道具としての本質を極めた、ごはんが主役のデザイン

デザインセンター 吉備 仁美 デザインセンター 吉備 仁美

これまでの炊飯器にはなかった、鍋や器を思わせる丸みのあるフォルム。
長年温められてきたそのかたちが、ビストロ炊飯器のフラッグシップモデルでついに実現しました。こだわりのデザインに込められた想いに迫ります。

おいしさを伝える、
調理道具としての本質を極めたかたち

写真:炊飯器 写真:炊飯器

炊き上がったごはんが一番美しく見えるよう、形も色も細部まで設計。凹凸を抑え、視覚的なおいしさを最大限に引き出す「ごはんが主役」のデザイン。

吉備:ビストロ炊飯器は、ふっくらと甘みのある、本当においしいごはんが炊ける炊飯器です。だからこそ、商品の外観からも、「おいしく炊けそう」なことが伝わってほしいという想いでデザインしました。
これまでの炊飯器は、角の丸い四角形のデザインが主流でしたが、デザインチームでは以前から「炊飯器は炊飯するための道具、つまり一種のキッチンツールである」と考え、鍋や食器のように丸みのある、調理道具としての本質的なかたちを構想してきました。そして今回、ビストロ炊飯器のフラッグシップモデル開発にあたり、長年温めてきたそのアイデアが、ついに形となりました。

写真:炊飯器とパソコンに向かう吉備さん 写真:炊飯器とパソコンに向かう吉備さん

電子部品のレイアウトを根本から見直すなど、開発チームが一丸となって理想のかたちを実現した。

吉備:従来の設計のままでは、基板の配置の関係上、丸みのあるフォルムに近づけることは困難だったため、ビストロ炊飯器では電子部品のレイアウトを根本から見直しました。これには機構的な制約も多くありましたが、開発メンバー全員が「外観からもおいしさを伝える」という共通認識を持ち、機能性と美しさを兼ね備えた、フラッグシップモデルにふさわしいデザインを実現しました。
さらに、ふたには追い炊きポンプやUI、圧力制御といった高度な機能を集約。知性を感じさせる存在として、金属を用いた象徴的なデザインを施しています。
 
鍋や器のように、人の手に自然となじむフォルムは、調理道具をデザインするうえで、私たちが日々追求している美意識のひとつです。

誕生、ビストロホワイト

写真:白い炊飯器

光沢のあるピュアなホワイトから、落ち着いたマットホワイトまで。多彩な白を検討した。

写真:炊飯器の蓋

ふたの下部に金属パーツを巻くことで、かまどが持つおいしさのイメージを演出。

吉備:ビストロ炊飯器では、樹脂素材を使用しながらも、上質さを感じさせる仕上がりにこだわりました。特にこだわったのが色味です。鋳物のような重厚感のあるブラック。そして、私たちが「ビストロホワイト」と呼んでいる白(カタログ表記:ライトグレージュ)では、従来のピュアな白ではなく、少し明度を落とした、陶器や器を想起させるような白を新たに開発。キッチン空間に自然に溶け込み、上質さを感じさせる色味にこだわりました。同じビストロシリーズのオーブンレンジにも白と黒の展開がありますが、炊飯器の白はそれとは異なり、よりやわらかく淡い色味に仕上げています。

質感や色味の異なる白でも、ビストロシリーズとしての統一感を損なうことなく、自然と溶け込んでいることがおわかりいただけると思います。

写真:白い調理家電(トースター、炊飯器、オーブンレンジ、オートクッカー) 写真:白い調理家電(トースター、炊飯器、オーブンレンジ、オートクッカー)

商品ごとに微妙に異なる色合いの「白」でありながら、並べてみると不思議と調和し、空間になじむ。計算された個性が、シリーズとしての美しさを引き立てている。

デザインも、使いやすさも、おいしさも。
すべてを備えた炊飯器

写真:内釜と内蓋

そのまま洗米もできる軽くて丈夫な内釜。

写真:蓋の空いた炊飯器の内釜周りを拭き掃除するようす

本体の外側はもちろん、ふたを開けた内側まで、凸凹をできるだけなくして拭きやすい形状に。

吉備:ビストロ炊飯器は、お客様が求める「おいしさ」を実現するために、日々使う道具としての使いやすさと便利さ、キッチン空間に置いたときの佇まいまで、360°の視点で設計を行いました。これまでは、スチームタンクや蒸気ふたなど、内釜・ふた加熱板を含めて4点あったお手入れ部品を、ふた加熱板と内釜の2点にまで減らし、食洗機対応の加熱板は片手でかんたんに取り外すことができるなど、お手入れ性も大きく向上しています。

毎日食べるお米をよりおいしく味わいたいという価値観は、日本人ならではの感性だと感じています。かつて、かまど文化が生活に根付いてきたように、炊飯器もまた、暮らしの中でひとつの文化として根づいていけるのではないかと考えています。

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