『月刊ニュータイプ』新旧編集長が語る激変するアニメシーンと「全自動ディーガ」が変える視聴体験の未来
撮影=阿部岳人
地上波、BS、ネット動画配信サービス――。アニメ作品が溢れかえる現代において、私たちはどのように作品と出会い、それを楽しむべきなのか。
今回は、1985年の創刊以来、アニメジャーナリズムの先頭を走り続ける『月刊ニュータイプ』の前編集長の角清人さんと、新たに『月刊ニュータイプ』の編集長に就任した澁野義一さんにインタビュー。
歴史あるアニメ雑誌の裏舞台から、ここ数年で劇的に変化したテレビ局のアニメ事情、この夏(2026年7月期)の注目作、そしてアニメファンやクリエイターにとっての究極のガジェットとなり得るパナソニックの「全自動ディーガ」の機能まで、熱量MAXで語り尽くしてもらった。
創刊40周年、通巻500号へ
――『月刊ニュータイプ』が紡ぐ歴史とアニメクリエイターたちとの絆
──まずは、お二人の自己紹介と現在の役割についてお聞かせください。
角清人(以下、角): 私は2016年から今年の春まで『月刊ニュータイプ』の編集長を務め、現在はコミック第1局コミック第2部の部長として、『月刊ニュータイプ』や『ガンダムエース』『ドラゴンエイジ』『ドラドラしゃーぷ♯』など複数の媒体を統括しています。
澁野義一(以下、澁野): 新しく『月刊ニュータイプ』の編集長に就任しました澁野です。兼務でWebマンガメディア『コミックニュータイプ』の副編集長もやっています。
『月刊ニュータイプ』は昨年創刊40周年を迎え、今年の10月発売号でついに通巻500号を迎えます。プレッシャーは大きいですが、毎号気合を入れて作っています。おかげさまでここ数ヶ月、雑誌がものすごい勢いで売れていまして、ほぼ完売が続いている状態なんです。
──『月刊ニュータイプ』といえば毎号の美しい「描き下ろし表紙」が魅力ですが、あれはどのように作られているのですか?
角: 表紙イラストは実際にそのアニメに関わっている第一線のクリエイターの方々に描き下ろしていただく場合がほとんどです。信じられないほど多忙な日々にもかかわらず、「ニュータイプの表紙なら描きたい」と気合を入れてくださる方もいて、宣伝担当者から「こんなにいい描きおろしイラストは他で見たことがない」と驚かれることもありました。歴史があるからこそですね。
澁野:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』特集号('26年3月号)の時は、巨大なクスィーガンダムの迫力を出したいという思いをラフに込めたところ、それをアニメーターさんが拾ってくださって、ド迫力の版権絵に仕上げてくださいました。クリエイターの皆さんはラフの意図を汲んだ上で、「このキャラやメカならこういうポーズがいい」と、いつも素晴らしいアイデアで打ち返してくださいます。
いまやテレビの看板コンテンツへ!
――放送枠の新設で加速するアニメへの熱量
──ここ数年で、アニメを取り巻く環境やテレビ局の扱いはどう変化したと感じますか?
角:東京のキー局も含め、テレビ局のアニメに対する取り組み方は劇的に変わりました。20年前、私が『週刊ザテレビジョン』にいた頃は、テレビ局ってやはりドラマであり、バラエティーであり、報道、スポーツがメインで、アニメへのスポットライトがあまりあたっていなかったと思うんですよね。
それがここ数年で、日本テレビの「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」枠や、テレビ朝日の「IMAnimation」枠など、キー局が全国ネットのプライム帯にアニメ枠を新設し、放送するようになりました。
澁野:その大きなきっかけとしては、やはりコロナ禍前後の「巣ごもり需要」とネット動画配信サービスの隆盛ですよね。あの期間にアニメというコンテンツが世界中で一気に注目されると同時に、ネット動画配信サービスで日本のアニメが世界中で「サイマル(日米同時などの同時配信)」に消費されるようになった。このビジネス構造のグローバル化は、ここ数年の最大の変化だと思います。
角:アニメはキャラクタービジネスなど広がりが大きいですし、製作委員会に入るメリットも大きい。そういった点で、テレビ局の考え方も変わってきたのかなと思いますね。テレビ局がメーカーなどでアニメのプロデュースをしていた人材を積極的に迎え入れるとか、アニメ制作会社をグループ会社として傘下に組み込むといった動きも出ています。
──ネット動画配信サービス全盛の今、視聴者にとって「テレビでアニメを観る」という価値はどこにあると思いますか?
