ビタミン・レッスン
ビタミンの組み合わせ(9月・10月)
【9月:和梨】 ビタミンB群
解熱作用(中医/夏風邪)・二日酔い対策・利尿作用
夏の疲れを残さない!バイオリズムを整えて風邪予防を
9月が旬のフルーツ、和梨には、ビタミンB群やアミノ酸(アスパラギン酸)が含まれています。これらは身体の基本的なエネルギー代謝にかかわる栄養素。昼夜の寒暖差や夏の疲れなど、バイオリズムが乱れやすくなるこの時期は積極的に摂りたいものです。
ビタミンB群(和梨)×ビタミンC(キウイ)
喉のイガイガや熱っぽさが気になるときに
昔から和梨には解熱作用があるとされ、風邪や喉の不調があるときによく食されてきました。そんな和梨にキウイを組み合わせると、季節の変わり目の疲れをためないコンビネーションに!キウイには、風邪予防にぴったりなビタミンCや、疲労物質の代謝を手伝ってくれるクエン酸などが含まれています。
ビタミンB群(和梨)×ビタミンB群〈B1、B2〉(セロリ)
精神的なバイオリズムも整えて
9月は秋への変わり目。夏バテの疲れを引きずった状態で激しい寒暖差にあたると、自律神経が乱れてしまいます。そこにおすすめなのが和梨とセロリの組み合わせ。両者に含まれるビタミンB群には、精神をリラックスさせる効果があるのです。また、セロリには精神的な疲れにアプローチするフラボノイド、アピゲニンも含まれています。
専門家からのチェックポイント
梨にはシミを防ぐアルブチンが含まれており、サンケアにもぴったりなフルーツ。また糖分を多く含むため、肉や魚、大豆食品、乳製品などのたんぱく質と合わせて朝に補給することで、体内時計がリセットされ、生活のリズムが整いやすくなります。
管理栄養士 大島菊枝
【10月:ぶどう】 ビタミンB群
シミ予防・エナジーチャージ・脳活性効果
夏の疲れを肌に残さない!透明感あふれる美肌づくりを
10月が旬のフルーツ、ぶどうには、ビタミンB群やぶどう糖が含まれています。秋に差し掛かると、肌に夏の疲れが出やすいもの。これらの栄養素は代謝にかかわり、透明感ある美肌のもとである「フレッシュな細胞」を生み出すために、栄養素を送り届ける手伝いをしてくれます。
ビタミンB群(ぶどう)×ビタミンB群・ビタミンC(モロヘイヤ・パイナップル)
肌荒れやシミなどの色ムラによる「肌にごり」を撃退!
ぶどうとモロヘイヤに含まれるビタミンB群は、季節の変わり目に出やすい吹き出物対策に◎。また、パイナップルに含まれるビタミンCは美白してくれることでおなじみですが、ビタミンB群と組み合わさると代謝が促され、シミの撃退パワーがアップ!3つの野菜&フルーツの組み合わせで肌の色ムラにアプローチし、にごりのない透明感を手に入れましょう。
ビタミンB群(ぶどう)×鉄分(大葉)
この季節に起こりやすい、冴えない「肌ぐすみ」を撃退!
なんとなく肌にくすみ感が現れやすい秋口。その正体は、血液中の酸素不足かも。大葉には、キレイな血液をつくってくれる鉄分が豊富なので、肌に健康的な血色と透明感をもたらしてくれます。健康な血液は、作られてしまったメラニンの代謝回収も行うため、クリアな肌に導いてくれるでしょう。また、ターンオーバーサイクルの乱れによるごわつきもくすみの要因。大葉のβ-カロテンとぶどうのビタミンBでサイクルを整えて!
専門家からのチェックポイント
女性は、月経前や妊娠中などホルモンバランスの変動が起こるときにシミができやすくなる場合があります。美肌のためには、バイオリズムにあわせてうまくフルーツを取り入れ、ビタミンを補うようにするとよいでしょう。
管理栄養士 大島菊枝