DC-BGH1多彩な映像表現を可能にする動画機能
撮影ニーズを支える豊富なアシスト機能。
4K/60p動画記録
豊富なカラープロファイルを持つ 4K/60p 10bit動画記録
パナソニックの4K技術、イメージセンサー、ヴィーナスエンジンの技術を結集し、4K/60p 10bitなど全ての記録モードで動画無制限記録を実現しました。
4K/60pで記録すれば、動きのある激しいシーンを秒間60フレームでのなめらかな映像で撮影でき、色彩やディテールをより高精細・高画質に記録できます。また、GHシリーズで培った高精度な放熱シミュレーションと放熱ファンを搭載した放熱構造により、動作保証温度内における動画記録の時間無制限を実現しました。⻑時間撮影を可能にすることで、ノーカットの映像表現や星空・夜景の撮影、野生動物やドキュメンタリーの撮影など、プロの撮影現場の信頼に応えます。
ローリングシャッター現象の歪みを抑える、高速の処理性能
搭載されたセンサーは、エンジンと連携し4K/60P動画読み出しに対応する処理速度の高速化を実現。速い被写体の動きで発生しがちな「ローリングシャッター現象」を抑えることができ、自然な描写を可能にしています。
用途に合わせたファイルフォーマット
プロの制作現場で活躍する、多様な撮影・記録フォーマット
内部記録のファイルフォーマットに、対応編集ソフトが豊富なMOV、汎用性に優れたMP4を採用しました。
コーデックは、主流であるH.264/MPEG-4 AVC、および次世代スタンダードの一つと注目されているH.265/HEVCです。必要なビットレート、フレームレート、圧縮方式、映像の用途やワークフローなどに応じ、充実した記録モードから最も扱いやすいものを選択できます。
記録形式
[動画記録モード抜粋]MOV システム周波数:59.94Hz(NTSC)
フレームレート | ビットレート | サンプリング | 圧縮 | コーデック | オーディオ | |
---|---|---|---|---|---|---|
Cinema4K (4096×2160) | 59.94p | 200Mbps | 4:2:0 10bit | LongGOP | H.265/ MPEG-H HEVC | LPCM/ハイレゾ※ |
29.97p | 400Mbps | 4:2:2 10bit | ALL-I | H.264/ MPEG-4 AVC | ||
23.98p | ||||||
4K (3840×2160) | 59.94p | 200Mbps | 4:2:0 10bit | LongGOP | H.265/ MPEG-H HEVC | |
29.97p | 400Mbps | 4:2:2 10bit | ALL-I | H.264/ MPEG-4 AVC | ||
23.98p | ||||||
4Kアナモフィック (3328×2496) | 59.94p | 150Mbps | 4:2:0 8bit | LongGOP | H.264/ MPEG-4 AVC | |
29.97p | 400Mbps | 4:2:2 10bit | ALL-I | |||
23.98p | ||||||
FHD (1920×1080) | 59.94p | 200Mbps | 4:2:2 10bit | ALL-I | H.264/ MPEG-4 AVC | |
29.97p | ||||||
23.98p |
※ 別売のXLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1装着時。
ALL-Intra/LongGOP
目的や編集環境に合わせて選択できる圧縮方式
ALL-Intra圧縮方式では、4K記録時に最大400Mpbsでの高ビットレート記録を実現。1フレーム単位で圧縮していくイントラフレーム方式の圧縮形式なので、1フレーム単位でデコード/エンコードを行え、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集に最適です。プロレベルの高度な要望にも十分に応えられる、最適な仕様になっています。一方のLongGOPは、良好な画質と高い圧縮率を両立。データが軽量で扱いやすく、⻑時間の収録にも適しています。
●ALL-Intra記録はビデオグレード90の当社製SDカードで動作確認済みです。本機能を使用する場合は、ビデオグレードクラス60以上のSDカードをお使いください。 撮影環境やご使用のSDカードによっては、本機の保護のため、撮影が停止する場合があります。
Cinema 4K 10bit記録
GHシリーズの系譜を継ぐCinema4K/60p記録に対応
Cinema4K(4096×2160)においても、高解像と高フレームレートを両立したC4K/60p 4:2:0 10bit内部記録を実現。BGH1の誇るコンパクトかつ高画質・高感度性能が映画制作などのさまざまな現場で対応可能になりました。