角:「テレビで無料で観られる」というのは、未だに圧倒的な強みですし、何より「同時視聴」のライブ感ですよね。ある程度決まった時間にみんなが一斉に同じ作品を観ることで、リアルタイムにSNS(Xなど)で「わーっ!」と盛り上がる熱量が生まれる。
その熱量が拡散されてトレンドに入り、それを見たライトユーザーが「そんなに面白いなら、今度観てみよう」というフェーズに移っていく。
まずテレビという巨大な着火点があって、そこから拡散していくという順番の構造は、今でも崩れていないと思います。
澁野: 放送のタイミングも多くの作品が「テレビ放送の後、少し遅れて配信」の流れですしね。配信の場合、特定のネット動画配信サービスでないと観られない作品も少なくないですから、コンテンツが集約されているテレビという媒体はやはり強いですよ。
編集長イチオシ!
この夏(7月期)の注目3タイトル
──毎クール膨大な数のアニメが放送されますが、この夏(7月期)の注目作品を教えてください。
澁野: 楽しみにしている作品はたくさんあるのですが……個人的な趣味も交えて挙げるなら、まず『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(7月7日火曜夜11:00スタート、カンテレ・フジテレビ系)。今年1月にフジテレビ系で新設した「火アニバル!!」枠での放送ですね。今回は原作者・士郎正宗さんのコミックをベースにアニメ化する初のアプローチです。制作は『ダンダダン』などを作った「サイエンスSARU」が担当しており、映像への期待も高まりますね。
次に、7月に2クール目を迎える『黄泉のツガイ』(毎週土曜11:30、TOKYO MXほか)。同じ荒川弘先生原作の『鋼の錬金術師』を手がけた「ボンズフィルム」が制作を手がけており、かなり映像にも気合が入っています。すでに1クールも佳境を迎えていますが、やっぱり面白いですね。
『逃げ上手の若君』第二期(7月スタート、金曜夜11:30、フジテレビ系)も必見です。「週刊少年ジャンプ」で連載された漫画で、鎌倉時代末期から南北朝時代の武将・北条時行の生涯を描いた歴史物です。アニメーション制作は『その着せ替え人形は恋をする』や『ぼっち・ざ・ろっく!』などで知られるCloverWorks。緻密な作画と、丁寧な時代考証に基づく空気感の再現が素晴らしいです。
「全自動ディーガ」が叶える、究極のアニメ視聴&推し活
──注目作が目白押しですが、パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「全自動ディーガ」なら、事前予約なしで最大10チャンネルを約28日間丸ごと自動録画※1できます。
角: それがすごいですよね。10チャンネルを約4週間分も丸ごとなんて。僕らは仕事柄アニメを大量にチェックしますが、様々なチャンネルに散らばっている番組をいちいち録画予約するのは本当にしんどいんです。
──さらに、「アニメ」「ドラマ」ジャンルに関しては、約90日間(1クール分)お録りおきしてくれる「ドラマ・アニメ1クール自動録画」もあります。 ドラマやアニメは4週間じゃ物足りないですし、配信だと初回の数話と最新話しか見られない。そんな中、1話~最終回まで丸ごと楽しめる「全自動ディーガ」ならではのスペシャルな機能です。
澁野: 1クール分まるまる残るのは、本当に驚きました! 今は放送されるアニメの本数が多すぎて、全作品を追うのは至難の業です。それに昨今はアニメ放送の直後にその回の反響がSNSに投稿され話題になっていく時代なので、「ノーマークだった作品が、放送中盤になってSNSで大バズりして初めて知る」という現象も起きるんです。その時に全自動ディーガがあれば、「バズってるから1話からイッキ見して追いつこう」ということがカジュアルにできますよね。
例えばゴールデンタイムのドラマと深夜アニメをそれぞれ“自動録画”できる。
角:ネット動画配信サービスだと「特定プラットフォーム限定」で自分が契約していないと観られないこともありますが、アニメがテレビでほぼほぼ放送されていることを考えれば、乗り遅れたくないユーザーにとっても最強のアクセス手段になりますね。
──録画した膨大な量のコンテンツも、キーワード検索を使えば、例えば特定の声優さんが出演している作品だけを抽出することもできるんです。
澁野:最近は声優さんが、アニメだけでなくバラエティーやドラマ、アーティストとして音楽番組にも出演する機会が増えていますし、「推し活」の観点から見ても非常に便利です。「推しの声優さんが出ている番組は全部チェックしたい」というファンにとって、事前の予約なしでジャンル問わずフォローできるのは最高ですよね。
また、こういった最新機器はハードルが高いイメージがありますが、サブスクで月額1,540円(税込)※3から「全自動ディーガ」を利用できるのも心強いですね(「全自動ディーガ定額利用サービス」)。より多くのアニメ作品に触れるには非常に有効な機器だと思いますので、若いアニメファンの方にもぜひ使っていただきたいです。
──さらに、スマートフォンアプリ「どこでもディーガ」で、外出先からも録画した番組を視聴できます。
角: 通勤時やスキマ時間にアプリで楽しめるのは便利ですね。また録画番組をスマホにダウンロードして持ち出しもできるので、オフライン再生で、電波の届かないトンネル通過中の電車内や機内モード中の飛行機の中などでも快適に楽しめます。スマホの通信料を節約もできてありがたい!
