新・洗濯表示の正しい意味は?
洗濯表示には、そのお洋服を取扱うための大切な情報がいっぱい。
初めて洗うときは、必ず確認しておきましょう。
(2024年8月20日 家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正内容反映済)
衣類の取扱い絵表示でわかること
新洗濯表示では、下の参考例のように7種類の図柄がつけられます。
1.洗濯図柄
2.漂白図柄
3.タンブル乾燥*図柄
4.自然乾燥(干し方)図柄
5.アイロン図柄
6.ドライクリーニング図柄
7.ウエットクリーニング**図柄
*タンブル乾燥とは、機械の中で洗濯物を回転させながら温風で乾燥する方式です。
**ウエットクリーニングとは、クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げまで含む洗濯です。
参考例:「カットソー 無地 綿65% ポリエステル35%」
7種類の図柄のうち、洗濯図柄と漂白図柄は必ず表記されていますが、他の5種類は製品によっては省略されている場合もあります。
省略した図柄は、その図柄の中でもっとも厳しい処理が適用されます。たとえば、アイロン図柄が省略されていたら、その製品は「高温アイロン処理が可能」ということになります。
従来の洗濯表示は「指示(推奨)表示」でしたが、新しい洗濯表示は「取扱い方の上限」を示すものに変わっています。表示よりも強い力や高い温度でのお手入れは、衣類にダメージを与える可能性があるので、注意が必要です。
新しい「洗濯(洗い方)」記号の意味
今までは、「洗濯機洗い」は長方形、「手洗い」は洗濯桶で表示されていましたが、新記号はどちらも洗濯桶のマークに統一されました。
水流の強さは、洗濯桶の下の横棒で表現します。横棒が多いほど力の加減を弱くすることを示します。
【ポイント】
- 洗濯桶の中の数字は「液温の上限」を示しています。洗濯桶の中の数字が「40」なら、40 ℃以下のお湯で洗えます。
- 水よりもお湯の方が汚れ落ちは良くなりますが、液温が高いと衣類を傷めたり、色移りしたりすることがあるのでご注意ください。
洗濯処理記号 (100番台) | ||
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従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
160 | 液温は60 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
102 | 161 | 液温は60 ℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
150 | 液温は50 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
151 | 液温は50 ℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる | |
140 | 液温は40 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
103 | 141 | 液温は40 ℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
104 | 142 | 液温は40 ℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる |
130 | 液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
131 | 液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる | |
105 | 132 | 液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる |
110 | 液温は40 ℃を限度とし、手洗いができる | |
106 | 111 | 液温は30℃を限度とし、手洗いができる |
107 | 100 | 家庭での洗濯禁止 |
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新しい「漂白」記号の意味
今までの三角フラスコの形から、三角形のマークになりました。
今までは「塩素系漂白剤が使えるかどうか」のみの表示でしたが、新しい表示は、塩素系漂白剤が使える、酸素系漂白剤が使える、漂白できない、の3段階を示します。
漂白処理記号 (200番台) | ||
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従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
201 | 220 | 塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる |
210 | 酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止 | |
202 | 200 | 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 |
新しい「乾燥」記号の意味
今までは、衣類の形で「干し方(自然乾燥)」のみを表示していました。新しい洗濯表示は、四角形の中に縦線(つり干し)、横線(平干し)を入れます。
また、従来はなかった「タンブル乾燥」のマークが新設され(□の中に○で表示)、家庭での乾燥の目安が分かりやすくなっています。
乾燥処理記号:タンブル乾燥(300番台) | ||
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従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
320 | タンブル乾燥ができる(排気温度上限80 ℃) | |
310 | 低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60 ℃) | |
300 | タンブル乾燥禁止 | |
乾燥処理記号:自然乾燥(400番台) | ||
---|---|---|
従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
601 | 440 | つり干しがよい |
602 | 445 | 日陰のつり干しがよい |
430 | ぬれつり干しがよい | |
435 | 日陰のぬれつり干しがよい | |
603 | 420 | 平干しがよい |
604 | 425 | 日陰の平干しがよい |
410 | ぬれ平干しがよい | |
415 | 日陰のぬれ平干しがよい | |
つり干し・・・物干しざおなどにかけて干す
平干し・・・平らな場所に広げて干す
ぬれ干し・・・洗濯機による脱水や、手でねじり絞りをしないで干す
陰干し・・・日光による日焼け・色あせが心配なものを、直射日光を避けて干す
新しい洗濯表示には「絞り方」の記号はありません。
絞り方記号 | ||||
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従来表示 | 新表示 | |||
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 | ||
501 | ||||
502 | ||||
新しい「アイロン仕上げ」記号の意味
マークはアイロンの形です。温度の高さは、マークの中の「点 ・ 」の数で示します。数が多いほど、温度が高いという意味です。
アイロン処理記号(500番台) | ||
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従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
301 | 530 | 底面温度210 ℃を限度としてアイロン仕上げができる |
302 | 520 | 底面温度160 ℃を限度としてアイロン仕上げができる |
303 | 510 | 底面温度120 ℃を限度としてアイロン仕上げができる |
511 | 底面温度120 ℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる | |
304 | 500 | アイロン仕上げ禁止 |
新しい「クリーニング」記号の意味
今までは「ドライクリーニングができる・できない」の表示でしたが、新しい表示では、ドライクリーニングの種類を明示するようになりました。円の中の「P」「F」は、使用する有機溶剤の種類を表します。
さらに「ウエットクリーニング」の表示「W」も新設されました。
商業用クリーニング処理記号:ドライクリーニング(600番台) | ||||
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従来表示 | 新表示 | |||
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 | ||
401 | 620 | パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる | ||
621 | パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる弱いドライクリーニングができる | |||
402 | 610 | 石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる | ||
611 | 石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる弱いドライクリーニングができる | |||
403 | 600 | ドライクリーニング禁止 | ||
商業用クリーニング処理記号:ウエットクリーニング※(700番台) | ||
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従来表示 | 新表示 | |
番号 図柄 | 番号 図柄 | 意味 |
710 | ウエットクリーニングができる | |
711 | 弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
712 | 非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
700 | ウエットクリーニング禁止 | |
※ウエットクリーニングとは、クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げまで含む洗濯です。