激しい動きのある撮影シーンでも、コマ落ちが少ない自然でなめらかな映像で撮影でき、色彩やディテールをより高精細・高画質に記録できます。また、C4K/60p/4K/60pで記録しておけば、編集作業時にあとから30pや24pなどのフレームレートに自由に変更でき、制作現場などで自分が描きたい世界観の動画に仕上げていくことが可能です。
4:2:2 10bit出力対応
4:2:2 10bitの高画質を、HDMI/SDIライブビューに出力可能
動画記録中にHDMI/SDI端子から同時に4:2:2 10bitにて映像出力する「HDMI/SDIビデオ出力」に対応。本体のSDカード記録中にも、4:2:2 10bit映像信号を同時出力することが可能です。他社製カメラで撮影した映像に組み合わせて編集する場合でも、色調節をスムーズに行えます。HDMI出力は4K 4:2:2 10bit、SDI出力はFHD 4:2:2 10bitに対応しています。
VFR(バリアブルフレームレート)
多角的な進化を遂げ、スローモーション撮影の可能性を広げる
スローモーションやクイックモーションでの再生が可能な、VFR記録機能を搭載。記録フレームレートを基準より高くする(オーバークランク撮影)ことで、再生時にはスロー映像になり、被写体の動きをより印象づけることができます。また反対に、記録フレームレートを基準より低くする(アンダークランク撮影)ことで、再生時にはクイック効果が得られて、印象的な映像表現を生み出せます。
4K/C4K/アナモ4K撮影時(4:2:0 8bit)
グレーの部分のフレームレートは「等速」になります。
59.94Hz | 50.00Hz | 24.00Hz |
---|---|---|
29.97p | 25.00p | 24.00p |
2fps | 2fps | 2fps |
15fps | 12fps | 12fps |
26fps | 21fps | 20fps |
28fps | 23fps | 22fps |
30fps | 25fps | 24fps |
32fps | 27fps | 26fps |
34fps | 30fps | 28fps |
45fps | 37fps | 36fps |
60fps | - | 48fps |
- | 60fps | 60fps |
FHD撮影時(4:2:0 8bit)
グレーの部分のフレームレートは「等速」になります。
59.94Hz | 50.00Hz | 24.00Hz | ||
---|---|---|---|---|
59.94p | 29.97p | 50.00p | 25.00p | 24.00p |
2fps | 2fps | 2fps | 2fps | 2fps |
30fps | 15fps | 25fps | 12fps | 12fps |
56fps | 26fps | 46fps | 21fps | 20fps |
58fps | 28fps | 48fps | 23fps | 22fps |
60fps | 30fps | 50fps | 25fps | 24fps |
62fps | 32fps | 52fps | 27fps | 26fps |
64fps | 34fps | 54fps | 30fps | 28fps |
90fps | 45fps | 75fps | 37fps | 36fps |
120fps | 60fps | 100fps | 50fps | 48fps |
150fps | 75fps | 125fps | 62fps | 60fps |
180fps | 90fps | 150fps | 75fps | 72fps |
210fps※ | 105fps | - | 87fps | 84fps |
240fps※ | 120fps | 200fps | 100fps | 96fps |
- | 135fps | 240fps※ | 112fps | 108fps |
- | 150fps | - | 125fps | 120fps |
- | 165fps | - | 137fps | 132fps |
- | 180fps | - | 150fps | 144fps |
- | 195fps | - | - | 156fps |
- | 210fps※ | - | 175fps | 168fps |
- | 225fps※ | - | - | 180fps |
- | 240fps※ | - | 200fps | 192fps |
- | - | - | - | 204fps※ |
- | - | - | 225fps※ | 216fps※ |
- | - | - | 240fps※ | 228fps※ |
- | - | - | - | 240fps※ |
※ センサー201fps以上はクロップ記録になります。
アナモフィック動画
シネマスコープサイズの映像作品を制作できるアナモフィック撮影