澁野:職業柄、電車内でほかの人がスマホでどんなアニメを観ているか、気になるんです。編集方針の参考にしたいので、電車でぜひ多くの人に使ってほしいですね(笑)。
配信全盛期だからこそ。
「自分だけのアーカイブ」を作る価値
──観るだけでなく、自分で好きなシーンを切り出せる編集機能も充実しています。
角:自分のお気に入りの「超絶作画シーン」だけを集めたりと、いろいろな楽しみ方ができそうですね。
澁野:それはいいですね! あるアニメーターさんは作画の勉強のために、尊敬する先輩アニメーターさんが原画を描かれたシーンをとにかく集めて繰り返し視聴し、模写しているというような話も聞きました。
角: 今はいろいろな分野にAIが普及していますが、日本のアニメに関しては、クリエイターの方がまず手で原画を描くところから起こしていることが多いので、そこに技量がすごく表れるんです。
普段、何気なく観ているものの中に、クリエイターの方の魂や技術が詰まっているので、自分の好きな場面や感動したシーンを編集して集めていただいて、そういったところにも目を向けるきっかけになれば、うれしいですね。
──最後に、お二人が考える「今、テレビ番組を録画して残すことの価値」について教えてください。
角: 10年、20年前は「アニメが放送されたら、後でBlu-rayやDVDなどのパッケージ(円盤)が出る」のが大前提のビジネスでした。しかし今は配信が主流になった結果、「そもそもパッケージが発売されない」作品も増えています。
澁野: メガヒット作ならネット動画配信サービスで観られる可能性は高いですが、深夜の尖ったアニメや、特定の層に深く刺さる名作などは、ある日突然、配信期間の終了とともにラインナップから消えてしまうことがよくあります。パッケージも存在しないとなると、数年後に「もう一度観たい!」と思っても、観る手段がこの世から完全に失われてしまうんです。
角: ネット動画配信サービスは「消費」するには最高ですが、自分の愛した作品を一生手元に置いておく「所有」や「アーカイブ」という観点では、録画に勝るものはありません。 テレビで放送された映像を録画し、自分だけのハードディスクやBlu-rayディスクに保存して「プライベート・アーカイブ」化しておく。これは、配信全盛期の現代において、「自分の好きな文化を消滅から守るためのセーフティネット」として非常に切実な需要があります。
「全自動ディーガ」の圧倒的な録画容量と利便性は、単なる録画機を超え、アニメファンの熱量をそのまま形にして残してくれる存在だと思います。ぜひ皆さんも、「全自動ディーガ」を活用して一生モノのアニメライフを楽しんでください。
■撮影/阿部岳人
編集=WEBザテレビジョン/KADOKAWA
全自動ディーガ ラインアップ
※1 DMR-2X603の場合。
※2 お録りおき設定でドラマ・アニメのお録りおき時間帯を設定できます。設定したジャンル/時間帯の組み合わせによって、お録りおき日数は変動します。ドラマとアニメを設定した場合、お録りおきできる日数が短くなります。
※3 選択する機種によって異なります。1,540円(税込)はDMR-2X203の場合の月額です。
【全自動モデルに関する注意事項】
• 「全自動ディーガ」とは、「全自動録画」機能を使って予約なしで複数のチャンネルを同時に自動録画する当社製レコーダーを指します。有料放送を全自動録画する場合は、有料放送事業者との視聴契約が必要です。また、データ放送は録画できません。通常録画と全自動録画で同じ有料放送の番組を同時に録画する場合、視聴・録画用と全自動録画用のB-CASカード2枚ともに契約が必要になります。
【BS/110度CSによる4K・8K放送について】
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