エアコンの省エネ・節電 かんたんガイド夏も冬もガマンせず、電気代を減らす方法
エアコンの電気代は、 家庭全体の電気代に直結
エアコンの消費電力が家庭全体の中で占める割合は大きく、夏季には3分の1以上を占めることもあります。エアコンのエネルギー効率を高めることが、家庭の消費電力や電気代を削減するためには重要です。
家庭における家電製品の1日での消費電力割合
(夏季:13.1kWh/世帯・日)
出典:資源エネルギー庁 平成30年度電力需給対策広報調査事業の結果より
まずは「電気代のしくみ」
を知ろう
電気代は「使った電力量 × 電気料金目安単価」で決まる
例えば1年間の電気代は、次の式で計算できます。
「期間消費電力量」(JIS C 9612:2013 適用)は1年間に使った電力量のことで、冷房の時期と暖房の時期のそれぞれの期間に消費する電力を合算したものです。カタログにも掲載されています。
●数値は試算値となるため、実際にはお住まいの地域や気象条件、ご使用条件によって電力量が変わることがあります。
基本的に、電力量は「運転時間」と「運転の強さ」で決まります。
・長い時間つけるほど、電力量は増えやすい
・強い運転(大きなパワー)になるほど、電力量は増えやすい
たとえば、部屋が寒い/暑い状態から一気に温度を変えようとすると、エアコンは大きなパワーで運転します。そのため、運転開始の立ち上がりのタイミングは電力量が増えやすくなります。
実際の計算例や、暖房・冷房それぞれの電気代の考え方を知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
賢い使い方を知って工夫すれば、節電できる
エアコンの節電というと、「設定温度を抑えてガマンする」ことを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実際は、エアコンの運転のしくみや気流の流れを意識して少し工夫するだけで、節電につながることがあります。
冷房は、スイッチを入れて部屋を一気に冷やすときにパワーが大きくなりやすいため、短時間の外出なら「つけっぱなし」の方が結果的にムダが少ないこともあります。一方で、外出時間が長い時や、外気温がそこまで高くない時は「こまめに消す」方が良いケースもあります。
30分の外出を1日1回、1か月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異
冬は、電気代を抑えるために設定温度を控えめにしたいけど、寒いのは嫌だ…というお悩みが生まれがち。そんな時は湿度を上げることで、設定温度を下げたとしても、体感温度を上げることができます。
冬は湿度を上げることで乾燥を防ぐだけでなく、暖かく感じられるので、加湿を心がけましょう。
通年で意識したい、エアコンの効率を落とさない方法
省エネ運転のために大切なのが、エアコンの運転効率を落とさないことです。エアコンは、同じ温度設定でも「空気が通りにくい」「フィルターが汚れている」状態だと余計な電力がかかりやすくなります。
室外機の周辺スペースを確保する
室外機の周りにホコリや落ち葉などのごみがたまるとエアコンの効率が下がり、消費電力アップにつながる可能性があります。
掃除機でフィルターのホコリを吸う
フィルターが目詰まりすると、空気をうまく吸い込めなくなり、必要な空気を確保しようとしてエアコンが余計な電力を消費してしまいます。掃除機はブラシ付きのノズルがあるタイプだと、取り除きやすいです。
そもそも「省エネ性能の高い高効率なエアコン」を選ぶ
最新のエアコンには、運転のしかたを細かく気にしなくても、状況に合わせてムダを抑えながら省エネ運転してくれるモデルがあります。中でも重要なのが、室外機の中にある「コンプレッサー」の性能です。
消費電力の約80%は
室外機のコンプレッサーに使われている
エアコンは、室内機と室外機をつなぐ配管の中で、「冷媒」と呼ばれる熱を運ぶガスを行き来させて冷暖房を行っています。コンプレッサーは、その冷媒を循環させる、エアコンの心臓部。コンプレッサーの性能や省エネ技術が、エアコンそのものの性能や省エネ性に直結します。
冷房時の運転イメージ
省エネ性の高さは、
冷房最小能力の低さをチェック
一般的にエアコンのカタログ等には、「最大能力」と「最小能力」が記されています。「最大能力」は、コンプレッサーの回転数を最大まで上げたときの能力で、「最小能力」はコンプレッサーの回転数を最小まで下げたときの能力です。
最大能力(コンプレッサーの回転数が多い)
→設定温度にすばやく到達するための運転
得意なこと
・フルパワー運転で、急速に冷やす(温める)
・猛暑日や極寒日など、高負荷がかかる環境で活躍
その代わり、
・消費電力が増え、電気代がかかる
・高回転は、その分コンプレッサーに負荷がかかる
・運転音が大きくなりやすい
最小能力(コンプレッサーの回転数が少ない)
→設定温度到達後に、ムダなく室温をキープする運転
得意なこと
・必要最小限のパワーでトロトロ運転をすることで、省エネに
・運転音が小さくなり、静かに使える
その代わり、
・最小能力が十分に低くないと、最適なトロトロ運転ができず、弱く冷やしたいのに強すぎるという状況になる
最小能力を生かしたトロトロ運転で、
運転オン/オフを繰り返さない省エネ冷房
かつてのエアコンは、フルパワー運転か運転オフかの両極端な運転しかできませんでした。最近のエアコンは、コンプレッサーの回転数を制御して、エアコンの運転の強さを変えながら冷暖房が可能になっています。最小能力の数値の小ささが、どれだけ省エネにトロトロ運転ができるかの決め手になっています。
トロトロ運転ができないエアコンの場合
フルパワーで運転して、冷えすぎたら運転オフ。暑さが戻ってきたらまたフルパワー運転、冷えすぎたらまた運転オフ……の繰り返し。「冷えすぎて寒い」と「切ると暑い」を繰り返すので、快適度はダウン。さらに、フルパワーのやりすぎ運転で、その分ムダに電力を消費してしまいます。
トロトロ運転が得意なエアコンの場合
設定温度に到達した後は、冷えすぎず、暑さも戻らない最小パワーで運転します。たとえばパナソニックのエオリア Xシリーズ 2026年モデルは、冷房最小能力0.2~0.3kWを達成し、これまでにないちょうどいい省エネ運転が可能です。冷やしすぎ運転を減らし、快適な室温をキープしたまま、消費電力を抑えることができます。
パナソニックのエコロータリー コンプレッサー
さらなる省エネ運転のために開発された、パナソニック独自★1のコンプレッサー。オン/オフを繰り返さないムダを抑えた運転で、さらっと涼しい快適な冷房運転を行います。
★1:国内壁掛け形エアコンにおいて。アセンブルベーン機構の採用により低能力運転時に高効率な運転ができる技術。2025年11月1日現在。(当社調べ)
省エネは、日常の中で少し使い方を工夫するだけでも実践できます。エアコンに搭載された機能も活用しながら、無理のない省エネを続けていきましょう。