ジアイーノ 開発者の声 2023年度の挑戦
エビデンス強化編

誕生以来、年々新たな機能の追加や性能の向上が施され
進化を続ける ジアイーノ。
2023年度に開発者たちが取り組んだのは
お客様からの疑問に的確に、そして真摯に応えるため
ジアイーノ の性能を一つひとつ検証し、エビデンスを得ること、
そして、特にお客様のニーズが高かった
ペットとくらすご家庭に向けた ペットエディション の開発でした。

インタビューを受けている追川さんの写真です。

追川 千夏

パナソニック株式会社 空質空調社

商品企画を担当。
お客様に寄り添ったジアイーノを作るべく日々邁進中。

インタビューを受けている野中さんの写真です。

野中 俊彦

パナソニック株式会社 空質空調社

開発、設計を担当。
お客様のニーズに応えるべく、ジアイーノの可能性を探る。

インタビューを受けている田頭さんの写真です。

田頭 裕子

パナソニック株式会社 空質空調社

マーケティングを担当。
ジアイーノの能力の高さをお客様に伝えるため、社内外を駆け回る。

ジアイーノで解決できることを、もっと増やしたい

──除菌・脱臭・加湿・集じんという、ジアイーノの4つの性能について、改めて詳しく検証しようと思われた意図はなんだったのでしょうか。

田頭:「1台4役」というジアイーノの能力の高さについては自信をもっていましたが、もっと多くのお客様に納得してもらい「ジアイーノが家にあるといいな」と思ってもらうためにはどうすればよいのか。「あなたのあんなお悩みもこんなお悩みも、ジアイーノ1台あれば解決できます」というお役立ちポイントをもっと増やしたい。そんな視点から、生活の中のさまざまな場面を想定し、技術担当者が1つ1つ実際に検証することで、「1台4役」というキャッチフレーズを確かなものにして、さらに進化させたいと思いました。

野中:たとえば、今まで焼肉や焼き魚を料理した後の臭いを脱臭できることは、実験で確かめています。じゃあ他にも、鍋物やジンギスカン、揚げ物ではどうなのか。「おそらく脱臭できる」という予測はつきますが、それぞれの臭い成分が違うでしょうから、本当のところは実際に確かめてみないとわからないという観点で、検証することにしたのです。

ジアイーノなら「トレーがぬめりにくい」とストレートに伝えたかった

──「除菌」に関する検証から教えてください。

田頭:お客様からお寄せいただく声の中に「ジアイーノを運転させていると、洗濯物の部屋干し臭がしない」という話がありました。それを感覚値ではなく、実際にデータとして確かめてみようというところからスタートしました。

野中:部屋干し臭は洗濯物に付着した菌が原因になっています。それをジアイーノから発生させる次亜塩素酸によって除去できるのであれば、臭いの発生は抑制できるだろうという予測を立てました。

追川:2つの試験室の中に部屋干し臭の原因菌を付着させた布を入れ、ジアイーノを置いた空間と置いていない空間とで菌の数が減っているかを検証しました。また同時に、数名の専門スタッフにより、部屋干し臭が発生しているかどうかの官能評価を行いました。その結果、付着した菌の数と臭いの減少を確認することができました。

官能試験のようすです。
評価シートに書き込むようすです。

──ジアイーノ内のトレーは、加湿機能のある家電でよく問題となる「ぬめり」が発生しにくいということについても検証しています。

田頭:ジアイーノなら「清潔な加湿ができます」という抽象的な表現ではなく、「トレーがぬめりにくい」とストレートに伝えることができれば、より多くの方にジアイーノを使うメリットを感じていただけるのではないか、と考え、検証を依頼しました。