4:3アスペクトのアナモフィックレンズに対応した、アナモフィック動画記録が可能です。撮影中、アナモフィックデスクイーズ表示機能を使えば、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態を外部モニターにシミュレーション表示※できるので、編集後の仕上がりをイメージしながら構図決めやセッティングを行うことができます。本機は新たにデスクイーズ倍率を追加し、従来GHシリーズで搭載していた2.0倍、1.33倍に加え、1.8倍、1.5倍、1.3倍のデスクイーズ表示にも対応し、アナモフィック撮影をアナモフィックデスクイーズ表示機能でサポートします。
※ 撮影時:SDIのみ表示可能、再生時:HDMI/SDI共に表示可能。
撮影をアシストする充実の撮影機能
様々な撮影環境で、カメラ操作を支える多彩なサポート機能
本機にはモニターやファインダーを搭載しておりませんが、HDMI端子・SDI OUT端子を搭載し、さまざまな撮影現場にて自由でフレキシブルな拡張が可能です。
V-Log L ビューアシスト機能
V-Log L撮影時に、LUT適用後の映像を外部モニターに表示し、納品時のルックを確認することができます。HDMI出力映像に加え、SDI出力映像に対してもビューアシストを適用し、外部モニターでのルックの確認が可能。プリセットのLUT(Vlog_709)だけでなく、カスタムLUTを読み込んで適用できるので、さまざまな納品イメージに対応できます。
V-Log L ビューアシスト
VARICAM LUTライブラリを使用可能
VARICAM LUTライブラリは、複数の機器間で色を正確に共有できるよう、3つの異なるフォーマットで提供されています。BGH1に読み込む際は、.VLT形式をご使用ください。
- LUTを正しく適用しないと、画像を正しく表示できない可能性があります。
動画記録中の赤枠表示
動画記録中に画面全体に赤枠を表示することで、撮影ミスを防ぐことが可能です。赤枠表示は、ON/OFF選択できます。
フレーム表示
撮影時に様々なアスペクトのフレームを画面表示できます。例えば、16:9での撮影後にシネマスコープで納品する際に、納品時の画角を確認しながらの撮影ができます。アナモフィック撮影を含む全ての撮影モードに適用でき撮影環境に合わせてフレームの色やフレームマスクの透過度を変更することも可能です。
シンクロスキャン
蛍光灯下での撮影や、テレビ画面やPCモニター画面を撮影する場合などに発生する、画面のちらつき(フリッカー)を低減。シンクロスキャンを行う事により、環境に合った適性なシャッタースピードの選択が可能になり、従来のフリッカー軽減機能では処理しきれなかった微妙な低周波の揺れにも対応しています。
マスターペデスタル調整
ペデスタルを下げることで黒が締まった印象の映像にしたり、上げることで全体的に少しモヤがかかったような効果を出すことができます。
ヒストグラム表示
横軸に明るさ、縦軸にその明るさの画素数を積み上げたヒストグラムを表示可能です。ヒストグラムの分布を見ることによって、現在の露出状況を判断できます。また、ヒストグラムの表示場所を、自由に移動可能。カーソルで上下左右に移動できます。被写体と被らない位置に配置することで、被写体と露出を同時に確認できます。
カラーバー表示
撮影画面にカラーバーを表示します。カラーバー表示中は、テストトーンが出力されます。
■SMPTEカラーバー
■EBUカラーバー
■ARIBカラーバー
ゼブラパターン
閾値の異なる[ゼブラ1]、[ゼブラ2]の同時表示に対応しました。例えば「すでに白飛びしている部分」と「白飛びしそうな部分」を同じ画面で確認できます。さらに、輝度の上限と下限を設定してその範囲内をゼブラパターン表示できるので、スキントーンの測定や、V-Log L時の18%標準反射板を使用した露出設定などに有効です。
①=80%以上、②=100%以上の設定例
スポット輝度メーター
被写体のごく一部の範囲の輝度を測定する機能を搭載。測定枠は移動が可能なため、構図を決めた後に任意の位置の明るさを測ることができます。通常撮影時は-7〜109%(IRE)の範囲を測定、%で表示。露出補正やISO、ゲイン設定を行うとリアルタイムで測定値に反映されます。さらにV-Log L設定時はストップ単位に換算して表示。18%標準反射板を測りながら[0 STOP]に調整することで、正確な標準露出が得られます。
SS/ゲイン操作
撮影時の素早い判断と操作をアシストするために、動画用コントロールパネルを用意。写真撮影とは異なる、動画撮影・制作時に必要な設定項目にすることで、スムーズな作業をサポートします。
さらに、動画用コントロールパネルも、3種類を選択可能。従来通りの「秒/ISO」の操作に加えて、一般的なビデオカメラと同じように扱うユーザー向けの「秒/dB」と、映画用カメラに慣れているユーザー向けの「角度/ISO」を用意。慣れ親しんだオペレーションタイプで、より円滑な映像制作に貢献します。
■SS/ゲイン操作=角度/ISO
■SS/ゲイン操作=秒/dB
■SS/ゲイン操作=秒/ISO
その他の特長
注意事項
●UI画像は外部モニター接続時のイメージです。
●画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
●画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。