Vol.3 ナノイーXの効果検証は、
いつでもお客様の「くらし」をリアルに思い描くところから

ナノイーXテクノロジーページ「CTDC篇」のメインビジュアルです。 ナノイーXテクノロジーページ「CTDC篇」のメインビジュアルです。

生活空間を清潔にするための「確かな効果」を学術的に検証するためには、
菌やウイルス、カビ、花粉など、「有害物質」の研究も不可欠でした。

ナノイーXの研究・開発チームには、
家電やナノイーX技術のスペシャリストだけではなく、化学や微生物のスペシャリストもいます。
お客様のくらしを、ナノイーXの効果でどのようにサポートできるか、日々のお悩みやお困りごとを化学式に変換して考えます。

ナノイー・ナノイーX技術の説明です。
ナノイー・ナノイーX搭載商品の効果については、各商品サイトをご覧ください。

●掲載している効果時間については、ナノイー・ナノイーXのデバイスとしての試験結果です。
●実際の効果は、お部屋の状況やご使用方法によって異なります。

目次

今井健之さんがお話ししている様子です。

今井 健之

パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 くらしプロダクトイノベーション本部 機能デバイス開発部 第二課

ナノイーX搭載商品の効果検証を担当。各搭載商品の担当者と連携し、それぞれの商品に特有の効果や、新しい効果の訴求開発にも尽力。

小村泰浩さんがお話ししている様子です。

小村 泰浩

パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 くらしプロダクトイノベーション本部 機能デバイス開発部 第二課

ウイルスやカビなど微生物のスペシャリスト。社内外専門家と連携して、ナノイーXデバイスでどのような効果を発揮できるか作用の検証実験を担当。

ナノイーXは、お客様のお悩みに寄り添って開発

社会のニーズに合わせて、効果を検証していきました

今井:
いまでこそ、代表的な7つの効果を確立しているナノイーXですが、開発当初はニオイの抑制が主な開発の目的でした。
ナノイーXの効果のもとであるOHラジカルは、実は呼吸によって人間の体内でも発生する物質で、体内に侵入する微生物に対して作用し、生体を守っているごく身近な物質です。
OHラジカルの原理を踏まえた上で、社会全体のニーズやご家庭でのお困りごとを発想のスタート地点にして、訴求できる効果の探求を進めています。

ナノイーXが持つ、代表的な7つの効果

ナノイーXが持つ代表的な7つの効果のアイコンです。菌・ウイルス、カビ、PM2.5、花粉、アレル物質、ニオイ、美肌・美髪 ナノイーXが持つ代表的な7つの効果のアイコンです。菌・ウイルス、カビ、PM2.5、花粉、アレル物質、ニオイ、美肌・美髪

●効果の詳細については、「7つの効果」ページをご確認ください。

小村:
まずは、生活空間の中で、どういった有害物質が存在するかを調査します。その上で、お客様の日々のお困りごとに対して、ナノイーXがどのように解決できるのかを考えながら、効果の検証を進めています。

たとえば、カビを例に挙げると、一般家庭の生活環境に悪影響をもたらす代表的なカビ8種類を選定し、ナノイーXは、8種類すべてに対して、効果を発揮できることを検証済※1です。

さらに、現在では代表的な7つの効果に加え、界面活性剤の抑制※2や、野菜の鮮度保持※3などの効果があることも分かっています。これも、お客様の日々のくらしに寄り添う視点から発想し、検証を進めました。

ナノイーXの効果は、「7つの効果」以外にも

ナノイーXには、洗濯物に残留した界面活性剤を抑制する効果※2や、野菜の栄養素を守ったり、鮮度を保持する効果※3があります。

「界面活性剤の抑制」「野菜の鮮度保持」 「界面活性剤の抑制」「野菜の鮮度保持」

時には海外の研究所に検証を依頼することも

小村:
効果の検証は必ずしもパナソニックだけで行うわけではありません。時には外部の専門家や、大学などの研究機関と連携して検証や共同研究を実施することもあります。

とある効果検証では、検証に協力してくれる専門家探しにとても苦労しました。国内だけでなく海外の試験機関にも依頼をかけ、最終的に協力に応じてくれたのが海外の機関だったのですが、渡航制限もある期間だったので私は立ち会うことができず……。

ナノイーXデバイスの搭載商品を送って、現地の駐在社員に協力してもらいながら、なんとか検証を実施しました。

今井健之さんと小村さんがお話ししている様子です。

商品の使用環境を想定して効果をしっかり検証

今井:
効果検証は、単純にナノイーXを有害物質に曝露させて効果を確かめる「原理試験」と、エアコン、空気清浄機、衣類乾燥除湿機など、それぞれの商品に搭載した状態で効果を発揮できるかを確かめる「実機試験」の2通りに分けられます。