野中:事前の調査で、ぬめりの原因となる菌の特定はできましたので、次亜塩素酸があり、なしの状況下で、その菌が発生するのか、しないのかを比較していきました。

追川:実際のお客様の使用状況に近い状態でジアイーノを5ヶ月ほど稼働させ、菌の量を検証。次亜塩素酸ありのトレーではぬめりの原因菌が発生しにくいことを確認しました。

トレー内からサンプルを抽出するようすです。 トレー内からサンプルを抽出するようすです。

──「脱臭」に関する検証では、どのように対象となる料理を決めたのですか。

田頭:社内のワーキングマザーたちにアンケートをとり、料理後の臭いが気になるメニューを挙げてもらい、その結果、鍋やカレー、お好み焼き、唐揚げなどが選ばれました。他にも実際にジアイーノを使って「ジンギスカンの後の臭いが取れた」という感想をもらっていたので、それも実際に確かめてみることになりました。

追川:鍋料理でも、より多くのご家庭の調理現場に近い状況で検証したかったので、一番売れている鍋の素を調べて入手し、それを使って調べるようにしました。いろいろな料理を試験室の中で作っては調べ、8つの品目を4日間かけて検証しました。

野中:一方で、料理自体の香りというものは、おいしさを決める材料の一つなので、それまで取り去ってしまうことは良くないよね、っていう考えもありました。あくまで料理の残り香を脱臭したいと考え、料理の残り香を脱臭する使用条件を想定した試験条件での脱臭検証にて確認していきました。

ジアイーノで鍋のニオイを脱臭する実験のようすです。 ジアイーノで鍋のニオイを脱臭する実験のようすです。

集じん機能の進化の決め手は花粉

──「1台4役」の検証の残る一つは「集じん」ですが、これはどのようなものでしたか。

田頭:ジアイーノならではの集じん機能として、フィルターで捕集できるだけでなく、捕集した菌やウイルスを抑制することができることを確認していました。集じんに関しては、日本では「花粉」に対するお悩みも多く、花粉に対しての効果を突き詰められないか、という問いが浮かんできました。

野中:検証方法としては、花粉のアレルゲンを付着させた布を置いた空間でジアイーノを稼働させ、その数を数えるというものです。ジアイーノは、空気中に放出した次亜塩素酸がHEPAフィルターを通過するので、捕集したHEPAフィルター上のアレルゲンを抑制できると考えました。

田頭:ジアイーノは、放出した気体状の次亜塩素酸が室内に付着している菌やニオイを抑制するのですが、さらに室内で生き残っている気体状の次亜塩素酸が本体に吸い込まれ、HEPAフィルター上の花粉も抑制するというダブルの効果が期待できる商品なんです。その次亜塩素酸の寿命の長さと、花粉を吸い取るだけでなく抑制もできる点を確認できたのは重要だったと思います。

保護エレメント(HEPAフィルター)の画像です。 保護エレメント(HEPAフィルター)の画像です。

ジアイーノの効果を、お客様にわかりやすく伝えたい

──最後に、今後の検証の方向性について、お考えを聞かせてください。

インタビューを受ける追川さんの画像です。

追川:まだ検証はしていないけれど、「除菌」「脱臭」「加湿」「集じん」に関してジアイーノが効果を発揮できることはまだたくさんあると思います。それをこれからも一つひとつ調べていって、お客様にわかりやすい形で伝えていきたいと思います。

インタビューを受ける追川さんの画像です。

田頭:ペットに関する臭いの検証についても、犬や猫では検証していますが、たとえばウサギや鳥類ではどうなのかなど、まだまだ検証すべきテーマはたくさんあります。日々多様化するお客様のお悩みにもっと寄り添って守備範囲を広げていければ、より多くのお客様に愛していただけるジアイーノになれる。そんな無限の可能性を秘めた商品だと私は思っています。

インタビューを受ける追川さんの画像です。

野中:今回の部屋干し臭の検証によって、除菌性能による脱臭効果をお客様にお伝えすることができたのではないかと考えております。単なる除菌効果検証ではなく、除菌することでお客様環境をどのように改善できるかも踏まえた訴求検証によって、購入する納得感をお伝えしていきたいと思います。そんな方向性でも今後もジアイーノの力を探っていきたいですね。

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