ビタミン・レッスン
ビタミンの組み合わせ(1月・2月)
【1月:西洋梨】 食物繊維、ビタミンE
整腸作用・デトックス
年末年始に食べすぎた……そんなカラダをリセット!
冬休みシーズンは、ごちそうの食べすぎや就寝・起床時間が遅れるなど、生活が乱れやすく腸に負担をかけやすいもの。1月が旬のフルーツ、西洋梨を上手に利用しましょう。西洋梨に含まれる食物繊維は整腸作用に効果的。特に繊維質には不溶性のものが含まれていて、腸を刺激してぜん動運動を促進し、お通じを快適にしてくれる作用があります。
また、西洋梨には基礎代謝をサポートしてくれるビタミンEも少量含まれます。
食物繊維、ビタミンE(西洋梨)×ビタミンE(ブルーベリー)
腸をあたためて、スムーズなお通じを
腸など内臓の働きをよくするには、血流を促してカラダを温める必要があります。これを担ってくれるのがビタミンE。ブルーベリーには、西洋梨と同様にビタミンEと食物繊維が含まれているため、ダブルで摂ることで確実なお通じ対策につながります。また、ブルーベリーにはアントシアニンなどのポリフェノールが含まれており、生活習慣病の予防にも効果的です。
食物繊維、ビタミンE(西洋梨)×ビタミンA・オリゴ糖(にんじん・はちみつ)
消化器官をリセットして、健康なメカニズムに整えて
食べすぎて腸の調子が狂い、おなかを下したり、反対に便秘がちになり下剤に頼ったりすると、腸内の善玉菌が減り、快適なお通じがますます難しくなる場合も。そんなときは、西洋梨の食物繊維とはちみつのオリゴ糖を一緒に摂ることで、腸内細菌を育てる手助けを。また、にんじんのβ-カロテンは、胃や腸の粘膜保護をサポートしてくれます。暴飲暴食で酷使した胃腸をいたわって。
専門家からのチェックポイント
食物繊維豊富だからといってフルーツばかり食べてしまうと、糖分過多におちいり、リセットダイエットのつもりが逆に体重増加……なんてことにもなりかねないのでご注意を。また、食物繊維の摂りすぎは胃腸の消化活動にとって負担になります。刻む・すりつぶすなど細かくしたり、よく噛むなど、胃にやさしい形で摂るのがコツです。
管理栄養士 大島菊枝
【2月:いちご】 ビタミンC
美肌・風邪予防・貧血予防・ホルモン安定
寒い季節も、レッドのチカラでサビない美しさをキープ!
2月が旬のフルーツ、真っ赤ないちご。
いちごの代表的な栄養素であるビタミンCには、カラダを活性酸素※によるサビから守る働き(=抗酸化作用)があるため、美肌にはとてもうれしい成分です。
※消費された酸素の数%が体内で変化したもの。紫外線やストレス、喫煙などの影響により増加する。体内の細胞を酸化させ、シミやしわ、動脈硬化など老化の原因となる。
ビタミンC(いちご)×ポリフェノール(りんご)
サビ止め効果をさらにパワーアップ
いちごのビタミンCが持つ抗酸化作用は、りんごのポリフェノールと合わさると効果倍増。主にプロシアニジンというポリフェノールで、体内をフレッシュな状態に整えてくれます。血管の働きを正常化させるチカラもあるので、いきいきとした血色のよい肌に。
ビタミンC(いちご)×リコピン(プチトマト)
ぷるぷるのみずみずしい美肌に
抗酸化作用を多角的にバックアップしてくれるのが、プチトマトに含まれるリコピン。メラニン生成抑制やコラーゲン生成、肌の水分量キープなど、うれしい効果がたくさんあります。また、ビタミンCは水溶性、リコピンは脂溶性なので、体内で働く箇所が異なりますから、相乗的・多角的なサビ止め効果が期待できます。
専門家からのチェックポイント
ビタミンCは、いちご約150g(およそ10粒)で一日の必要量を摂取することができます。ただし、ストレスが多いとそれだけ消費されてしまいますし、体内に貯めておくことができない栄養素なので、朝昼晩とこまめに摂取すると◎。活性酸素を除去するチカラは加齢により減少していきますので、ビタミンCで補っていきましょう!
管理栄養士 大島菊枝