原理試験は、ある物質にナノイーXが効果を発揮するか、しないかという話なのですが、各商品に搭載した状態での試験はもっと複雑です。

原理試験のイメージ画像です。ナノイーデバイス 有害物質をしみこませたガーゼ

今井:
商品を使う部屋の広さや使用時間、お客様が商品をお使いになるシーンを想定した上で、色々な制約がある中でも、ナノイーXが効果を発揮できるかどうかを確かめます。リビングや書斎、トイレなど、おうちのさまざまな場所で、一般的にどこがどれくらい汚れやすいかチェックした上でしっかり効果を発揮できるか検証します。

最近では、とある検証でおよそ140㎥という大空間での試験が必要になり、わざわざ試験室を新しく建設しました。検証環境は、やはり使用環境をしっかり想定していなければ意味がないから、ここまで力を入れています。

ある商品への搭載を検討した際は、平均の使用時間が10分と言われて困りました(笑)ナノイーXがしっかり効果を発揮するためには、ある程度の時間が欲しかったからです。
そういうときは、こちらから商品の担当部署にかけあって、ナノイーXの活用方法を逆提案することもあります。

ナノイーXのここがすごい

日々ナノイーXの効果検証に携わるメンバーに、「ナノイーXの一番すごいところ」はどんなところだと思うか、聞いてみました。

今井:
効果は、日々自分で検証して実感しているところではありますが、ナノイーXの特にすごいところは、効果を発揮した後は水に戻るというところではないでしょうか。

水は地球に普通に存在するものですし、発生して何か害を及ぼすわけでもない。何か特別な薬剤も必要なく、電気があれば、空気中の水分から勝手に水を集めて機能しますし、何かカートリッジのようなものを頻繁に交換したり、詰め替えたり、という手間もない

デバイス自体も基本的には交換不要。故障の場合を除いて、家電同様、長くお使いいただけるものです。有害物質の抑制方法は色々あると思いますが、ナノイーXは人体にも環境にもやさしいところがいいですよね。

 

今井健之さんがお話ししている様子です。
小村さんがお話ししている様子です。

小村:
ナノイーXの開発体制に関してですが、大学のような専門機関と共同研究などを実施しながら、しっかり学術的に確かなものとして開発しているというところが強みだと思います。

パナソニックだけで勝手に試験して、いいように訴求しているわけではなく、外部の専門家からもお墨付きを得ながら開発を進めています。

また、各部署で密に連携しながら協力し合う一体感は、ナノイーX開発チームのいいところです。

ナノイーX開発の秘密は他にも

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「くらしの清潔」を追求する姿勢が、ナノイー誕生のきっかけに

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ナノイーX(48兆)の誕生。20年以上にわたる研究の積み重ねが、さらなる挑戦を成功へ導いた

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家電、鉄道や車、社会のいたるところでナノイーXが活躍できるように

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ナノイーXの効果

花粉をはじめとするアレル物質や、空気中のさまざまな有害物質を抑制するナノイーXの7つの効果をご紹介。 

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搭載商品 一覧

空気の浄化や脱臭、除菌、そして美容に効果を発揮するナノイーXは、家電に幅広く採用されています。

「ナノイーXが選ばれる理由」ページのバナー画像です。

ナノイーXが選ばれる理由

ナノイー・ナノイーXの「選ばれる理由」の一部を、納入先のみなさまのお声をもとに、ご紹介します。

※1.【試験依頼先】(一財)日本食品分析センター【試験方法】試験室(約6畳)において布に付着カビ菌の発育を確認【抑制の方法】ナノイーを放出 【対象】付着したカビ菌(クロカビ、コウジカビ、アオカビ、ススカビ、アカカビ、カワキコウジカビ、ケカビ、黒色カビ)【試験結果】8時間で抑制効果を確認(クロカビ:第17145307001-0201号、コウジカビ:第17145307001-0101号、アオカビ:第17145307001-0601号、ススカビ:第13044083002-01号、アカカビ:第17145307001-0401号、カワキコウジカビ:第17145307001-0301号、ケカビ:第17145307001-0501号、黒色カビ:第17145307001-0701号) 試験報告書発行日:2013年6月14日(ススカビ)、 2018年1月30日(その他)
※2.【試験機関】(一財)化学物質評価研究機構【試験方法】6畳の実験室において、吹出口から40cmの位置で、布に付着させた界面活性剤を定量分析【抑制の方法】除湿・強モード【対象】SDS(ラウリル硫酸ナトリウム)、LAS(アルキルベンゼンスルホン酸塩)【試験結果】3時間で90%以上分解452-20-A-1104(SDS)、452-21-A-0390(LAS)
※3.【試験機関】パナソニック ホールディングス(株)プロダクト解析センター【試験方法】45Lの試験容器内にマンゴーを設置し、6日間ナノイーを放出【試験結果】ビタミンCが16%増加、リンゴ酸77%増加。Y19MY154-1