが少し遅くなりがちです。航空写真を撮りたいなら手ブレ補正機能が充実したカメラを選ぶといいですね。

赤と黒の色彩で飛行機の車輪のアップ
F5.6 1/3秒 ISO1600 ©A☆50/Akira Igarashi
流れる光の中の飛行機
F6.3 1/8秒 ISO6400 ©A☆50/Akira Igarashi

連写性能に関してもメカシャッターで約10コマ/秒(H設定)と必要十分なコマ速で撮影できました。歪みが気になるので、電子シャッターはあまり多用することはないのですが、メカシャッターでもこれだけのコマ速で影できればビギナーでもおすすめできます。本当にバランスのいいカメラですね」

カメラの液晶を操作する人

特殊な環境に対応できる底力が物を言う

他にもLUMIX G9PROIIで気に入った点はあったのか。

「今回メインで使用したのがLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. II / POWER O.I.S.です。このレンズは35mm判換算で200〜800mmと超望遠ズームレンズなのですが、かなりコンパクトかつ軽量でした。LUMIX Gシリーズのレンズは、単焦点レンズならまさに『手のひらサイズ』なものが多いので、それに比べると重さはあります。LUMIX G9PROIIはグリップ部分がしっかりとしているため、このレンズとの組み合わせでも、手になじむ感じが良かったです。ボタン類の配置もかなり考えて作られているので、ノールックでの操作がしやすいですね。もちろん、フルサイズセンサーカメラと比べてもかなり軽いので、長時間の手持ち撮影でも疲れませんでした。 航空機撮影の場合には、それほど『ボケ』を要求するシーンは多くありません。LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. II / POWER O.I.S.は、パンフォーカスな写真では、機体のディテールがしっかりと出ており、ギラッとした金属質が表現できています。写りはとても気に入りました。これだけ筐体が小さいのにすごいですね(笑)。レンズ周辺までしっかりと歪みなく解像感があるので、航空機撮影には欠かせない1本になります」

暗闇に浮かぶ物体
F9 1/500秒 ISO100 ©A☆50/Akira Igarashi
夕焼けを飛ぶ飛行機
F16 1/1600秒 ISO100 ©A☆50/Akira Igarashi
夜空を飛ぶ飛行機
F3.2 1/200秒 ISO6400 ©A☆50/Akira Igarashi
A☆50☆/Akira Igarashi

●撮影協力/全日本空輸株式会社、日本航空株式会社

●文/大貝篤史 写真/A☆50/Akira Igarashi

■写真家プロフィール

A☆50/Akira Igarashi

情報誌の制作部門を経てフリーランスに転向。航空専門誌やカメラ専門誌などさまざまな媒体に作品を寄稿。また航空写真のコンテントの審査などにも積極的に参加。各航空会社の広告や販促物の撮影を行い、航空写真愛好家から絶大な支持をえる。最近は、動画作品などにも興味があり制作を行っている。

■LUMIX G9PROIIと使用したレンズ

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.(H-RSA100400)

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