ビタミン・レッスン
ビタミンの組み合わせ(3月・4月)
【3月:みかん】 ビタミンA
美肌・肌荒れ(口内炎)予防・乾燥防止・がん予防
気温の変化や乾燥に負けない、しっとり肌のビタミン美女に
3月が旬のフルーツ、みかんにはβ-クリプトキサンチンが豊富。これは、体内でビタミンAに変化する栄養素です。 ビタミンAには、肌のターンオーバー※を正常に保ち、粘膜や皮膚を健康的に整える働きがあります。
※肌表面0.2mmの表皮層で起こる新陳代謝のこと。常に新しい細胞が押し上げられ、不要となった細胞は古い角質となって剥がれ落ちていく。健康な肌であれば28日周期で一巡するといわれ、加齢やストレスなどが原因で停滞する。滞ると古い角質がいつまでも肌表面に残り、新しい細胞が巡ってこないので、くすみや肌荒れ、乾燥の原因に。
ビタミンA(みかん)×鉄(ほうれん草)
肌の奥に働きかけて、自らうるおうキレイな肌に
ほうれん草に含まれる鉄分には、肌の真皮層※にある新しい細胞に、フレッシュな酸素を運搬してくれる働きが。みかんのビタミンA(ほうれん草にも入っています)と合わさると、健康的なしっとり美肌を生み出す効果がさらにアップします。
※表皮層の下に位置する、約1.2~2mmの層。毛細血管があり、表皮層のターンオーバーに必要な栄養分を送り込む。また、コラーゲン、ヒアルロン酸などが存在し、皮膚の水分やハリ・弾力をつかさどっている。
ビタミンA(みかん)×ビタミンB群(バナナ)
ガサガサ・ブツブツ知らずの、なめらかな輝く肌に
バナナに含まれるビタミンB群には、肌の新陳代謝を促し、キメを整える効果が。ビタミンAとのかけ合わせで、吹き出もの・赤みなどの肌荒れを防ぎ、なめらかな美肌に導きます。またキメが整うと、肌がうるおいをきちんと抱き込み、キープできるようになります。
専門家からのチェックポイント
みかんとほうれん草のビタミンAは体内で必要なぶんだけ変換されるため、動物性のものとは異なり、過剰摂取の心配がありません。また、脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率アップ! オメガ3脂肪酸を含むクルミオイルなどは、保湿効果もありおすすめです。
管理栄養士 大島菊枝
【4月:マスクメロン】 ビタミンB群(B6)
むくみ予防・血圧調整・利尿効果・二日酔い対策
みずみずしいグリーンパワーで、春先の「むくみ」を迎え撃つ
4月が旬のフルーツ、なめらかな舌触りと上品な甘さが魅力のメロン。
メロンには、ビタミンB群、特にB6が含まれています。
また、カリウムも豊富。これらの栄養素は、春先におこりやすいむくみの対策にぴったりなのです。
ビタミンB群〈B6〉(マスクメロン)×ビタミンB6(キウイ)
栄養不足による「むくみ」をビタミンパワーで回避!
むくみの原因その1は、肉や魚、お豆腐などに含まれるたんぱく質の不足です。メロンのビタミンB6は、カラダに必要なたんぱく質の代謝に欠かせない栄養素。積極的に摂ることでむくみを回避することができます。キウイにもビタミンB6が含まれるので、組み合わせるとパワーアップ。さらにキウイのクエン酸が代謝も促進してくれます。
ビタミンB群〈B6〉(マスクメロン)×カリウム(水菜)
塩分過多からおこる「むくみ」をすっきり解消
むくみの原因その2は、塩分(ナトリウム)の過剰摂取。春は宴会などの機会が増えますが、外食続きになると、摂取する塩分が高めの傾向になることも。バランスをとるためには、メロンと水菜のカリウムが効果的!また、水菜に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラルもカリウムとともに働き、むくみ対策をサポートします。
専門家からのチェックポイント
ビタミンB6は、高脂肪食やアルコールの摂取で欠乏することがあります。また水溶性ビタミンであり、体内に貯めておくことができません。メロンにはナイアシンも含まれますが、これはアルコールの代謝に一役買ってくれる栄養素。飲み会などがあるときは、その前に摂取することをおすすめします。
管理栄養士 大島菊枝