旅と、日々と、手のひらからはじまる朝写真家・三部正博と「ラムダッシュ パームイン」のある時間
日常でも、旅先でも、どんなときでも。
さまざまな環境に呼応しながら揺るがない視点を持ち、あらゆる「美」を見出す写真家の三部正博さん。その感性はどのように日々のコンディションと結びついているのか。彼のモーニングルーティンと朝を整える〈ラムダッシュ パームイン〉とともに、そのヒントを探っていく。
Photo:Onoda Yoichi, Masahiro Sambe Text:Eizaburo Tomiyama Edit:TRANSIT
朝の光、すべてがドラマチックになる瞬間
いつもより早く起きた朝、いつもより余裕のある朝は心がふわりと軽くなる気がする。
美しく差し込む光が、モノの輪郭をやわらかく浮かび上がらせてくれるからなのかもしれない。
「朝は太陽の位置が低いので、その時間にしか入らない光があるんです。この部屋だと、午前5~6時くらいまでは奥まで光があたるので、ガラスの器の透明感が増したように見える。そして、どこか青っぽい色味の印象になるんです」
写真家の三部正博さんはそう語る。
静かに空間を満たす朝の光は、彼にとってすでに被写体の一部であり、同時に一日のはじまりを告げる合図でもある。
「朝の光はドラマチックできれいですよね。でも、光でごまかせてしまうこともある。だから自分の作品では、あえてそういう光を狙わないこともあります」
意図的に“美しすぎる瞬間”から距離を取る。その姿勢は、彼の写真がもつ独特の静けさと深度に通じている。
日々の生活をしっかり営むことで、見えてくるもの
三部さんの朝に、コーヒーの香りは欠かせない。
深煎りの豆を挽き、ハンドドリップで淹れる一杯。それを飲みながらメールをチェックする時間は、20代から続く習慣だ。
「朝起きたらまず歯を磨いて、朝食後にまた磨いて。それから髭を剃ります」
写真家にとって、毎日のコンディションは作品の出来栄えに直結する。
クライアントからオーダーされた仕事であれば、気分がのる・のらないなど言っていられない。しかし、誰からの制限も受けない作品づくりには凪のような穏やかさが必要だ。
「日々の生活をしっかり営んでいないと難しいというか……。気持ちが安定していることが、作品づくりにとっては大事ですよね」
その“整える”というルーティンのなかに、最近加わったのがパナソニックのシェーバー「ラムダッシュ パームイン」だ。
「最初に思ったのは、デザインが可愛いなって。あと、手にすごく馴染むんです」
ラムダッシュ パームインは、持ち手のない手のひらサイズの5枚刃シェーバー。指先で肌の状態を感じながら、なでるように剃る感覚で先駆的なプロダクトとなっている。
「華美な装飾がないもの、機能美があるものが好きなんです。そういう意味で、すごくしっくりきました。手のひらサイズなのに5枚刃なので、剃り残しがなくて快適ですし、水洗いできるので手入れもラク。でも本当は、吸い付くように着脱できるマグネット式のキャップが一番のお気に入りなんです(笑)」
一般的なシェーバーとは一線を画すデザイン。そのなかには、日常の所作さえもさりげなく整えてくれるディテールが随所にある。
「髭を剃り終えたら、香水をつけてほぼ完成です。おしゃれも好きですが、最近は洋服選びに時間がかからなくなりました。30代までは黒で揃えたりしていましたが、最近は暖色系が好み。性格が丸くなってきたんですかね」
旅先でも、空間に馴染む道具が生む心の余白
国内外を行き来する三部さんにとって、日常の延長に旅がある。
仕事でも作品づくりでも、写真家にとって移動は避けられない。
「メモ帳とペンは必ず持っていきます。ふと思いついた言葉を書き留めるために。あとは香りグッズとカメラですね」
旅の必需品、そのひとつにラムダッシュ パームインも仲間入りした。
「旅との相性はすごくいいですね。レザー調のケースも洗練されていて、コンパクトなので気軽にバッグに入れられます。
©Masahiro Sambe
一般的なシェーバーは存在感が大きい。しかし、ラムダッシュ パームインは違ったと語る。
「置物みたいに佇んでくれるんです。旅先の洗面台に置いても空間を邪魔しないというか、むしろ馴染んでくれる。旅という特別な時間がスムーズに続いていくんです」
