NEW写真家が魅せる LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #5
![写真家が魅せる LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #5](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1716273737110/takaya-mv-pc.jpeg)
![写真家が魅せる LUMIX G9PROIIの進化論 写真家の証言 #5](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c/item/c_lay002/c_gen003/mobileFile.coreimg.jpeg/1710401417668/takaya-mv-sp.jpeg)
写真家の証言 #5
「精度の高いAF性能であらゆる鉄道写真シーンが撮影できる」
By 高屋 力
鉄道にはロマンがある
日本の隅々までまるで血管のように張り巡らされ、人々の生活を支えている鉄道。だからこそ、そこには「物語」や「ロマン」が存在する。鉄道のある風景は、見る人をどこかホッとさせてくれる魅力がある。幼少期から鉄道を撮り続けている高屋さんは、その場の空気感をそのまま切り抜いたかのような鉄道の情景を写し出す。それらの写真にはついつい「ほっこり」する一面があったりと、後世に残したい鉄道写真を撮り続けている。
![線路脇でカメラをかまえる男性](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_394343788/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710826984095/takaya-img01.jpeg)
「子どもの頃から僕にとっての鉄道とは『特別な存在』でした。走ってる列車を眺めていると、乗っている人それぞれにストーリーがあって、きっとこの列車に乗っているのだろうといろいろなことを思いながら見ていました。そんな思いから鉄道を撮り続けています。時刻表を見ながら『次はこの時間にここを通過するぞ』と思えば、飛んでいきます。僕にとって、鉄道は日常であり、非日常的なセカイをもたらしてくれる被写体ですね」
新AFシステムの恩恵を感じる撮影体験
そんな高屋さんが鉄道写真において重要視するのはAF性能だと話す。
「撮影したい瞬間を逃さないということはとても重要ですね。レールの上を走ってくるので、予測はしやすいとは思います。それでもAFがしっかりと列車にあることが重要なシーンは多いですね。LUMIX G9PROIIのAFは想像していたよりも、ずっとヒット率が高くて驚きました。AF-Cモードで高速連写での撮影を試みましたが、かなりの確率でしっかりとピントが来ている写真が撮れていました。精度に関しても申し分はなく、ピント面はシャープで解像感はかなり高い印象を受けました。編成写真の場合はボケをそれほど重要視しないので、画面全域で解像感がある方がいいですね。当日は霧や雨のシーンがありましたが、悪条件でもそれほどAF性能が落ちるというわけではなく、徐々にスコアが悪くなるという印象です。カメラによっては、急激に精度が落ちるものもありますが、このカメラはそのようなことはありませんでした。安定したAF性能を維持できます」
![田園風景を走る単車両の電車](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_285844836/item_copy_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710827778272/takaya-img02.jpeg)
F11 1/15秒 ISO200 ©高屋力
![ライトと点灯させて走る電車](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_285844836/item_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710828179400/takaya-img03.jpeg)
F6.3 1/200秒 ISO800 ©高屋力
![電車の運転席 レバーを握る手](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_285844836/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710828289348/takaya-img04.jpeg)
F3.2 1/640秒 ISO800 ©高屋力
超望遠レンズには強力な手ブレ補正がうれしい
それ以外にも使い勝手がいいと感じたのは「手ブレ補正機能」だという。
「レンズを振り回すような撮り方はしていませんが、それでも超望遠ズームレンズとの組み合わせで気になるのが手ブレです。今回の撮影でもテレコンを装着して35mm判換算で1000mm以上、シャッタースピードが1/250秒程度で、さらに足場の悪い脚立に乗っての撮影がありましたが、ブレることなく撮影することができました。鉄道写真にとっては、これだけ強力な手ブレ補正機能が搭載されているのは、とても助かりますね。ただでさえ、ブレやすい超望遠域での撮影なので、AF性能と同じぐらい大切なカメラ機能です」
![夜の駅ホーム](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_546172680/item_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710830215530/takaya-img05.jpeg)
F5.4 1/25秒 ISO2000 ©高屋力
写真機としての魅力を感じるカメラ
そのほかにもボディーの完成度の高さが撮影の質を上げてくれるのだと話す。
「梅雨時期の撮影ということもあり、かなり雨が降っているシーンでの撮影などもありましたが、LUMIX G9PROIIは防塵・防滴機能が備わっているため、安心感がありました。実際に雨の撮影でも動作が不安定になったことはありませんでした。ボディーのデザインも写真を撮ることを意識したデザインだと感じました。グリップも手にしっくりくるので、重めのレンズを装着しても持ちづらくなることはありませんでしたね。さらに個人的に気に入ったのがAF-SとAF-C、MFの切り替えスイッチの位置ですね。これが絶妙にいいところに配置されていて、操作がスムーズに行えました。撮影中に切り替えたくなるシーンなどがあり、そんなときにいちいちボタンの位置を確認することなく、感覚的に切り替えられるのは重要です。さらにカメラシステムとしてはかなり軽量かつ小型であること。これは他の写真家も感じたことだと思いますが、マイクロフォーサーズセンサーである恩恵は、高性能なレンズがそれなりに小型にできるところです。同じ本数のレンズを持ち出した場合には、より大きいセンサーサイズのカメラでは、カメラバッグの重さは数倍になるかもしれません。クルマで移動することが多いとはいえ、撮影によっては、かなり山を歩くこともあります。そんなときに『重いから、このレンズは持って行くのを諦めよう』というのでは、もったいないです。そういう意味でも『写真機』としての完成度の高さを感じました」
![カメラの液晶画面を操作する手](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_121716761/item_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710830438475/takaya-img06.jpeg)
![夕暮れホームの電車](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_121716761/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710830620933/takaya-img07.jpeg)
F4.5 1/400秒 ISO800 ©高屋力
嫌みのない忠実な色表現がいい
肝心の色表現についてはどのような印象を持ったのか。
「今回の撮影はほとんどが『スタンダード』で撮影しましたが、少しコントラストや色味を強調したいときには『風景』を選択しました。スタンダードに関しては、実際の色合いに忠実だったので、後でRAWデータをいじるにしても扱いやすい印象です。車両の金属の質感など、少しコントラストを意識したい場合には『風景』が結構しっくりきました。後は好みの問題なので、フォトスタイルの設定を自分好みに調整するのがいいかもしれません。面白いなーと思ったのは『LEICAモノクローム』という白黒のフォトスタイルです。メリハリのある白と黒のコントラストがとても素敵で、モノクロ写真にもチャレンジしたい人にはおすすめです。自分の表現したいイメージをきちんと具現化できる。それがLUMIX G9PROIIです」
![水面にかかる橋の上を走る電車](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_229009111/item_copy_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710830966763/takaya-img08.jpeg)
F5.6 1/640秒 ISO400 ©高屋力
![渓谷を走る電車](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_229009111/item_copy/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710831005524/takaya-img09.jpeg)
F6.3 1/800秒 ISO800 ©高屋力
![遠くの電車に向かってカメラをかまえる男性](/content/panasonic/jp/ja/dc/G-series/g9m2/impression/takaya/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_229009111/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1710831059786/takaya-img10.jpeg)
●文/大貝篤史 写真/高屋 力
■写真家プロフィール
高屋 力 Riki Takaya
京都府生まれ。幼少期から鉄道写真に興味をもち写真を撮り始める。フォトスタジオで6年間勤務したあと、フォトオフィス高屋を設立。カメラマンとして営業写真、商業写真を中心に活躍しながら、作家活動として各地の鉄道風景を残すために全国を放浪しながら作品を作り上げる。
■LUMIX G9PROIIと使用したレンズ
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