ジアイーノ 開発者の声 2023年度の挑戦
ペットエディション編

誕生以来、年々新たな機能の追加や性能の向上が施され
進化を続ける ジアイーノ。
2023年度に開発者たちが取り組んだのは
お客様からの疑問に的確に、そして真摯に応えるため
ジアイーノ の性能を一つひとつ検証し、エビデンスを得ること、
そして、特にお客様のニーズが高かった
ペットとくらすご家庭に向けた ペットエディション の開発でした。

インタビューを受けている友永さんの写真です。

友永 勝之

パナソニック株式会社 空質空調社

クリエイティブを担当。
使うなかで笑みや幸せが生まれるデザインを目指す。

インタビューを受けている田頭さんの写真です。

渡刈 裕太朗

パナソニック株式会社 空質空調社

開発、設計を担当。
くらしに根差した感性で、ジアイーノの機能の開発を進める。

インタビューを受けている追川さんの写真です。

追川 千夏

パナソニック株式会社 空質空調社

商品企画を担当。
お客様に寄り添ったジアイーノを作るべく日々邁進中。

人だけでなく、ペットにも喜んでもらえる商品を

──新たにペットオーナー向けのジアイーノを発売した理由をお聞かせください。

追川:今までもジアイーノは、たくさんのペットオーナーにご支持をいただいていました。今回、ペットオーナーにとってより価値の高い機能を充実させて「ペットオーナー向けモデル」として個性を持たせることで、もっと多くのお客様に関心を持っていただける商品になるのではと考えました。

ジアイーノの大きな特長の一つである強力な脱臭力は、ペットオーナーの日々のお悩みを解決する機能です。それに加え、ワンちゃん、ネコちゃんの目線からも、ペット用としてふさわしい商品ができないかという発想から企画を始めました。人とペット、両方に喜んでもらえる商品にしたかったのです。

大学の先生方のご意見を取り入れて、ペットにも人にもやさしいジアイーノへ。

──「ペットにも配慮したジアイーノ」ということで、新たに設けられた機能について教えてください

追川:ジアイーノの検証で以前からお世話になっている、東京農業大学の動物行動学研究室 増田教授・内山教授 に伺ったところ、犬や猫は雷などの突発的な音に驚く習性があるということを知りました。そこで、脱臭力を急いで上げたいときに突然発生する大きな風音を抑制するため、強運転に切り替えても緩やかに風量や音が上がる「シームレス風量切り替え運転」を採用してはどうか、と検討を開始しました。

渡刈:風量の切り替えパターンをいくつか用意して先生方に試していただき、動物たちに一番影響の少ないものを選んでもらいました。さらに「気になるニオイをすぐに消したい」というペットオーナー側のご希望にも応えるため、60分間限定で風量をあげて強力脱臭を行う「スピード脱臭モード」も新たに搭載しています。

スピード脱臭機能のボタンの画像です。 スピード脱臭機能のボタンの画像です。

シンプルと親しみやすさを両立したデザインに

──本体の機能の他にも、ペットエディションにはデザイン的な工夫も施しています。

友永:「ペットが主役」という印象をつけるために、特別なカラーをつけず白一色にしたいという想いがありました。その中でもちょっとした遊び心を持たせたいと、小さな肉球マークを操作部に入れています。また保護エレメント(HEPAフィルター)にも、肉球マークが浮き出るような工夫をしています。

HEPAフィルター上の肉球マークの画像です。 HEPAフィルター上の肉球マークの画像です。

──デザインするうえで苦労したところやこだわったところはありますか。

友永:HEPAフィルターのデザインでは、本来の機能を損なうことがないように気を配りました。ワンちゃん、ネコちゃんの顔のイラストを入れるアイデアもあったのですが、絵の面積が大きくなると集じん力に影響が出てしまうので、どのくらいの面積までならよいのかを計算した結果、肉球マークに落ち着きました。

また、親しみやすさを持たせつつ、あまりファンシーになりすぎないようにこだわっています。離れてみるとテクスチャーのように感じられるパターン柄とし、一つひとつの肉球も目立ちすぎないようデザインに落とし込んでいます。

ジアイーノの操作部に施されたデザインの画像です。 ジアイーノの操作部に施されたデザインの画像です。

サステナブルを意識して、外箱にも工夫を施しました

──外箱デザインも、ペットエディションならではのデザインになっています。

追川:人にもペットにもやさしい ジアイーノ、せっかくなら地球にもよりやさしくできないか、ということで、今までは捨てられてしまっていた外箱を、二次利用してもらえるようにしたらどうかというアイデアが生まれました。

ジアイーノF-MV4420の本体と、ペット用に組み立てた外箱の画像です。 ジアイーノF-MV4420の本体と、ペット用に組み立てた外箱の画像です。

追川:猫が段ボールに飛び込むようすをSNSでよく見かけることなどから、ペットも飼い主も楽しめるように、ペットが遊べる段ボールのおうちにしてみてはとなりました。外箱についても東京農業大学と連携し、ネコちゃん用の小さい小窓を付けるなど、遊びやすい工夫を入れて細かく調整しました。

外箱の検討段階のスケッチの画像です。 外箱の検討段階のスケッチの画像です。

ジアイーノをより多くのお客様に愛していただけるように

──最後に、今後の展望について、お考えを聞かせてください。

インタビューを受ける渡刈さんの画像です。

渡刈:すでにある製品の機能をチューニングしていくのは、普段の新機能の追求とはまた違った難しさとおもしろさがありました。お客様のくらしをよりリアルに想像し、くらしに寄り添う機能の開発に、今後も取り組んでいきます。

インタビューを受ける友永さんの画像です。

友永:たとえばHEPAフィルターにつけた肉球マークを見ることで、お手入れの際の面倒な気持ちが少しでも和らぐのだとすれば、それが定期的なメンテナンスを促すことにもつながっていきます。今後は今まで以上に、見た目だけでなく使って頂いたときに笑みや幸せが生まれるデザインを創っていきます。

インタビューを受ける追川さんの画像です。

追川:今回、企画の検討プロセスを経験できたことについては、今後 他の世帯への訴求を検討するうえでも参考になると思っています。ペット世帯以外にも、ジアイーノでお困りごとを解決できる世帯がたくさんあるので、より多くのお客様に愛していただけるよう企画を進めてまいります。

これまでの挑戦はこちら

「2021年の挑戦」ページのイメージ画像です。クリックすると該当ページへ移動します。

2021年度の挑戦

加湿機能を新搭載。加湿を実現させる円盤式フィルターの開発は前途多難。困難を打開したのは・・・

「2022年の挑戦」ページのイメージ画像です。クリックすると該当ページへ移動します。

2022年度の挑戦

集中クリーンモード追加、付着臭脱臭の実証、清潔加湿。その発想の原点や開発上の苦心、効果に関する検証について伺いました。