それは、旅の質を静かに底上げする要素でもある。
無骨なシェーバーでは体現できない、空間に違和感なく溶け込む道具。その本来の機能が完璧な仕事をするとき、心の余白も生まれてくる。
「髭がきれいな状態で過ごせると安心感がありますよね。旅先でシェービングに不安がないって、思っている以上に大きい。いつもの自分のままで新しい風景に出会う、そのギャップが発見を生むんです」
主張しすぎない美を選ぶこと
美しさを感じると同時に、どこか懐かしさが漂う写真。
三部さんの作品には匿名性のある風景が多い。特定の場所を強く主張するのではなく、見る人の記憶を呼び起こすような景色。
「それは目指しているところでもあるんです。自然だけじゃなく、どこかに人の気配が感じられるような写真が撮りたいんです」
©Masahiro Sambe
完全な自然でも、完全な人工物でもない。そのあわいにあるものに“美”を見出す。それは、彼の道具選びとも共通している。
「カメラでも何でも、デザインが好きじゃないと持ちたくない。でも、主張しすぎるものは違うんですよね。陶器とかも好きなのですが、ラムダッシュ パームインはそれに近い存在。空間を中和してくれる趣があるんです」
心を穏やかに、常に自然体であることを大事にしている三部さん。
「年齢を重ねて、いまは清潔感を大事にしています。だから毎日髭も剃る、無精髭にならないように」
過度な演出ではなく、あくまで“自分らしさ”のためのルーティン。そのバランス感覚こそが、彼の美意識をかたちづくっている。
変わり続ける風景のなか、変わらない自分でいること
三部さんに旅先での朝のエピソードを聞いてみると、こんな話をしてくれた。
「以前、鹿児島中央駅の近くの朝市に行ったんです。散歩気分で歩きながら、地元の人おすすめの食堂に行ったら、鶏飯がすごく美味しかったんですよ。
それから3~4年後、仕事でまた訪れる機会があって。“すごく美味しい朝食があるから、みんなで行きましょう”って、スタッフを引き連れて行ったら、もう朝市も食堂もなくなっていた。たった3~4年で変わってしまうんだ、あの景色はもう見れないんだなって……」
たった数年で、その土地にとってのいつもの朝の景色がなくなってしまう。
旅の記憶は、思っているよりもずっと儚い。
だからこそ、なんでもない旅先の風景も日常の風景も、写真に収めていく意味があるのかもしれない。そしていつでもシャッターを切れるように、自分の感覚をひらいてコンディションを整えておくことも大切。変わり続ける風景の中で、自分はいつもの状態でいられるように。
手のひらに収まる小さな道具が、その時間をさりげなく支えてくれる。
そしてまた、新しい朝がはじまる。
Profile
写真家
三部正博(さんべ・まさひろ)
東京生まれ。写真家・泊昭雄に師事、その後、独立。
『TRANSIT』をはじめ、カルチャー誌やライフスタイル誌、CDジャケット、コマーシャルフィルムの撮影など幅広く活躍。2015年頃より人為的なものと自然のあわいにある風景を写真で切りとるパーソナルワーク「landscape」もつづけている。
Information
「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」
手のひらサイズで、なでるように剃る新しいシェービングが体験できて、いつでもどこでも手にしたくなる「ラムダッシュ パームイン」シリーズ。なかでも「ES-PV6A」は、5枚刃と高速リニアモーターを凝縮した革新的なコンパクトシェーバー。海水由来の素材NAGORI®を採用した陶器のような手触りが特徴。USB充電[Type-C]対応で、自宅だけでなく出張や旅行でも便利。
価格:オープン価格(オンラインストア価格4万1580円)
本体寸法:H5.7×W7.2×D4.5cm(キャップを除く)
質量:約145g(キャップを除く)
防水:IPX7基準*
洗浄:本体まるごと清潔水洗い可
電源:充電式 急速2時間充電(フル充電で1日1回約3分間の使用で、約14日間使用可能)。USB充電[Type-C]
* IPX7基準(水深1mに30分間水に浸けても有害な影響を生じる量の水の侵入がない)検査をクリアしています。