ビタミン・レッスン
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ビタミンの組み合わせ(5月・6月)
【5月:枇杷】 ビタミンA
美肌・免疫力アップ・うつ予防・鎮咳(中医)
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新生活にも慣れたころ、日々を乗り切るために免疫力UPを
5月が旬のフルーツ、枇杷には、β-カロテンが含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変化し、活性酸素を除去。カラダの免疫細胞を活性化して、免疫システムの機能をUPします。また、皮膚・粘膜の状態をすこやかに保つ働きもあり、細菌・ウイルス感染などへの抵抗力を強化してくれます。
ビタミンA(枇杷)×ビタミンC・亜鉛(グレープフルーツ・ラズベリー)
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抗酸化力を上げて広範囲にわたる免疫力を
枇杷のビタミンAに、グレープフルーツとラズベリーのビタミンCが合わさると、除去できる活性酸素の種類が増えて抗酸化力UP。殺菌作用もプラスされ、幅広く免疫力をバックアップできます。さらにラズベリーの亜鉛が、活性酸素除去のための体内酵素づくりをサポート。エイジングケアにも効果的です。
ビタミンA(枇杷)×ビタミンE(モロヘイヤ)
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安定した免疫システムを手に入れる
モロヘイヤに含まれるビタミンEは、免疫の司令塔となる細胞の働きを強力にしてくれる栄養素。しつこい病原菌やウイルスに対して攻撃してくれるため、ビタミンAとあわせてとると、免疫システムも強力に!疲れがたまりやすい季節を乗り切る、強いカラダづくりを目指しましょう。
専門家からのチェックポイント
腸は、カラダの免疫系全体の60%を占める重要な器官。乳酸菌をはじめとするプロバイオティクス(腸内環境を整える細菌)を含む食品もあわせて摂るようにすると、健康な腸づくりが行われ、パワフルな免疫力につながります。
管理栄養士 大島菊枝
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【6月:さくらんぼ】 ビタミンC
疲労回復・ストレス対策・抗酸化作用
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梅雨のジメジメ期、ストレスやだるさの対策を!
6月が旬のフルーツ、さくらんぼには、ビタミンCが含まれています。6月はジメジメした天気が多くどんより気分になりがちですが、ストレス対策にはビタミンCが有効ってこと、ご存知でしたか?私たちの体内では、ストレスを感じるとそれに対抗するホルモンが分泌されますが、このときにビタミンCが必要なのです。
ビタミンC(さくらんぼ)×ジンゲロール・マグネシウム、鉄(しょうが・小松菜)
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だるくて食欲もイマイチ……そんなときに
ジメジメした季節は食欲も落ち、栄養不足→だるさの促進、という悪循環に陥りがち。さくらんぼのビタミンCと小松菜のマグネシウムで抗ストレスホルモンをダブルサポートし、だるさ対策を。小松菜には疲れやすさにアプローチする鉄分も含まれています。さらに、食欲増進効果のあるジンゲロールを含むしょうがを摂り、胃を健康な状態に整えてあげればバッチリ!
ビタミンC(さくらんぼ)×ビタミンB群〈B6〉(アボカド)
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ストレス過多でイライラどんより……そんなときに
アボカドのビタミンB6は神経系の機能をサポートしてくれるので、さくらんぼのビタミンCと合わさると、ストレス予防に効果的です。アボカドは心を安定させるセロトニン※の原料となるトリプトファンも豊富な果物。気分の落ち込みを感じたら意識してみましょう。
※精神の安定をもたらす脳内の神経伝達物質。「幸せホルモン」と呼ばれることもある。不足すると疲れやすさや落ち込みの原因に。
専門家からのチェックポイント
さくらんぼの酸味のモトである有機酸は、代謝促進を担う成分。ストレス過多のときは代謝も落ちやすいですから、積極的に摂取したいものです。体内に酸素を供給する鉄分や、造血作用のあるビタミンB12も、この季節に意識したい栄養素。ビタミンB12は動物性の食品に含まれますので、バランスのよい食生活をこころがけましょう。
管理栄養士 大島菊枝
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